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空母


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空母(Kitty Hawk CV-63)

空母(くうぼ)とは、航空機の運用に特化した軍艦のことである。
英語名は「aircraft carrier」。スカイママではない。

本来は「航空母艦(こうくうぼかん)」が正式な名称だが、一般的には、略語の「空母」が使われる。

特徴

一言で言えば、「の上を移動する飛行場、基地」である。

や煙突などは立たず、飛行場同様、滑走路となる飛行甲があり、凹凸つるぺたらなシルエット(いわゆる「フラットトップ」)が外見上の特徴である。
右舷側に艦を有するアイランド空母(空母)が現代では流である。

攻撃兵器で武装する他の種類の水上戦闘艦と異なり、ほとんどが自衛用の対兵器程度の武装にとどまっている。 但し、搭載された固定・回転航空機を戦として運用することにより制権、制権を確保し、海上交通路を確保するを有している。大艦かつ航空機の整備運用を行うため乗組員は300人~6000人の乗組員を必要としている。 そしてすっごい食い

空母ってどうすごいの?

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戦争で攻撃を行う際は、準備もも蓄えられた相手のホームグラウンドにケンカを売りにいく形となる。陸続きの同士ならば戦車だの歩きだので行けるが、を隔てているとなるとそうもいかない。

が遠ければ遠いほど、戦闘機の航続距離には理があり(というか戦闘機は長距離戦闘のために作られたわけではない)、エンジントラブルや燃料切れを起こしても戻るに戻れず途中で落っこちることもありうる。もし相手のにたどり着いたとしても、補給地も近くて地の利もある状態で上でスタンバっている相手の戦闘機との戦いが待っており、ヘロヘロの状態で戦えば確実に分が悪い。また、そこで傷ついたとしても修理も補給も不可能で、助かる手段など限られている。

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そこで、相手の土地においても戦闘機弾薬や燃料などを補給してあげられるのが空母である。空母で戦闘機ごと現地まで運ぶことによって、相手のや遠い場所においても自航空を万全の状態で展開でき制権・制権をとりやすくなる。また、補給だけでなくパイロットの休息や戦闘機修理なども行えるので、長距離を移動して戻らなくても安全で良いという利点がある。
あなたが学生社会人なら、自宅から最寄りまで全ダッシュし続けるのとバスに乗って運ばれるのとでは、どっちの方が万全の状態かはお分かりのはずである。ちなみに陸上兵士をまとめて運ぶ装甲兵員輸送車APC)も空母と同じ理屈である。

また、空母の運用によって制権・制権をとると、上を移動するだけでも撃沈されかねなかった地上用戦を運ぶ船が攻撃を受けにくくなるという副次的な効果があり、現代の戦争においては航空を展開するための要となっている。

そして空母およびその航空が戦略的な優位性を発揮できる役割がある。海洋を隔てた遠隔地に長期間かつコントロールされた軍事的支配を及ぼすことが可である、という点だ。

搭載している艦載機はミサイルべて柔軟な運用が可であり、沿から内陸部にいたるまで望む形で航空を投入できるほか、シーレーンの防衛などが可になるなどのメリットがあり、そのパワープロジェクション(戦投射)は示威行為としての心理的効果的にも優れているため、現代にる形での艦外交(Gunboat Diplomacy)もまた可になっている。 領海外において、上優勢を獲得できるだけのをもつ軍だけが空母の全に発揮できるのだ。

地球的なスケールであらゆる強度の紛争に対応できるそのは現代軍の精であると言えよう。

しかし、移動基地にも等しい役割をこなす関係上、空母は1000単位の人員が乗ることになる。それに加えて複数の航空機を収納しつつ、修理パーツ・燃料・弾薬補給なども潤沢にえて対応できるようにする必要性があるため、空母を建造・維持するのには大な資や資、技術などが必要になる。
実際のところは一隻保有するだけでもすごい大変な、建造するのも維持するのもかなり難しい代物だったりする。やっぱり食いじゃん

以上のことから、世界においては、空母を保有することがその国家の技術軍事をはかるとなっている。単独で世界最高クラスの空母を10隻以上も建造・維持しているアメリカがどれだけチートな存在かが伺えるだろう。

