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特別高度救助隊


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特別高度救助隊とは、日本政令指定都市消防本部に配置されている人命救助を専門とする消防隊である。


概要


人命救助を専門とする消防部隊が日本で編成されたのは1933年(昭和8年)の東京である。何故かというと前年の1932年(昭和7年)に発生した百貨店火災=『白木屋火災』で死者14人の犠牲者が出たが窒息死の1人を除いた他は熱さに耐えきれなかったりロープで降りる途中に尽きて地面に落ちて死亡した。このことから東京消防庁の前身となる警視庁消防部が救助隊を編成したのである。しかし程なく戦時体制となり戦災に備えるため救助隊は解体された。

戦争が終わり、都市環境が変化するにつれ人命救助の需要が高まり始めた1964年(昭和39年)横浜市消防局陸上自衛隊派遣してレンジャー訓練を受けさせた消防士達で消防特別救助隊=横浜レンジャー』を編成し、東京消防庁1969年(昭和44年)に第一空挺団で訓練を受けさせた消防士達で『特別救助隊=レスキュー隊』を編成、以後増強を続けていった。そして1986年(昭和61年)、消防の救助隊は自治(現:総務省)によって法制化され以下の2隊を編成することになった。

救助隊 管轄人口10万人規模の地域に配置

人命救助の専門教育を受けた
5人以上で編成するように務める=
それ以下でもよい
救助工作でない消防車で代用してよい。

特別救助隊 管轄人口10万人以上の地域に配置

人命救助の専門教育を受けた
5人以上で編成(必ず)
救助工作1台を装備。

 

 

  

 

 

 

 

しかし1995年(平成7年)に起きた阪神淡路大震災はそれまでの救助隊をはじめとする消防体制では被害の拡大を防ぐことは出来ず大きな犠牲を払うこととなった。この教訓から東京消防庁は翌1996年(平成8年)に消防救助機動部隊=ハイパーレスキューを編成。2004年(平成16年)の新潟県中越地震で土砂崩れに巻き込まれた幼児を生存救助して一躍知名度を上昇させた。そして翌2005年(平成17年)総務省消防庁災害対策強化のため高度救助隊と特別高度救助隊を法制化した。

高度救助隊 中核又は総務省定した都市に配置

人命救助の高度専門教育を受けた
5人以上で編成(必ず)

救助工作(3)1台を装備。

特別高度救助隊 東京都及び政令指定都市

人命救助の高度専門教育
受けた5人以上で編成(必ず)

救助工作(3もしくは4)1台以上、
特殊災害対応1台、
特別高度工作
(もしくはブロアウォータカッター)1台

これらの救助隊は2011年(平成23年)の東日本大震災のような大災害だけでなく通常の火災、交通事故等にも出動し日々、人命救助に邁進しているのである。そして近年各地で行われている市町村合併による消防本部の統合、広域化と東日本大震災以降の災害対策により特別救助隊以上の救助隊とその装備は増加している。ただし、特別高度救助隊の中でも最もずば抜けているのは東京消防庁の『ハイパーレスキュー』である(本当に)


各地の特別高度救助隊



東京消防庁消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)


『特別高度救助隊』の元祖となった部隊。前述の新潟県中越地震もさることながら福島第一原子力発電所事故での冷却注作戦、直接の原因となった東日本大震災被災地(宮城県気仙沼市千葉県市原市コンビナート火災、東京都町田市スーパー崩落現場)での活動と、多くの実績を残している。

発足当初は大田区立川市に1隊づつ配置されていたが2002年(平成14年)に渋谷区2007年(平成19年)に足立区2013年(平成25年)に八王子市と部隊増強が行われている。また、発足当初から各種重機や支援車両の充足ぶりは後発の特別高度救助隊の追随を許していない。

東京消防庁の項も参照


横浜市消防局特別高度救助部隊(スーパーレンジャー)


■im5788923(静画)

4代バス救助工作

2009年(平成21年)に発足。前述の消防特別救助隊』の後身である『特別消防隊』阪神・淡路大震災後に発足した『機動救助隊』を統合再編して編成。

横浜市消防局の項も参照。


さいたま市消防局特別高度救助隊(さいたまブレイブハート)


2007年(平成19年)に発足。2隊編成でそれぞれ浦和区浦和消防署、大宮区大宮消防署に配置=合併前の旧浦和市大宮市それぞれの特別救助隊が原である。

共に発足当初は前身からの救助工作3を使用していたが2012年大宮消防署の救助工作が史上初めてバス構造の救助工作4更新され消防マニア話題となったが、2013年には浦和消防署の救助工作が近年ではしい三菱スーパーグレートベースバス救助工作3更新されマニアの度肝を抜いている。

■im3618044(静画)


名古屋市消防局特別消防隊(ハイパーレスキューNAGOYA)


2001年(平成13年)に発足したが1949年(昭和24年)に消防局直轄部隊で発足した『局救助隊』が原となる。

名古屋市消防局の項も参照


浜松市消防局特別高度救助隊(ハイパーレスキュー浜松)


