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竜騎将バランとは、「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」の登場人物である。
担当声優は石塚運昇(1991)、速水奨(2020)。
元魔王軍超竜軍団長で、「竜騎将」の肩書きを持つ最後の正統な竜の騎士。ダイの父親でもある。
魔王ハドラーが地上を席巻していた頃、魔界に於いて冥竜王ヴェルザー一族と死闘を繰り広げており、瀕死の重傷を負ったもののヴェルザー一族を倒している。
テラン王国内でアルキード王女ソアラと出会ったのが縁で、アルキード王国に招かれている。だが、彼に地位を奪われる事を恐れていた家臣により国を追われ、一人あても無くアルキードから去ろうとする。しかし、ソアラとの別れ際に彼女が自分の子を懐妊していた事を知り、ソアラと共に駆け落ちしている。
テラン王国内で親子3人穏やかに暮らしていたが、アルキード軍に包囲され、妻子の身の安全保証を条件に降伏。バランは捕縛され、息子であるディーノ(ダイ)は流刑されている。
バランは妻と息子の為に死ぬつもりでいたが、彼の処刑が決行された際にソアラが割って入り命を落としている。
その時にソアラを罵倒した事でバランの逆鱗に触れたアルキード王は国諸共消し飛ばされている。
その後息子を探すバランであったが、船が難破した為に見つからず、絶望の淵にいた時に大魔王バーンの勧誘を受けて魔王軍に参入している。
バラン編にて息子と再会を果たすが考え方の違いから対立、戦闘を繰り広げる。
ダイの記憶を奪い真に自分の息子とするために行動するが、ダイ出生の真相を知ったヒュンケルの発言により竜魔人化して暴走してしまう。
バランを父親と認識するダイの前に割って入ったポップのメガンテによりダイの記憶が戻り、再びダイと骨肉の死闘を繰り広げた末に共倒れとなる。
ダイの意志を尊重した上で、息子の為に命を捨てたポップに竜の血を与えて蘇生させた後魔王軍を去っている。
キルバーンが暗殺に訪れた事で大魔王バーンの真意を知り、魔王軍打倒の為に行動を開始。
偶然死の大地でチウをいたぶるフェンブレンを発見。眼に真魔剛竜剣を突き刺す事でフェンブレンを撤退させ、結果的にとはいえチウを救出している。
その後ヒュンケルに発見され、考え方の相違から一騎討ちとなるが、これを好機と見たアルビナスにより乱入され窮地に陥ることになる。無刀陣の対象をバランからアルビナスに切り替える、という機転を利かせたヒュンケルの挺身により、その命を救われた事で彼の意を汲みダイと共闘している。
共闘時はこれでもかというほどの父親振りを発揮しており、言葉には出さなかったが、自分に残された生涯の全てをダイ一人のために使うという覚悟が行動に現れている。
ハドラーの一撃からバランを庇う為に、間に割って入り瀕死の重傷を負ってもなお戦おうとするダイを眠らせ、二度とならないと決意していた竜魔人に変身する。
その圧倒的な力でハドラーを倒し、「黒の核晶」の爆発を食い止めようと試みるも、そこへ現れたミストバーンの真の力により、ハドラーに埋め込まれていた核晶に起爆指令を与えられ、もはや爆発は避けられなくなってしまう。
そこでバランは、ドルオーラを応用して全竜闘気を放出、ダイを爆発から庇って命を落としている。
バランの死後もダイの意識の中に度々登場して、ダイを激励している。そして、その度にダイを奮い立たせている。
また、終盤ではバランの紋章が左の拳に現れるようになり、バランの全てがダイに引き継がれたといっても過言ではない。
ダイの意志を尊重して普段は「ダイ」と呼んでいるが、ダイが瀕死になった時には思わず「ディーノ」と呼んでいる。
また、二度と竜魔人化を行わない気でいた事からも、竜魔人化してダイを殺そうとした事を強く悔いていた事がわかる。
二度と竜魔人とならないと決意したのが息子の為であったならば、それを曲げて再び竜魔人となったのも、また息子の為であった。
なお、ラーハルトへ残した遺言状により、ダイ自身に討たれるか、ダイの為に戦って討たれる事を望んでいた事が明らかとなっている。何処までも不器用で、そして愛情の深い父親である。
回想シーンでは育児に悪戦苦闘しているバランの姿が描かれており、竜の騎士といえどやはり父親であった事がわかるといえる。
▲バランの妻となったソアラの故郷であり、当初はバランの来訪を歓迎していた。
しかし、彼に地位を奪われる事を恐れた家臣の一人が王に進言した事でバランの立場が一変している。
バランを庇ったソアラを恥さらし、と王が罵倒した事がバランの逆鱗に触れてしまい、激怒したバランにより半島ごと消滅してしまった。
