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湊かなえ


ヨミ: ミナトカナエ
掲示板をミル!
13カキコ!

湊かなえ(みなと かなえ)とは、日本小説家である。


概要


1973年広島県生まれ。

結婚後、「何か形に残るものを創りたい」と考え、初めは脚本を書き始める。その理由は「具を買いえたり、教室に行ったりしなくていいから」とのことだった。

2005年BS-i新人脚本賞に佳作入選し、受賞式に出席。その際同席したテレビ局プロデューサーにこれからの脚本家としての仕事の話を持ちかけるも「新人の地方在住者は現場にすぐ来られないので脚本家は難しい」と摘されたその悔しさから「書くことで成功したい」という想いを強くし、後の本屋大賞受賞作である『告白』の第一章になる短編『職者』を書き上げる。『職者』は第29回小説推理新人賞を受賞した。そして2008年に『職者』から続く他5編を収録した長編『告白』を出版しデビュー。上述の通り2009年本屋大賞を受賞した他、2008年度の週刊文春ミステリーベスト10で1位このミステリーがすごい!では4位を獲得。2010年には中島哲也監督によって映画化され、2010年日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。

告白』は「読んだらイヤな気持ちになるミステリー」の略である「イヤミス」と称され、続けて出版された『少女』『贖罪』も「イヤミス」と呼ばれたことから、メディアではのことを真梨幸子沼田まほかると並べて「イヤミスの女王」と呼ぶこともある。しかし他の著作である『の鎖』『遇』などでは爽やかな一面も見せ、決して全てが「イヤミス」と称されるような作品ではない。特に『夜行観覧車』以降は「イヤミス」と呼ばれるような世界観から踏みだした、爽やか世界観を重視した作品を多く上している。

その背景には「イヤミス」というイメージが定着してしまう事に抵抗を感じていたという理由があったようで、そのために2014年2015年は『山女日記』『物語のおわり』『絶唱』と暖かい読後感の小説を執筆し続けていたとのこと。

作品においての評価は登場人物の性格と設定の緻密さ、綿密な心理描写に定評がある。本人は小説を書く前に、どんな脇役でも登場人物全員履歴書を作成しているとっている。

数多くの作品が映像化されているが、2012年にはフジテレビ系列の連続ドラマ、『高校入試』の脚本を担当し、一番初めに志すも断念せざる得なかった脚本の仕事を務められる結果となった。『高校入試』は後に自身がめて13作小説として書き下ろした。本人は「ドラマ小説にすることで、小説家として新たなステージへと立てた。今後は小説に専念したい」とった。

デビュー作の『告白』が小説映画共にとても高い評価を受け、かなり大きな存在になってしまったため、後の小説はどうしても『告白』とべられてしまうことは多い。しかしファンの中では『少女』や『夜行観覧車』または『の鎖』など、別の小説ベストにあげる人も多く、興味を持った人は『告白』だけと言わず、他の小説を読んでみることを勧めたい。

6265回の江戸川乱歩賞の選考委員を務めた。また、自身が受賞した小説推理新人賞の選考委員を第42回から務める。

エピソード

・「職者」の執筆期間は半月、そこから『告白』として完成させるまでは半年の期間を要したという。ちなみに「職者」を書き終えた間に鼻血が出た、というエピソードがある。鼻血映画版『告白』にて、とある印的なシーンを作り上げるのだが、中島監督がこのエピソードを踏まえたのかは不明。

小説の登場人物の中には経歴やエピソードなどで湊かなえ本人を彷彿とさせる人物が何人かいる。これに対し「この作者はどこまで自分のことを書いているのだろう、と読者を翻弄させてみたかった」と発言している。

家庭科の教員免許を持っており、実際に非常勤講師として働いていた。また青年海外隊としてトンガに2年間派遣されていた経験があり、第17絶唱』はトンガが舞台になる。

・いつでもどこでも小説が書けるように小さなノートパソコンを常に持参している。外出先での行列遊園地アトラクションの待ち時間に小説を書くこともあるという。

・第19作の『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞した。第26回で『性』、第28回で『絶唱』が補作に挙がっていたがどちらも受賞は逃しており、3回補でようやく受賞となった。

2017年から2019年にかけて「デビュー10周年企画」と称し全47都道府県サイン会を開く「よんでミル?いってミル?」なる企画を行っていた。2007年に『職者』で賞を受賞し、2008年に『告白』でデビューしたため2年かけての「10周年企画」となったようだ。しかし多忙のためなかなか全都道府県をまわるのは難しかったようで2019年9月に最後となる中国地方サイン会を開き、長期にわたる「デビュー10周年企画」を終えることとなる。

エッセイによると、2018年45歳にしてガンダムにハマったらしい。MISIAの楽曲『オルフェンズの涙』に感動し、そのままアニメを観たら物語にも感動してしまい、「沼」に浸かったようだ。文中では「年明けに新作が出せるかどうかの瀬戸際」と書いているので、もし新刊情報が遅くなった場合はお察しくださいという状態なのかもしれない...。(結果、その新刊は2019年9月の発売となった。ガンダムとの因果関係は不明)

・同じ小説家有川浩と親交がある。 有川浩ブログで「湊かなえさんの作品は全て読んでいる」と前置きし、「最近の作品で一番気に入った」と『物語のおわり』を賞賛した。

・いくつかのテレビ番組では執筆中にガムを噛んでいる事をエピソードとして披露している。特に連載を掛け持ちしている時には執筆している小説によって噛むガムの味を変え「ガムの味で今書いている作品を自覚する」らしく、共演者から当時の最新作『物語のおわり』に噛んでいたガムの味を質問された際には「アップルミント」と即答していた。

