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超サイヤ人とは、鳥山明原作の漫画『ドラゴンボール』などおよびそのアニメ、劇場版などに登場する孫悟空やベジータなどの戦闘民族サイヤ人が、戦闘力上昇のために変身した状態。
「超」は「スーパー」と読み、「スーパーサイヤ人」とも表記されることもある。
しかし、「超サイヤ人」の表記が正式とされていたものの、最近では「スーパーサイヤ人」と表記されることも多い。
(アニメでは、フリーザが「“ちょう”サイヤ人」と言ったこともある。)
略記として「SS」や「SSJ」と表記されることもある。
これは、英語で「Super Saiyan」、「Super Saiyajin」と表記されるためである。
なお、超サイヤ人ゴッドは「SSG」と略記されることが多い。
ある一定の条件を満たすと、超サイヤ人に変身できるようになるが、条件は個人によって様々である。
変身といっても、満月を見て変身する時の様に体格が極端に大きくなったり獣のようになったりするわけではなく、超サイヤ人ゴッドおよび超サイヤ人4以外では、髪の毛が逆立って金髪と碧眼、また眉も金色(超サイヤ人3では眉はない)、そして黄金の気を纏うのが特徴である。
変身時の戦闘力は通常時と比べて格段に上昇し、約50倍に跳ね上がる。
サイヤ人と地球人の混血は、純血サイヤ人よりかなりの潜在能力を持っていることをナッパは「スーパーサイヤ人」と呼んでいたこともあり、アニメのサブタイトルではその意味で使われていたこともあった。
1000年に1度現れると言われていたが、最近では多くのサイヤ人が超サイヤ人になっている。
「まるで、超サイヤ人のバーゲンセールだな。」
後に最強ジャンプ2017年1月号の付録の鳥山明への質問コーナーにて「サイヤ人であれば誰でも超サイヤ人になれるわけではない」と答えており、超サイヤ人になることができる条件として身体の中にS細胞という特殊な細胞が必要である、ということが明かされている。このS細胞が一定の量に達していた時に怒りなどをきっかけとして爆発的にS細胞を増やして形態変化をもたらした状態が超サイヤ人である、としている。
S細胞自体はほとんどのサイヤ人が自然に持つものだが、数は多くなく、いちばん多くS細胞を増やすことができる条件が「穏やかな精神」であり、サイヤ人にとって最も苦手とする分野であることが1000年に一度という伝説を生み、永く超サイヤ人が現れなかった要因であろうと答えている。
但し、精神状態の安定のみで覚醒することはできず、やはりある程度の戦闘力は必要だとされる。
悟空やベジータの子供たちが簡単に超サイヤ人に変身できたのは、生まれながらにある程度多くのS細胞を既に受け継いでいたためであり、さらに地球という環境が惑星ベジータに比べて穏やかで暮らしやすかったことで精神状態の安定も確保できたためだという。
超サイヤ人に完全に覚醒しきっていない状態。
大全集では劇場版『ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空』でスラッグ戦において変身したもの。
髪を逆立て(気の力で上にたなびいている感じ)、黄金の気を纏い、戦闘力が大幅に上がるところこそ超サイヤ人と同じであるが、金髪にならず目も白目をむき、超サイヤ人とは対照的に理性は失われる。
また、この変身を長時間保つことはできない。
なお、『Z』でもあの世一武道会編で悟空が変身しているが、この時点では自由に超サイヤ人になれているので、どうしてその変身をしたのかは不明である。
これについては、悟空がパイクーハンに実力を隠すためという説もあるが、次回予告では超サイヤ人だったため、単なる作画ミスとも考えられる。
最初の段階である「超サイヤ人1」には4つの段階がある。
超サイヤ人2、超サイヤ人3が登場する前は、この状態を指して単に「超サイヤ人」と呼ばれていた。
また、それ以降も単に「超サイヤ人」と呼ばれる場合は、この状態を指すことが多い。
この第2段階や第3段階に関しては前述の個体時間操作ではなく、肉体操作だと捉えることができる。
