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西武ドームとは、埼玉県所沢市にある西武鉄道が所有するドーム球場である。日本プロ野球パシフィック・リーグの埼玉西武ライオンズが本拠地として使用。2017年3月1日からは名称がメットライフドームとなる。
基本情報 | |
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所在地 | 埼玉県所沢市 |
起工 | 1978年6月 |
開場 | 1979年4月14日 |
所有者 | 西武鉄道 |
使用チーム | 埼玉西武ライオンズ |
収容能力 | 33,921人 |
グラウンドデータ | |
両翼 | 100m |
中堅 | 122m |
左右中間 | 116m |
フェンス | 3.2m |
面積 | 12,630㎡ |
経歴 | |
競技場テンプレート |
1979年に開場した西武ライオンズ球場(通称は「西武球場」。西武山口線・狭山線の西武球場前駅に名前が残っている)が元となったドーム球場。1998年から球場に屋根を付ける工事が行われ、1999年に完全な屋根が完成する。既存の球場をドーム化するというものは世界的にも稀な例である。ネーミングライツによってインボイスSEIBUドーム、グッドウィルドームという名称だった時期があった。2015年からは同じ西武グループであるプリンスホテルが命名権を取得し西武プリンスドームとなる。2017年3月より大手保険会社のメットライフ生命が命名権と取得、メットライフドームに改称する。
なお、厳密に言うと西武ライオンズ球場よりさらに前に西武園球場が存在していた。ライオンズが移転する前に大規模な改修工事(実際には完全に作り変えたといっていい)を行って西武ライオンズ球場が完成した(ちなみに西武鉄道がクラウンライターライオンズを買収したのは改修工事が始まった後)。
なお、一般的にドーム球場は東京・大阪・ナゴヤ・福岡・札幌の5つを指して「5大ドーム」と呼ばれるが、ここは含まれていない。前述の成り立ちのほかに施工が唯一鹿島建設なのも関係しているのだろう(5大ドームは全て竹中工務店の施工)。
プロ野球12球団の本拠地12球場中で最小の面積というほどファウルグラウンドが極端に狭く、外野のファウルフライがレアであるほど。これは後述のフィールドシート設置のためにブルペンの位置が変わったため。ライオンズが勝利したときは花火の打ち上げが行われるのが恒例だったが、2011年からは花火の映像が流れるだけになった。
外野席はベンチが一部あるのみで、ほとんどが人工芝(ドーム化される前は天然芝だった)の上に直接座るかたちとなる。そのためシートを持参すると便利。シートの固定のためのテープは養生テープ限定なので注意。外野席は完全にホーム側とビジター側で分かれており、ホーム側ではビジターチームの、ビジター側ではホームチームの応援グッズの使用は禁止されている。内野席は自由席、指定席A、B、C(指定席Cは巨人・阪神戦 のみ)、ベンチサイドシート、フィールドビューシート、ダグアウトテラス、ネット裏スペシャルシートがある。ネット裏スペシャルシートは2枚1組で2万円 とかなり高いが、座席が革張りであり、専用のスタッフが注文を取りに来るなど他の座席とはサービスが一線を画している。これ以外にも予約専用のスイートルーム(1組6名21万円)がある。年間チケットはベンチサイドとネット裏。2009年から三塁側をホームであるライオンズが使用しているので、特に普段対戦しないセ・リーグのファンはチケット購入時は気をつけよう。
前述のとおりホームは三塁側。2008年までは一塁側だったのだが、これは単にホームは一塁側を使用するものだと思われていたためというのが理由である。三塁側に変更になったのは、事務所や練習場、西武第二球場といった各種球団施設が三塁側にあることや、店舗等が充実しているといったことが理由である。
ドーム化にしたがってグラウンドが現在の大きさに広げられたほか、2007年~2009年にかけて改修工事が行われている。芝が張り替えられたほか、フィールドシートの設置、売店やトイレの新設、エレベーターの設置、トイレなどが改修された。
パ・リーグの本拠地6球場の中で、唯一本拠地のチーム以外が主催の試合を行ったことがない。コボスタ宮城は現在の改築された状態では楽天しか主催していないが、それ以前はロッテ(当時オリオンズ)が本拠地としていた時代もあり、他球団も試合を主催していた。千葉マリンスタジアム(QVCマリンフィールド)はヤクルトが大学野球の時期に主催していた時代があった。西武・ナゴヤ以外のドーム球場はすべて巨人が主催しているし、その他の球団の主催も時折行われている(ライオンズ自身も日本ハム移転前の札幌ドームで主催試合を行ってる)。ちなみに西武園球場時代はオープン戦の開催はあったらしい。
