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軌跡シリーズとは、日本ファルコムが発売したロールプレイングゲーム『英雄伝説』シリーズの第3期にあたる「○○の軌跡」と表されたシリーズである。
前シリーズのガガーブから舞台をゼムリア大陸へ移し、世界観や舞台が一新された。
ストーリーの作り込みなどから評価は高いが、元々PCで展開していたこともあり知名度としては高いとは言えなかった。しかし近年、『零の軌跡』が大ヒットしたことにより知名度は急激に上昇している。
シリーズ累計出荷本数は178万本(2012年時点)。
『空の軌跡FC』及び『空の軌跡SC』では遊撃士協会に所属するエステル・ブライト、
『空の軌跡 the 3rd』では星杯騎士団に所属するケビン・グラハム、
『零の軌跡』及び『碧の軌跡』ではクロスベル警察の特務支援課に所属するロイド・バニングス、
『閃の軌跡』ではトールズ士官学院の特科クラスⅦ組に所属するリィン・シュバルツァー
がそれぞれ主役であり、いずれもなんらかの組織に所属していることが特徴である。
完全新規作品となった『那由多の軌跡』は世界観を一新した上で、ジャンルがストーリーARPGとなっている。過去のシリーズとの繋がりは現時点では不明。なお、那由多の軌跡は英雄伝説の冠が付いていない。
▲英雄伝説シリーズ(特にガガーブトリロジー以降)全般にいえることだが他のRPGとの大きな違いは、「町人A」といったモブキャラがほとんど存在しないことである(状況によっては「観光客」といった名前のモブキャラも登場する)。
イベント進行や話しかける度に会話の内容が変わり、また中にはその後サブイベントとして展開される者がいる。これらのフラグ管理はインタビューに応じた近藤季洋氏によればフローチャートなどの力業で管理している[外部]とのこと。
余談だが、軌跡プレイヤーでは少なくとも同じ人に2回ないし3回以上話しかけるのが常道である。
これはファルコムが、重要性の低いモブキャラでさえ会話パターンを複数用意しているからである。
またサブクエストが豊富にあり、一部クエストは続編において続きが用意されているほどの凝りようである。そのため会話やサブクエストのために町の中を駆け回って30分以上経過といった声がプレイヤーからしばしば聞かれる。
特に怪盗Bのクエストには頭を悩ませるられるのはもはや恒例行事でもある。
詳しくは → クロスベルマラソン
軌跡シリーズは那由多の軌跡を除き、世界観を共有しており、時間経過も数年の間と短くなっている。そのためシリーズ中の出来事が続編で触れられたり、同じ出来事でも別の視点から見ることができたりといった伏線などが張り巡らされており、最新作をクリアした後、過去作品をプレイすると思わぬ発見が遭ったりす る。
ファルコムは『Falcom Sound Team jdk』と呼ばれる独自のサウンドチームを運営しており、
主題歌や挿入歌、BGMの評価が非常に高く、ゲームでは珍しく良曲・神曲・名曲などと評される曲が
数多く存在する。
キーワードで動画検索 → 軌跡シリーズ 作業用BGM[動]
ここでは軌跡シリーズ全般のゲームシステムを記述する。作品独自のシステムの詳細はそれぞれの記事を参照。
軌跡シリーズはランダムエンカウントではなくフィールド上にモンスターのシンボルが配置されているシンボルエンカウント方式となっている。シンボルとの接触の仕方によって有利・不利になる。
零の軌跡からは接触前にアタックを仕掛けることができ、後ろから当てると一時的に動きを止めることができる。この状態で接触すると少しの間敵が行動できない状態となる。
戦闘システムはターン制ではなく、SPDの値や行動内容によって行動順が決定されるシステムとなっている。有名所ではFFXのバトルシステムに似ている。
基本的には移動>攻撃>クラフト>オーバルアーツと左にいくにつれ次の順番まで回るのが早くなる(ディレイ値が少ない)。防御コマンドは存在しない。
クラフトはキャラクター特有の技で発動にはクラフト毎に設定されたCPを消費する必要がある。CP値は基本的には攻撃を当てる・受ける事により増加していく。CP値が100以上になるとSクラフトが発動可能となる。SクラフトのCP値は全CPを消費する代わりに必中かつクラフトよりも高い威力を誇る(一部キャラクターは攻撃ではなく回復や防御技となっている)。またSクラフトは行動不能なステータス異常状態でなければ行動順を無視してSクラフトを発動させることが可能(Sブレイク)。