・2作の『少女』3作の『贖罪』は『告白』の出版の際には8割方、既に書いており4作の『Nのために』が小説家としてデビューして1から書き上げた初の作品となる。ちなみに数あるアルファベットの中からなぜ「N」をチョイスしたのか、との質問には「お世話になった人物、今の自分を作り上げてくれた人物を1人1人思い返してみたら偶然にもイニシャルがNの人物が多かったから」と回答している。

・初のエッセイ集『山猫珈琲』は湊かなえの好きなものを組み合わせたタイトルになっている。「山」はに『の鎖』『山女日記』、「珈琲」は『リバース』でキーワードとして登場する。「」は『サファイア』における「猫目石」に。『ポイズンドーター・ホーリーマザー』における「マイディアレスト」にとに短編に登場しており、長編では『豆の上で眠る』に登場する。

乃木坂46高山一実の小説トラペジウム』に帯文を寄せたことが話題になった。この帯文は高山一実が読書を始めたきっかけが、湊かなえの『告白』を読んだことであると明かした事に起因する。

本屋大賞受賞時の自身の写真で容姿をネット掲示板で「ガラ」と揶揄された経験があり、ショックを受けたという。この容姿を揶揄する意味での「ガラ」というキーワードは24作の『カケラ』に登場する。『カケラ』はダイエット・容姿の美醜を題材にしたミステリー作品となっている。


山本周五郎賞受賞時のエッセイについて


騒動、という事の程ではないが『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞した湊かなえの受賞エッセイは喜びを表すものだけではく、出版界への不満を含んだものになっており賛否両論を引き起こした。

山本周五郎賞の選考委員である佐々木譲補作であった押切もえ作の『永遠とは違う1日』と0.5点差で僅差での受賞であったと明らかにしており、そのことに関し湊かなえは直接的にな名称を出さないまでも「文芸の外の人と僅差だった、そのような結果が動になる作家がいるのか」という内容をエッセイに込め、『二番煎じの愚策』とまで書ききっていた。

二番煎じ」ということは、もちろん「発端の出来事」があることになる。その発端は「文芸の外の人」というエッセイ内での表現を照らし合わせるとお笑い芸人・ピースの又吉直樹の『火』の芥川賞受賞をしているのではないかという摘もある。

しかしその後、山本周五郎賞の受賞会見では要約すれば「他の作家の作品それぞれに美点があるのに、専業作家ではない押切もえ氏にのみフォーカスが当たったことが不満であった」という旨の発言をし、決して押切もえに対する不満ではない事を強調した。(ちなみに他の作品の美点について言及する際に、補作を一つ一つ取り上げて、具体的に褒めていた。)


作品・作風についてのエピソード。またその評価


・短編集に関してはに生きる人々の群像劇を描いた『望郷』、阪神・淡路大震災テーマにした『絶唱』など、同一の舞台である連作ものが中心となっている。そして『サファイア』や『ポイズンドーター・ホーリーマザー』など、一読して作品ごとの舞台テーマが特に一貫していないような物語を集めた純な短編集にも「隠しテーマ」のようなものが存在している。ちなみに『サファイア』のテーマは「恩返し」、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』のテーマは「反転」である。(『ポイズンドーター・ホーリーマザー』は『サファイア』よりテーマが分かりやすいため、連作短編集と読む向きもあるが、作品リストにおいては短編集としている。)

・『リバース』は編集側からオチを決められる、という「お題」が出たとのこと。小説版ではそのオチで終わっているが、2017年クールに放送された連ドラ版ではその後の展開が湊かなえ自身によって書き下ろされた。作者が発案したオリジナル要素であるので、未見のファンの方で小説のあの先を知りたい方はぜひ視聴を勧めたい。

・文章については「読みやすい」という感想が非常に多い。これは湊かなえ本人も意識していることであり、文章を書いた後、音読を試し言葉がつっかえるようならば読みやすいように書き直すとその作り方を明かしている。

・しかし、その文章については書評の豊崎由美は同じく書評とのラジオ『コレ読め!』にて「味気のない文章である」と第21の『未来』の感想をる際に辛口の評価を下している。彼女山本周五郎賞の受賞エッセイについても内容に苦言を呈しており、その際「湊かなえ作品とは相性が良くない」とTwitterにて表明した。しかし彼女は『告白』における「職者」、『望郷』における「みかん」は「面く読めた」と発言しており、「長編ではなく短編の方がまだマシ作家」と評価(?)した。(しかし、短編であったら味気のない文章にまだ耐えられるという見も蓋もない褒め方ではあったが...。) 

は『未来』に関しては豊崎由美同様、難色を示した。しかし発売当時『Nのために』を今までの湊かなえ作品で一番気に入った、と発言し『望郷』と『ポイズンドーター・ホーリーマザー』における「ベストフレンド」も高く評価している。

・『君の膵臓をたべたい』(『告白』とはデビュー作で双葉文庫、かつ本屋大賞にノミネートされた作品という共通項がある) の作者小説家の住野よるは『未来』をTwitterで複数回称賛。湊かなえとの対談も実現している。


デビュー後の受賞・候補歴


直木三十五賞

山本周五郎賞

吉川英治文学新人賞

本屋大賞

日本推理作家協会賞

山田風太郎賞

エドガー賞


選考委員を務めた文学賞



作品リスト



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最終更新日: 20/03/23 19:43
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