西武ドームのすぐそばには二軍の本拠地である西武第二球場がある。ここには客席らしい客席はなく、観戦する際は適当に土手に座って見ることとなる。こちらも西武ドームと同じ年に三塁側をライオンズが使用することとなった。2013年にはラバーフェンスが新設された。かつては練習専用の西武第三球場もあったが、現在は駐車場およびサッカーパークとなっている。
食事に定評がある。種類が多く、味も他球場と比較して評判がいい。やはり接客を専門とするプリンスホテルのテクニックが応用されているのだろうか。完全に密閉されていないために消防法に引っかからず、火を使うことができるというのも大きいだろう。食事の売店は球場内だけでなく球場外にも多数存在する。球場に入った後も一時退出が可能であるため、自由席であっても席を確保した後に球場外の食事を購入することもできる。
狭山丘陵に位置するため、開幕直後やシーズン終盤は非常に冷え込む(特にナイトゲーム)。ライオンズが日本シリーズに出場した時は「何も知らない○○ファンが凍死する」というスレがプロ野球板に立つのが定番となっているほどである。その時期に観戦する場合は関東だと甘く見ずに防寒対策をしておこう。
反面、夏場は熱がこもり非情に蒸し暑くなるため、ファンからは「西武サウナドーム」と揶揄されている(2018年の40周年事業の一環として空調の改善を行うなど暑さ対策をするようではあるが)。
また、壁がないため雨天中止はなくとも客席に雨が吹きこんでくることがあるなど、観戦にはいろいろ注意が必要な球場である。
2017年末から球団40周年記念事業として180億円を投資した改修・再整備工事が行われる。2019年夏には室内練習場(ライオンズトレーニングセンター)、新選手寮(若獅子寮)、新大型グッズショップ(ライオンズ チームストア フラッグス)が完成した。
▲最寄駅は西武球場前駅。最寄駅からの距離は本拠地12球場中最短である。
駅には2路線乗り入れている。1つ目の西武狭山線は西所沢駅で西武池袋線と接続しており、線内折り返し運転の他、池袋方面への直通列車も多数運行されている。試合終了時には頭端式ホームに10両列車が2~3台は待機しており、待たずに電車に乗れるというメリットがある。さらに言えば球場と鉄道が同じグループ企業であるため、試合が長引いても臨時列車が運行され、最低でも池袋までは行くことができる(ただし2009年7月2日の西武対ロッテ戦は、試合時間が5時間42分に及び、増発された西所沢止まりの臨時列車の池袋方面への接続がなかった)。
2つ目の西武山口線(レオライナー)は西武多摩川線との接続駅である西武遊園地駅までしか行かないが(規格が違うため乗り入れ出来ない)、混雑を避けて中央本線国分寺駅まで抜けられるというメリットもある。やや距離はあるが、西武遊園地駅から西武西武園線の西武園駅までも徒歩圏内である。
あくまでも、待たずに乗れると言うのは、野球の試合の時の話であって(途中で帰る人が少なからずいるため)、これが後述のコンサート当日になったりすると、終了と同時に一斉に客が帰ろうとするので、西武ドームの規制退場+西武球場前駅の規制入場でろくに帰れないことが多い。ただし、規制入場は西武狭山線に対してだけであることが多い。
ちなみに試合開催時やコンサート開催時には多摩モノレールの上北台駅との間に臨時バスが運行されることも付け加えておく。
▲国際バラとガーデニングショウや高校生クイズ関東大会、コンサートなどで使用されている。コンサートでは、西武球場時代に渡辺美里が長年にわたってこの地で毎年夏にコンサートを開催、恒例となっていたが、現在は行われていない。
また、ももいろクローバーZも2012年夏(1Day)・2013年春(2Days)と年末(1Day)にコンサートを行っているほか、2016年4月にはドームツアーにもかかわらずあえて東京ドームを使わずにここを使用(2Days)している(変則5大ドームツアーは2001年のB'z以来。6大ドームツアーならMr.ChildrenやEXILE系列が経験あり)
球場内 | 外野席 | スコアボード |
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スコアボード | チームストア フラッグス | トレーニングセンター |
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