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精神転送


ヨミ: セイシンテンソウ
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精神転送」(mind transferマインド・トランスファー)とは、何らかのテクノロジーによって、意識や精を元々の「A」から別の「B」へと転送する/コピーすることをす言葉である。

サーバーなどに情報アップロードすることに似ているため、「精神アップローディング」(mind uploading、マインド・アップローディング)や「精神アップロード」(mind upload、マインド・アップロード)などとも呼ばれる。

また、「精」(mind、マインド)ではなく「人格」(personality、パーソナリティ)を用いて、「人格転送」(personality transferパーソナリティトランスファー)や「人格アップロード」(personality uploadパーソナリティアップロード)などと呼ばれることもある。

技術的な話題ではあるのだが、これを読んでいるあなたが「自分」「意識」というものをどう考えるか、という、なんか哲学的っぽい話にもつながったりつながらなかったり(後述)。


概要


サイエンス・フィクションなどに登場する未来技術の一種で、2020年現在は実現していないもののひとつ。非常に難しい技術であると思われるが、実現可性を研究している技術者実在している。

2020年現在医学上は、ある個人の意識や精が活動するハードウェアとしては「」以外に存在していない。ということはある個人の「」が全に破損すると、残念ながらその個人の意識や精永久に活動できなくなり、不可逆的に失われることになる。すなわち「死」である。

この望ましくない状況を避けるために、コンピューターなど「の代わりになる何か」に意識や精転送して、そちらで活動させる、というアイディアが「精神転送」である。別にコンピューターではなく「水槽にプカプカ浮いている合成」などでも構わない。要するに「の活動を他のハードウェアエミュレートしよう」という発想ということになる。

もし実現できれば「老衰による死」という何をもっても避けられなかった結末をも乗り越えられる、究極の医療になるとも言える。この技術が実現していない2020年現在は人類は生まれつき死亡率100%の状態で生まれてきている。しかしこの技術が実現された上で「アップロードされた意識・精が存在していれば死ではない」と同意できるなら、アップロードされた意識・精が維持されている限りは半永久的な不死を獲得したともみなせる。

神話ファンタジー創作作品などでも「ある個体の意識が別の個体に宿る」(例えば「憑依」や「入れ替わり」)などはよく登場する。「精神転送」はそれらの発想と似ているが、あくまで「物理的な活動たる意識や精を、テクノロジーによって別のハードウェアに移す」ことに題を置いている。


「自分」そのものではないのではないか、という問題


技術者の努によって、精神転送技術が実現したと仮定しよう。

突然だが、あなたはその技術を利用することができることになった!

そして精神転送センターに行き……転送成功! あなたの意識・精は問題なくコンピューターアップロードされた。コンピューター内のバーチャル間に再現された「転送されたあなた」は画面越しにあなたに手を振っている。

あなたは「この転送されたあなた」としばらく話してみたが、あなたしか知らない秘密であっても全て知っている。また思考パターン完全に一致している。どうやらこの画面に映る自分は、全にあなたの意識・精を持つことに間違いないようだ。これで、あなたの体に何かがあっても、このバーチャル世界転送された自分が残っているのであなたの意識や精が失われることはない!

つまり、あなたは不死を手に入れたのだ! ブラボー!おお・・・ブラボー!!

さて、もうあなたの転送前の体は要らないよね。エネルギー駄に消費するし、いずれ老化していくのでバーチャル世界転送されたあなたよりも劣化していくはずだ。というわけで、眠るように生命活動を止める全く苦しみの毒薬を用意してもらったよ。じゃあ、飲もうか……。

 

[飲む] / [飲まない]

 

 

この選択肢で、迷いなく「飲む」を選べる人はあまり多くないだろう。「自分と全く代わりのないコピーが用意されたとして、コピーは「この自分自身」そのものじゃあないのでは?」という大きな問題にぶち当たるためだ。

類似した議論はかねてから、「スワンプマン」という思考実験としてもられている。詳細は「スワンプマン」の記事も参照されたい。


転送された意識や精神が、本当の意味での「意識」を持つのか?


中国脳」という思考実験がある。かいつまんで言うと「トランシーバーを使うたくさんの中国人細胞の役割を演じてもらい、かのの活動を全に模倣することに成功したとき、この「模倣された」は意識を持つのか?」というもの。ちなみに「中国人」なのは単に中国の人口が多いからだそうな。

また、「中国語の部屋」という思考実験から生して、「人間の活動をバルブで制御された非常に複雑な路で再現してみよう。その路全体は意識を持つだろうか?」という類似の議論も存在している。

さて、「精神転送」された意識や精が仮にコンピューターで実行されているとしても、本質的な部分はこの「たくさんの中国人」や「路」の場合とかわらないはずだ。演算されるハードウェアが異なるだけで、演算の本質的な内容は変わらないとも言える。

あなたはこの「中国脳」や「再現した路」が「全にの機再現し、意識があるように振る舞っている」とき、本当に「意識」を持っていると思うだろうか? もし「本当の意味での意識は持たない」と思うのなら、「コンピュ―ターに転送された意識や精」もまた意識は持たないということになってしまいそうだが。

さらに言えば、あなたは「人間と同じように感情いっぱいに振る舞うロボット」が未来世界に登場したとして、彼/彼女に「意識がある」ことは認めないのだろうか? コンピューター上で意識や精が実行されている点は、精神転送された人間と変わらないはずだが。

(※この節は、将来精神転送された人物が登場したり、あるいは意識を持ち人権を認められたロボットが実現されたりした後には、彼/彼女らの人権を軽視する重大なヘイトスピーチとなってしまう可性もある。その場合にはこの節を削除してね)


宗教やオカルトとの相性の悪さ


「霊魂」や「輪廻転生」を説くいわゆる宗教的な世界観や、「臨死体験」「心霊」などを説くオカルトとはあまり相性がよくない。

上記のように、この「精神転送」というアイディアは大前提として「意識や精とは、という物理的なハードウェアで実行されている活動である」と見なしている。つまり霊魂や輪廻転生実在性を否定する、あるいは軽んじているものとも言えるのだ。

「死後も霊魂によって意識や精は続くよ」という世界観であれば、わざわざ精神転送を行う意味が見いだせない、とも言える。要するにどちらかというと「精神転送」は唯物論的、非宗教的なアイディアと言わざるを得ない。

ただし「不滅の霊魂は存在するけれど、今の記憶とか人格は死んだときに消えるよ」という世界観であれば、「今の記憶や人格が消えるのはもったいないから、宗教的な霊魂の不滅は信じているけれど、それはそれとして精神転送もして記憶や人格も保存しておこうよ」という考え方も生まれるかもしれない。


精神転送が登場する作品の例


ニコニコ大百科に記事がある作品を例示する。


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最終更新日: 20/11/07 23:33
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