瀕死の状態だったバランを救った事が縁で、彼をアルキード王国へと招きいれた張本人。
後にバランの子を宿し、彼と共に駆け落ちしている。テラン国内でダイを出産して、親子水入らずで穏やかに暮らしていたが、家臣による進言もあって実父であるアルキード王に夫と子供が捕縛され、家族は離れ離れになってしまう。
かくしてバランは処刑される事になったが、バランが王に提示した降伏条件を呑む事で彼女は捕縛されなかった。
バランは妻子のために死ぬつもりで抵抗しなかったが、、処刑の直前にソアラが割って入り、放たれた呪文をまともに受けた事で命を落としている。
バランは「太陽のような女性だった」と彼女を形容しており、バランが生涯唯一愛した女性でもあった。
ダイの記憶には残っていない人物であるが、メルルから貰った「夢見の実」を食べたダイの夢の中に登場しており、ダイにとっては、これが初めての対面であった。
なお、育児は彼女の方が上手だったようである。
▲バラン直属の部下で、竜の騎士の直属部隊である為魔王軍の一軍ではない。
陸・海・空のドラゴンライダー達であり、その実力は六大団長にも匹敵すると言われている。
ここではその竜騎衆を列挙、解説する。
相棒のスカイドラゴン「ルード」に跨る鳥人間で、竜騎衆の空戦騎。人間年齢で20歳程度。
非常に残忍な性格の持ち主であり、作中でもポップをいたぶるような戦い方を見せている。
フェンシングソードのような形状を持つ「スパイラルソード」の使い手で、他にも、体力と魔法力を放出させる能力のある2種類の羽根を備えている。
作中ではルードを殺され、ポップがルードを人間と同列に置いた事がきっかけで、怒り狂ってポップに猛撃。
剣技と羽根の波状攻撃でポップを苦しめ、ポップの首を刎ね飛ばす寸前まで追い込んだ。しかし、そこへ放たれたヒュンケルのブラッディースクライドを受け、再びポップとの一騎打ちでポップを追って空中へ飛ぼうとした瞬間に片羽が切断され、体勢を崩したところを、ポップの全魔法力を込めたゼロ距離発射のイオを受けて倒された。
「天下無双の力」の持ち主であると自称しているが、ヒュンケルの見立てによれば、クロコダインの半分程度の力であるらしい。
また、マヒャド級の威力を持つ吹雪を吐く「凍てつく息(コールドブレス)」を必殺技にしているが、鎧の魔剣を駆使したヒュンケルの前にはまったく通用せず、一方的に倒されたかに見えた。しかし、その図体よろしくタフだったようで、ヒュンケルがラーハルトを倒した直後に再び立ち上がっている。
その際にポップを人質にとった事が災いして、ラーハルトに粛清された。
図体の割には呆気ない倒され方をしたキャラで、(レオナの援護があったとは言え)ギガブレイクの直撃を2発耐えて見せたクロコダインとはえらい違いである。
まぁ、「卑怯者」と「武人」の扱いの差とでも言うべきなのだろうか。
ドラゴンに跨る陸戦騎で、魔族と人間の混血児。バランにとっては、「もう一人の息子」でもある。
母親と死別後にバランと出会い拾われた過去を持っており、竜騎衆の中でも別格の存在である。
鎧の魔槍の使い手で、残像をその場に残すスピードと超精密な突き技を併せ持ち、一度はヒュンケルを圧倒した。
しかし、ダイ出生の真相を知り、立ち上がったヒュンケルのグランドクルスの直撃を受けて倒された。
その後、卑劣な手段をとったボラホーンを粛清、ヒュンケルに鎧の魔槍と自分の使命を託して命を落とした。
その後、バランが与えた竜の血により、竜騎衆の中では唯一蘇生を果たしている。
バーンパレスで、己の弱みにつけ込んだマキシマムの前に絶体絶命となっていたヒュンケルの前に現れ、マキシマム率いるオリハルコン駒軍団をマキシマム諸共圧倒する。そして、ヒュンケルに引導を渡す事でその使命を引き継ぎダイ一行に参入している。
バランが残していた遺言状に従い、彼の息子であるダイに絶対の忠誠を誓い、ダイ唯一の部下となっている。
また、当初は「ディーノ様」と呼んでいたが、ダイの意向により「ダイ様」と呼ぶようになる。
ラーハルトによれば、竜騎衆とは「死ねと命令されれば笑って死に、戦えと命令されればたとえ神が相手でも戦いを挑む。竜の騎士の理想実現の為の持ち駒」という存在であるらしい。
余談であるが、続編とされていた「魔界編」の構想には、彼とクロコダイン、そして新キャラを含めた3名による新生竜騎衆が結成される予定であった。
▲正統な竜の騎士であるバランは、作中でも圧倒的な強さを見せつけ、ダイにもその大きな存在感を残している。
また、呪文に関しても攻撃呪文から回復呪文まで幅広く習得しており、状況に応じて使い分けている。
ここではその数々を列挙、解説する。