日本戦前は空母を6隻、戦時中のものもふくめると10数隻以上も保有する世界有数の海洋であったが、よりによって空母を50隻以上作れるチート国家ケンカを売ったのが悪かった

歴史

大艦巨砲主義の隆盛と航空機の誕生

日露戦争日本海戦における近代戦艦同士の決戦、そしてイギリスドレッドノート戦艦に始まる戦艦完成により20世紀の初頭は大戦艦を筆頭とする艦による撃戦を流とする大艦巨砲主義世界軍を席巻した。 しかし第一次世界大戦における英独軍による戦艦同士が対決するユトランド戦がおこわなれるが、消極的な戦いであったため期待するほどの戦果は得られなかった。大戦後世界戦艦の大化、近代化による強化をすことになる。

その一方で、潜水艦とともに戦争の形態を大きく変えたのが航空機の登場である。戦線を遠く離れた地域への爆撃撃の弾着観測に運用された気球、爆撃機とそれを迎撃するための戦闘機の登場によりも新たな戦場と化すこととなった。

1914年、日本海軍水上飛行機を搭載した水上機母艦要塞攻略戦に参加し、一定の成果を収めた。同様の成果をイギリスも収めて、戦時中に巡洋艦改造して飛行甲を備えた「フューリアス」を就役させた。

軍縮と本格的空母の誕生

第一次世界大戦後の各の建艦競争は国家の予算を逼迫する事態を招き、1920年以降軍縮条約が締結され、戦艦の建造の一時的停滞といくつかの戦艦改造空母化が進むこととなる。

1920年代、列強はそれまでの既存艦船に飛行甲やっつけで設けるのではなく、はじめから飛行甲を備え航空機運用を的とする艦船を建造し始める。これこそが航空機母艦…「空母」の誕生であった。

1922年に日本海軍世界初の航空母艦「鳳翔」を工、2年後にイギリス海軍も「ハーミーズ」を工させた。 また、航空機自身も爆発的な進化をとげ、1921年には陸軍が実験航空機爆撃により戦艦を撃沈することに成功した。しかしながら、各軍の流は依然として大戦艦大艦巨砲主義のままで、航空機と航空母艦は補助的戦の一部でしかなかった。

第二次世界大戦の空母の活躍と戦艦の時代の終焉

大日本帝国アメリカ合衆国との間で始まった太平洋戦争では、地続きの欧州大陸と異なり何キロと離れた々と広大太平洋をめぐる戦いであった。その中で多数の航空機を集中的に運用し線の遥か彼方から大規模な攻撃を可にする航空母艦を中心とする機動部隊が汎用的な戦として八面六臂の活躍をした。(欧州戦線でも大西洋、地中海で空母に搭載した航空機が輸送船、潜水艦狩りに活躍した)

第二次世界大戦により戦争は大きく変わり、空母は一躍軍の形として開することとなったのである。

一方大戦艦は高速な航空機とは違い、巨体故の鈍足さと運用効率の悪さによって前線に赴くことは稀であった。 そして1940年イギリス軍空母部隊のタラン襲によるイタリア戦艦撃沈を皮切りに、ドイツ戦艦ビスマルクの撃破、日本海軍航空隊の真珠湾攻撃マレー戦によるイギリス海軍戦艦の撃沈によって、十分な制権と対火力がない戦艦航空機の反復攻撃によって沈められうることが全世界に知らしめられた。そして世界最大の戦艦大和350機に及ぶの米軍機の攻撃により坊ノ岬に沈み、大艦巨砲主義はここに潰えることになった。

原子力空母の誕生とVTOL軽空母

航空機の大化とジェット化は第二次世界大戦期の航空母艦の陳腐化を一気に進めてしまった。そして戦艦並みの運用員と費用を必要とする空母は各の予算を圧迫し、核戦の充実化により大対大における空母の戦略的意味が薄れることとなった。

しかし1950年以降にイギリス軍が開発した大蒸気カタパルト、離着艦を独立させたアングルド・デッキの開発、着艦誘導装置の良によりジェット機の運用も可となった。そして朝鮮戦争における即時移動可航空基地としての再評価によって冷戦期の重要な戦になった。(後に艦載機にも戦術核搭載を有することが可になった)