超サイヤ人になると戦闘力が通常の50倍に跳ね上がる。
…と言われている。数字については異論もかなり多いが(以下本記事の戦闘力の記述全てに言える)、少なくともフリーザ戦当時の20倍界王拳よりは強いはずである。
孫悟空の初変身シーンは原作だと「プチン」という擬音が入っただけで次のコマでは金髪に変化するという比較的あっさりした描写だったが、アニメだと「許さん・・・」という悟空のドスの効いた低い声と共に唸り声を発し、周囲に稲妻が立ち、岩の轟音が入り、さらに野獣のような雄たけびをあげた後に金色の髪とオーラを纏う、という結構凝ったものだった。
超サイヤ人の変身表現はアニメだと光を裏から当てる透過光やブラシ処理といった手間のかかることをやって表現していた。当時はCGがあまり使われていなかったのでかなり苦労が多かったとか。そのためか、セル編あたりになると金髪表現などがやや簡素なものになっていた。
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超サイヤ人の基本的な状態。
軽い興奮状態になり、好戦的になる。
性格も変化する場合があり、トランクスや精神と時の部屋での修行を行う前の悟空が顕著である。
トランクスの場合は普段は礼儀正しい態度が威圧的になり、悟空は普段は「オラ」である一人称が、超サイヤ人になると「オレ」に変わっていた。
対して、元々好戦的であるベジータは性格の変化が目立たない。
後述の第2段階よりはかなり少ないようではあるが、体に負担がかかるようである。
第2段階、第3段階は体力の大幅のロスなどの犠牲を払った上での特化型であり、総合的なバランスを考えた上では第1段階が一番安定している。
なお、『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』に登場したブロリーの変身する超サイヤ人は、パラガスの持つ制御装置による影響か、髪の色が青いという特徴を持つ。
また、一部ゲームでは再現されてはいない様だが、こちらも制御されている影響からか通常の超サイヤ人よりも肌の色が若干灰色がかっているという違いがある。
「超サイヤ人を超える」という観念の元に生み出された段階。
筋肉が大きく膨れ上がり、ベタの部分にはコントラストを強調するためかハイライトが入る。
髪の毛が通常の超サイヤ人よりも大幅に広がり、身体にまとうオーラがバーナーの炎のような激しいものへと変わる。
パワーとスピードが第1段階から大きく増すが、第1段階よりエネルギーを消費するようで、体への負担は大きくなる。
ベジータが「超べジータ」と自称した時の段階であり、作中では他の呼び方がない。リスクの割にメリットは大きいものの、後述の第4段階移行に伴い使用されなくなった。
「第2段階」は一部書籍での呼称だが、変身者が少ないこともあり、ゲーム類では「超ベジータ」をそのまま形態名として採用していることのほうが多い。この場合トランクスは「超トランクス」と呼ぶ。
また「超サイヤ人 パワー重視」という呼称もある。
さらに筋肉が膨れ上がり、髪も針のように逆立ち、いわゆるムキンクスと呼ばれる段階。
体にまとうオーラは超サイヤ人2以降に見られる電撃のようなスパークをそのまま纏ったような印象になる。
また、瞳の作画が実線から破線に変わる(アニメ版では特に変更なし)。
第2段階をも超えるパワーを持ち、また第2段階の比ではない肉体と気力を得た事で、第2段階のベジータを気絶させた攻撃を受けても堪えない防御力を持つ。しかし、増大した筋肉はメリットだけでなく、スピードを大きく犠牲にするという弱点にも繋がっており、事実この形態のトランクスの攻撃は途中から全く当たらなかった。
また、素人目に見ても異常な筋肥大からわかる通り、体への負担は第2段階と比べても極めて大きく、実戦には向いていない。エネルギー消費も激しいようで、悟空は短時間変身しただけにも関わらず息が上がっていた。
主にトランクスのみが使用。悟空も試験的にこれに変身したが、これでは勝てないと断言している。
