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水滸伝


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「水滸伝」とは、明の時代に書かれたの滸り(ほとり)を舞台にした悪党・好達によるピカレスクロマ小説であり、「西遊記」「三国志演義」「」と並ぶ中国四大奇書のひとつである。

万姓熙々たり化育の中 三登の世楽しみ窮まりなし
あに知らんや礼楽笙鏞の治 変じて兵剣戟と作らんとは
滸塞中節侠屯し 梁山泊内英雄聚う
細かに治乱亡の数を推れば 尽く陰陽造化の中に属す

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概要


中国が「」の徽宗皇帝の時代だった12世紀頃に実在した「江を首領とする36人が梁山泊近辺で反乱を起こした」と言う史実を元ネタに、「三国志演義」の様なかたちで民間伝承をミックスして物語として膨らませ、15世紀頃に36人が3倍の108人になった好達が梁山泊に集い、賊ながらも朝廷に帰順しての為に戦うと言う、儒教にあわせた内容として完成したものが「水滸伝」である。

原作者は「三国志演義」の「羅貫中」とする説もあるが、「施耐」である説が有となっている。なお、70回本の作者金聖嘆である。

現在では、「西遊記」「三国志演義」「」と共に中国の「四大奇書」(または「」に代わって「紅楼夢」を加え「四大名著」)とされており、一般的には、108の魔の生まれ変わりとされる好達が、導かれての滸りの地「梁山泊」へと集い、

の3パターンが存在する(原本の構成とされているのは100回本)。

大まかな流れとしては、政治興味芸術皇帝「徽宗」が即位した事で、高俅・童貫・蔡戩ら四奸臣達が私を肥やす為に社稷をないがしろにし、奸臣の手により実の罪で罰せられた者達や、義侠心から殺人を犯して逃亡した者達が、天然の要「梁山泊」に集まり、討伐に現れた官軍の将校達を味方に引き入れ、他の山賊達をとりこんでいって、108の魔と同じ人数がったところで第一部となった後、首領の江が国家への忠義を旗印に官軍として招かれる事を望み始め、敵だったはずの四奸達と戦って捕らえてもらずに放免し、何名かの好の反対はあったものの江が押し切って官軍となっての為に戦って行くと言うもので、108人が全員った時点で第一部の様な感じで終わる70回本にべて、官軍となって戦う100回本また120回本での官軍になったあたりからは、迷走ぎみと言っても良い状況を戦闘に次ぐ戦闘でごまかしているとも言えなくもなく、特に、序盤で四奸臣達が敵キャラとして設定されたにも拘わらず、最終的にはその敵キャラ達に消費される身分に自ら飛び込んでいってしまうという展開は、ピカレスクロマンのロマンなくなってしまったようにも思える場合もあるだろう。

これらは全て、実在歴史としてした三国志と違って、あくまで反乱軍モチーフにし、儒教から反乱軍国家を転覆させるような話を描けないという制約の中で出来上がったものであり、梁山泊軍が官軍となって以降については、それまでの的は気にせず、好達の快な戦いっぷりを楽しみ、その最期に涙するのが良いかと思われる。

また、の時代には存在しなかった大砲や、代ではなく明の時代に謀反人の処刑方法として確立した凌遅刑の描写があったり、八尺以上の背丈の人物が数多く登場するが、代の単位では一尺=約31~33cmで、一丈の背丈の持ちとされる登場人物に至っては一丈=310330cmとなり、大巨人の集まり…と思いきや実はこれは三時代の一尺=約24cmが基準になっていると思われる等、設定や時代考についても文芸担当仕事しろ的なところがあるが、ここらへんの細かい事は妖術が戦術として登場するエンターテイメント作品として割り切った方が良い。

※人饅頭等の人肉食描写は水滸伝以前の時代から存在するが・・・

現在でも、新たな解釈の作品が登場したり、「108人」「の宿命」「集う仲間」といった子を使用した作品が登場したりしている他、ねぶた祭りねぶた元ネタに選ばれる等、の滸りに集った好達のロマンは今でも人気を誇るものと言っても過言ではないだろう。


梁山泊


現在では、同じジャンルで一定の量を持つ者達が集まっている状況を表わす単としても使用される事のある「梁山泊」は、水滸伝においては、108の好達が集い、討伐軍と戦い、官軍となって壊滅後はその魂が戻る場所とされている天然の要である。

作中でその存在が明らかになるのは、高俅によって実の罪で流刑とされ暗殺者まで送られた子頭「冲」が、小旋進」の紹介で逃げ込む先として出てきた際で、の中に周囲800里の大要塞を構え、要塞に向うには船で渡る必要という防御策で守られ、いくつかの細いの先にある関門を越えてやっと聚義庁(後の忠義堂)が現れると言う、まるでスーパーロボットアニメの新基地がいきなり設備が全て整った状態で出てくるようなものだった。

特に周りを囲むは、船を用いて戦わざるを得ず、軍が船にを開けて沈めてしまうことで、少ない人数で多数の敵と戦うことも出来る戦場となっており、実際、梁山泊は作中で失陥した事はい。

しかし、そんな梁山泊も、初代首領の「王倫」の頃は、大きな野心を持たない山賊のひとつであったが、二代首領となる王「蓋」が梁山泊のとなってからは、周囲に屋を設けて情報収集にもをいれ、親しい仲間危機や自分達を倒そうとする勢に対しては、の要を出て戦うことも恐れず、「替」を旗印に官軍と戦ったりもする存在へと変貌していき、大砲等の特殊装備を手に入れて、地方反乱軍クラスの勢になっていく。

しかし、第60回で王「蓋」が戦死した事が少しずつ運命の歯車を狂わし、呼保義「江」が3代の首領となると、皆が集まる聚義庁を忠義堂へと名前を変え、「替」の旗印に加えて「忠義双全」をうたうようになり、の招安をうけた梁山泊軍は、梁山泊の地を離れ、一人また一人と倒れて行き、最終的には梁山泊軍と言う組織は崩壊するも、彼らの魂が最後に戻る場所、それが「梁山泊」だった…と言う形で終わる。

天衣無縫一騎当千・万夫不当の勇者達の物語と共に、基地遊びを楽しめるのも「水滸伝」の魅と言える。


好漢


梁山泊に集う好達は、仁宗皇帝の時代に発生した疫病をなんとかする為に、虎山の師の元へ派遣された洪信が、伏魔殿の中にあった石碑

遇洪開(洪にあいて開く)

と書かれていた為、嫌がる者達に命じて石碑を伏魔殿を開かせた際に飛び出した一〇八の魔の生まれかわりとされている。

は、さらに

に分かれており、このの順が刻まれた石版が梁山泊に降ってきた事から各位の席次が決まった。


天罡星三十六星 


宋江(そう・こう)

席次 一位 前世 (てんかいせい 綽名 呼保義(こほうぎ)

盧俊義(ろ・しゅんぎ)

席次 第二位 前世 てんこうせい) 綽名 麒麟(ぎょくきりん

呉用(ご・よう)

席次 第三位 前世 (てんきせい) 綽名 智多(ちたせい)

公孫勝(こうそん・しょう)

席次 第四位 前世 (てんかんせい) 綽名 雲龍(にゅううんりゅう

関勝(かん・しょう)

席次 第五位 前世 (てんゆうせい) 綽名 だいとう)

林冲(りん・ちゅう)

席次 第六位 前世 雄星(てんゆうせい) 綽名 子頭(ひょうしとう)

秦明(しん・めい)

席次 第七位 前世 (てんもうせい) 綽名 霹靂火(へきれきか)

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最終更新日: 19/06/13 23:54
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