1950年代、長期間行動可かつ高圧の蒸気カタパルトを使用できる利点と艦載機の着艦の阻になる煙突を排除した原子力空母が計画され、1962年アメリカ海軍世界初の原子力空母「エンタープライズ」を完成させる。

しかしながら大な費用がかかる固定機運用可な大空母はアメリカ合衆国以外での運用は困難になり、フランスを除く世界では新規の大正規空母の建造に踏み出せなかった。 
1970年代に入り、垂直離着陸が可VSTOL戦闘機ハリアー完成し、イギリス海軍は退役する正規空母から中サイズの空母にハリアーを搭載した軽空母の運用に転換。1982年フォークランド紛争においてイギリス艦隊の防の要として活躍し、ソ連やほかの欧州でも軽空母が運用されることとなる。

旧日本海軍の航空母艦

1920年代の軍縮条約により日本は欧より低い率の艦保有を余儀なくされた。これに対応するため、山本五十六中佐などを中心に、戦艦に代わり航空機の集中運用による欧米海軍に対抗する航空兵論が台頭する。しかしながら日本海戦の大勝利を忘れられない大艦巨砲主義と対立し、結果的に太平洋戦争中盤まで大艦巨砲主義による艦隊決戦日本海軍の戦略方針のままであった。

大艦巨砲主義導する中、空母を中心とし護衛艦を伴わせる機動部隊を編成し、戦艦を中心とする艦隊とは分離し航空の攻撃を中核とする艦隊を創り上げた。詳しくは第一航空戦隊を参照。
日本海軍は開戦までに戦艦改造空母2隻、正規空母4隻、軽空母数隻を保有し先進国軍の中で有数の空母保有となった。

機動部隊は熟練搭乗員と零戦など優れた性を持つ艦載機を搭載し、太平洋戦争緒戦の圧倒的な戦果を上げるもミッドウェー海戦における敗北ソロモンの戦いにおいて空母、熟練搭乗員を損耗し戦は低下した。戦争中盤に日本海軍はやっと航空を中心とする戦の整備に乗り出すが、時すでに遅く損失した航空と空母の補充は最後まで間に合わず、練成途中におきたマリア戦にて機動部隊は壊滅する。

対してアメリカ軍は開戦後航空の有用性を認め、戦争中盤には工業に物を言わせて高性航空機・空母を大増産し、航空機搭乗員を大量に養成し一大機動部隊を整備した。そして年をかけて整備した大戦艦及び艦艇を中心とした日本海軍の戦は、機動部隊を筆頭とする連合軍の圧倒的な航空により膚なきまでに叩きめされることとなった。(もちろん航空だけが連合軍の勝利要因ではないが)

21世紀での空母事情

現在アメリカイギリスなど一部の先進国にとどまらず、インドブラジルなどの新も保有している。

また、インドロシアからの中古空母を購入して改造し「ヴィクラマーディティヤ」として就役させた。しかしブラジルの「サン・パウロ」は費用面などの問題で装は最優先事項に上がっておらず、後継補のないまま退役が予定されている。

現状もっとも空母に意欲的になっているのが中国である。中国ウクライナより購入した中古空母を改造して「遼寧」を完成・就役させ、その運用データをフィードバックした初の産空母となる二隻も建造中である。また、三隻カタパルトが搭載される予定とも伝わっている。

アメリカも上記の中国の軍備増強には懸念を示したためか、抑制気味だったバラク・オバマに代わって大統領についたドナルド・トランプはこれまでの10隻体制をめて12隻体制にすると発表。2017年には11隻となる「ジェラルド・R・フォード」が完成・就役した。

分類

現代軍の空母は、大まかにCTOL機(通常離着陸機)をに運用するCTOL空母、VSTOL機(垂直・短距離離着陸機)をに運用する軽空母/VSTOL空母、ヘリコプターを運用するヘリ空母の三種類に分けられる。

また、強襲揚陸艦輸送艦などで全通式の飛行甲を持ち、航空機運用を持つ艦も「空母」のカテゴリに加えられることもある。

日本海軍は起工時から空母として設計していたものを(装空母と対して)正規空母と呼んでいた。最強 世界の空母・艦載機の図鑑」坂本学研プラス 2017 p.20


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最終更新日: 19/05/14 22:10
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