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蜘蛛の糸


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蜘蛛の糸とは、

  1. そのまんまの意味。蜘蛛が吐き出す糸。
  2. 芥川龍之介の短編小説
  3. 筋肉少女帯による楽曲。

本稿では2.について記述する。


概要


芥川龍之介」による児童向けの短編小説で、1918年に発表された。国語の教科書などにもたびたび掲載されるなど、有名な作品となっている。

これまで様々なメディア化がなされており、例えば2011年には原正俊監督のもとで映画にもなった。

既に著作権の保護期間は終了しているため、無料で読むことができる(本記事下部「関連リンク」参照)。


原作について


地獄変』『鼻』『』『藪の中』『羅生門』など、芥川龍之介の作品にはなんらかの古典説話を元にしているものが少なくないが、本作もまたアメリカに移住したドイツ仏教学者「ポール・ケイラス」(Paul Carus)が1894年に雑誌『The Open Court』で発表した『Karma, A Tale with a Moral』という仏教説話集の中に元になったと見られる話があることが発見されている。

この『Karma, A Tale with a Moral』はくも翌1895年には「長谷川武次郎」により『Karma, A Story of Early Buddhism』と題されて挿絵付き英文書籍(いわゆる「ちりめん本」)として出版された。このとき各節に題が付き、カンダタに関してられる節は『The Spider-web』(すなわち「蜘蛛の糸」)とされた。

そして3年後の1898年には、同じく「長谷川武次郎」の発行として、鈴木太郎鈴木大拙)の翻訳版『因果の小』も発行されており、『The Spider-web』のタイトルは『蜘蛛の糸』と翻訳されたのである。

その5年後の1903年にはアメリカの「The Open court publishing company」から『Karma, a story of Buddhist ethics』とさらに題されて自産の単行本も販売されている。

芥川龍之介は以上のうちいずれかを読んだ上で、前述のような他の古典説話を原作とした作品と同様、翻案する形で短編小説『蜘蛛の糸』を書きあげたのではないか……と思われるわけである。『因果の小』版では原文での盗賊の名前「Kandata」に「犍多」と漢字を当てているが、芥川版でも全く同じ「犍多」という漢字表記となっているため、おそらく『因果の小』が元になっているのだろうという推測が成り立つ。

ちなみにロシアの文「レフ・トルストイ」も雑誌『The Open Court』を購読していて『Karma, A Tale with a Moral』に感銘を抱き、ロシア語翻訳して雑誌に発表したという。これがトルストイ自身の作品であると誤解されてフランス語訳やドイツ語訳もなされたとのことである。

ケイラスはこの事についてトルストイに手紙を送っている。これがきっかけでこの二人が交わした書簡の中で、ケイラスが「『Karma』の物語は、私が様々な典を元にして書籍『Gospel of Buddha』を編纂していたときに、私の精から産まれたものです」と言った内容を記しているため、この記述が正しければ『The Spider-web』も含めた説話集『Karma~』でられた説話のそれぞれは古典説話を集めたものと言うより、典を研究していたケイラスが典の精を抽出して創作したものだと推定されている。

サルヴァーティヴァーダ学典の中に「仏陀が微笑むとが起こり、その地獄にまで届き、そこで苦しんでいた亡者を活気づける」といった説話が見られるとのことで、ケイラスがこういった典を読んでいたことが『The Spider-web』の創作につながったのではないかという話もある。


あらすじ


釈迦がある時、何となく地獄の様子を見てたら、苦しむ罪人たちの中にカンダタ(犍多)という男を見つけた。生前のカンダタ極悪人だったが、一度だけ小さな蜘蛛を踏み殺すのを思いとどまり見逃してやったという善行を働いたことがあった(それは善行と呼ぶのだろうか…)。

そこで釈迦カンダタを何となく極楽に導いてやろうと、一本の蜘蛛の糸を地獄に下ろした。一散に蜘蛛の糸を登り始めるカンダタだが、ふと下を見ると数の罪人たちが自分の下から続いてくる。このままじゃヤバイと思ったカンダタが「てめぇら下りろ!」と言うと、その間糸はプツンと切れて、罪人たちは再び地獄に落ちてしまった。


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最終更新日: 21/02/28 02:52
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