2009年(平成21年)に発足。中消防出張所に配置。
発足にあたってハイルーフ+バスキャブ構造の3救助工作を配備したことで消防マニアを驚かせた。また、相棒としてコンテナ式資機材搬送を運用している。


大阪市消防局


特別高度救助隊法制化の際に『特殊災害機動部隊』を編成したがこの部隊は有事の際に複数の救助隊で臨時編成される方式だった。その後2014年(平成26年)に常設の『本部特別高度救助隊(ASR)』を編成した。

大阪市消防局の項も参照


岡山市消防局特別高度救助隊(ハイパーレスキューおかやま)


2010年(平成22年)に発足。北区にある北消防署に配置されている。日本でも最大級の救助工作3(日野プロフィアベースバス構造)と相棒となる震災工作を配備し消防マニアを沸かせた。

東日本大震災では宮城県多賀に出動、港湾地帯から流出した障物を震災工作を使って排除しながら捜索活動を実施した。


福岡市消防局


機動救助隊(ハイパー レスキュー FUKUOKA)

2018年(平成30年)に発足。中央区、中央消防署に配置されている。
従来からある救助工作4を中核に後述する各種特殊車両を運用して救助活動を行う。

堅柏、室見特別救助隊

2007年に既存の堅(博多区)、室見(良区)の特別救助隊を定する形で編成され機動救助隊編成に伴い高度救助隊に降格。
バス救助工作福岡市消防局では1980年代からバス救助工作を運用しているのみで運用していたが2016年から支援車両として小屈折はしごが配備された。


北九州市消防局特別高度救助隊(ハイパーレスキュー・北九州)


2007年(平成19年)に発足。編成に特徴があり、『特別高度救助隊』+『特別高度化学救助隊』+『高度救急隊』高度救急隊の発足は2008年の3隊連合で構成されている。


装備品



車両系


救助工作3

概ね4WD、クレーン付、高度救助資機材を搭載する救助工作
規定初期の頃は、悪路の走破性を考慮してダカールラリー用や除雪向けの
トラックシャーシを使ったり
ドイツ製のトラックウニモグ』を使った物があったが
前者はデカすぎる、高が高いので
現場に近づけない、後者はサスが柔らかくて
遠征に向かないということで数を減らし、
従来からある2救助工作
よく使われる4、5tシャーシを使うことが多くなった一方で、
3軸の大シャーシ
で製造したものもある。

救助工作4

従来からあったが現在は少数となった救助工作1と同様の2、3tシャーシを使った救助工作
1と決定的に違うのは
2台一組で構成され機材を分け合って搭載する。
何故かというと航空自衛隊のC‐130輸送機での輸を想定されているからである。
故に空港自衛隊の飛行場に近い特別高度救助隊が装備している。
なお、初期に配備された費だったこともありトヨタメガクルーザー(高機動車)の
シャーシに
トヨタダイナのキャブを使った物だったが当該の退役後は
いすゞ・エルフ日野・デュトロ
が使われている。

特殊災害対応

特殊災害NBC災害用の車両
物質の種類を特定する装置を備え、有物質を中和、
化する装備、
各種災害用防護等も装備する。また有物質が救助隊員にダメージ
与えない様に内を与圧構造にしたり体の外装にを仕込んだりと
特殊な装を
施されている。
なお、災害にあった被害者に付着した有物質のダメージの抑制と
2次被害
対策用に『除染も存在する。

特別高度工作

特殊扇風機『ブロアー』ウォータカッターを搭載した新鋭特殊消防車
ロアーは排煙装置の一種でファンにより空気を造りだし大量の煙や
ガス倉庫やトンネル閉鎖的な場所から排除する装備であり、
ウォータカッター研磨剤入りのを高圧で放することでガソリンなどの
可燃性物質がある現場でも物を排除する装備である。
元々は
『大ロアウォータカッター2種に分けていたが、
少子化による消防士不足を見据えてか一めにした。

重機

地震では屋の倒壊や道路の寸断など人命救助の障が同時多発で
発生するためパワーショベルブルドーザー、クレーン等の重機が
不可欠となる。
かしこれらを一通りそろえている特別高度救助隊は東京消防庁HR
横浜市消防局SR等少数である。
その他は従来通り最寄りの建設業者もしくは陸上自衛隊の施設科の重機と
連合して対処する。
なお、障排除と並行して消火活動も行えるように放を装備しているもの
もある。


資機材系


二酸化炭素装置 瓦礫の中に閉じ込められている生存者が出す二酸化炭素を探知する。
画像探索機 瓦礫のすき間に小カメラファイバースコープを入れて生存者を捜索する。
地中音響探知機 地中や瓦礫の中に閉じ込められている生存者が出す音(動いた時の振動、)を探知する。
電磁波人命探装置 瓦礫の中に閉じ込められている生存者を探知するレーダー
地震警報 緊急地震速報装置。
水中装置 搭載カメラを用いて水中を捜索するロボット艇。

補足・東日本大震災においての救助資機材

水中装置、地震警報器を除く資機材は地震などで倒壊した屋等に閉じ込められている生存者を救出する装置であるが東日本大震災では画像探索機を除くと活用されなかった


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最終更新日: 19/08/25 15:32
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