敗北したトランクスは、ベジータがあえてこの変身を使わなかったのだと察しており、変身自体は難しくなかったと想像される。
この形態に変身直後のトランクスは、ブロリーに似ている。これは筋肥大化だけでなく変身中~直後は白目を剝いている上、精神と時の部屋を出て以降のトランクスは、超サイヤ人化した際の髪型がブロリーに近いためである。
ドラゴンボール超では、実に24年ぶりにこの形態を未来トランクスが披露し、べジータをわざと怒らせ即座に2に戻って隙と不意を突くというトリッキーな使い方が為され、彼自身の戦闘理論が向上していることを裏付ける描写となった。なお、髪形は長髪の時と同じようにブロリーそっくりになっていた。(3のように髪の毛が増えるのかは不明)
また新形態「超サイヤ人怒り」に変身する際に、これに近い姿に一瞬変わる。
超サイヤ人2になれなくなったカリフラも仕方なくこれに変身していた。
セルゲームのために悟空が到達した境地。「超サイヤ人第4段階」ともよばれる。
精神と時の部屋での修行中、孫悟空は独力で第2段階・第3段階に到達したものの、これらはエネルギーを激しく消費し、体の負担も大きくなることから総合的なバランスを考えた上では第1段階が一番安定していることを踏まえ、「第1段階に体を徹底的に慣れさせる」ことを主眼とし修行方針を変更した。その結果として到達したのがフルパワー(第4段階)である。
体に慣れさせる都合上、一般的な修行のイメージである「体を酷使する」方法ではなく、「超サイヤ人状態のまま日常生活を送ったり、基礎からトレーニングをやり直す」という、時間のかかる地道な手法を用いる。
第1段階との違いは精神・身体両面での負荷の軽減である。
この状態では超サイヤ人化で発生する興奮状態や好戦的な性格の変貌を克服しており、セルゲーム開催以降(=フルパワー体得後)の悟空は超サイヤ人になっても一人称が「オラ」のままであった。
また、変身時の身体への負担が小さいまま、気を高めることでより高い戦闘力を発揮可能であり、気を高めた状態では第2段階のベジータや第2・第3段階の未来トランクスをも上回る強さを見せている。
悟空はブウ(純粋)との最終決戦にて、通常状態で元気玉を作って放ったが、ドラゴンボールによる体力回復後はこの段階に変身してとどめを刺していた。
劇場版では、その素地が悪である超サイヤ人の状態では元気玉は使えないと述べられている。
しかし、プレイディア版サイヤ人絶滅計画ではさらに変身し、パワーアップしたハッチヒャックに対し、悟空が「今のオラは超サイヤ人の壁を越えた超サイヤ人だ。心までは悪に染まっていないつもりだ」と述べ、この状態のまま元気玉をつくり放っている。
また、アニメ版ではあの世一武道会にて、身体負荷の軽減を利用して1度だけ界王拳と併用したことがあった(超界王拳)。
……とまあいろいろ考察があったが、要は普通の超サイヤ人である。古い文献で「第4段階」「フルパワー」などの呼称で別形態扱いされてきた過去は確かにあるのだが、現在はあえて分けて考えることは稀で、ゲーム等に出てくることもない。
ついでに、だいぶ後に登場した新ブロリーの「超サイヤ人フルパワー」と名称が完全にかぶっている。
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全てに於いて超サイヤ人を遥かに越えた力を持つ状態。
容姿は超サイヤ人とそんなに変わりはないが、全身に時折雷神のごとく稲妻状の火花が散り、バチバチと音を立てる。
髪型も超サイヤ人と比べ、髪がさらに細かく逆立つのが特徴である。
超サイヤ人第1段階の良好な身体バランスを保ったまま超サイヤ人を超越する能力を持てるが、体への負担も大きくなるようだ。
変身には精神面への影響もあったようで、温厚で戦いを好まない悟飯でも、初変身時にはかなり好戦的になった。ただし、精神力や慣れにより抑制自体は可能であり、魔人ブウ編で孫悟空が変身した際は一人称が「オラ」のままである。
戦闘力は超サイヤ人の2倍。通常の100倍まで跳ね上がるとかなんとか。
超サイヤ人2という名称は、後の3の登場に際して悟空が便宜的につけたもの。