オーバルアーツは発動までにランクに応じたディレイが発生し、高ランクになるに連れディレイ値が高くなる。クラフトのディレイ値はクラフトにより異なっており、中には非常にディレイ値が高いものがある。
ATライン上には様々なATボーナスが存在する。たとえばAというキャラクターの行動時にHP回復がくると、HPを回復する。これは敵にも適用されるため場合によっては窮地に陥ることがある。
正式には戦術オーブメント。クォーツという結晶体を装着することにより様々なカスタマイズが可能である。内容としてはFF7のマテリアがそれに近い。
クォーツにはキャラクターの能力を高めるもの(HP1や精神1など)、攻撃に状態異常を付与するもの(毒の刃や凍結の刃など)、宝箱の位置を表示してくれるもの(探知)など様々な種類がある。
クオーツを装着するオーブメントはキャラクターごとにカスタマイズされており、基本的にはクォーツ間を結ぶラインの数が多いほど高度なオーバルアーツを発動させることが可能となっている。
なお閃の軌跡及び閃の軌跡IIはアーツに関しての仕様が変更されている。
名称こそ異なるがダンジョン探索型となった空の軌跡 the 3rdを除き、メインシナリオとは別にクエストが存在する(空の軌跡FC及びSCでは依頼、零及び碧の軌跡では支援要請、閃の軌跡では課外活動又は特別実習)。
これは必須のものと任意のものに別れており、必須を全てこなすとシナリオが進行する。逆に任意は進行しなくても問題は無いが、クエストを達成することで報酬をもらえたり、その後の会話などが変化、場合によっては発展するクエストも存在する。
ただ零の軌跡からは実績やトロフィーに関わるため、大抵のプレイヤーは全てこなしていくことになる。…が、1週目では何個か取り逃がすことも多いのも事実。というのもクエストの中にはNPCと会話することによって発生するクエスト隠しクエストが存在するためである。
▲A1.時間があれば空の軌跡FCからがお薦め。零の軌跡及び閃の軌跡からでもそれぞれ舞台は異なるので「一応」は楽しめるようになっているが、シリーズの特徴としてちりばめられた伏線回収が思わぬ所で大小問わず発生するため、できれば過去作をプレイすることを薦める。
空の軌跡 the 3rdはファンディスク要素が強いが、零の軌跡以降の伏線や設定・世界観情報が多数あるため時間に余裕があればプレイ推奨。
空の軌跡の次は零の軌跡が妥当。零の軌跡と同一時間進行の閃の軌跡という手もなくはないが、零の軌跡の展開ネタバレがあるので注意。
なお、那由多の軌跡が現時点で他の軌跡シリーズとの関連性は不明のため、プレイしなくても問題ない。那由多の軌跡の影響を感じさせる描写がいくつか登場する程度にとどまっている。
A2.オーバルアーツという魔法のようなもの、魔物の存在などファンタジー要素はありますが、基本的にはいわゆるスチームパンクもの。日常生活の中に普通に通信機や飛行船、銃にはてはロボットなどが登場しています。
A3.大きな違いがあるのは空の軌跡 the 3rd。PC版以外ではそのまま出すとレーティングがBでとてもじゃないが収まらない描写があるため大幅カットされているシーンがあります。その他はPSP版空の軌跡SCではPC版では仲間にならなかったとあるキャラが終盤で仲間になります。
なお空の軌跡FCのPC初期版はボイスが全くありません。
PS Vitaで発売されているEvolutionはPSP版と比較して高解像になった他「メインシナリオ」に限ってフルボイス。サブクエスト及び通常会話はボイス入っていません。また追加クエスト・ミニゲームあり。
A4.サブクエスト無視、NPCとの会話無し、難易度ノーマルで20~40時間。サブクエストをこなす、NPCとの会話をそれなりにするとだいたい40~60時間程度。書籍集めや料理レシピ全回収などやり込むをすると更に時間が増加する。
また周回・やりこみ要素がいくつかあり、二週目以降限定の要素もあるため、世界観を深く知るためには1作100時間程度を見込んでいた方がいいかも。
A5.敵ステータスが変化します。途中で難易度変更は不可だが、戦闘で全滅するとその戦闘に限って難易度を低下して再戦可能。なお、空の軌跡FC(PSP及びPS3版)は一度クリアしないと難易度選択ができません。
A6.可能かどうかであれば可能。ただし超絶マゾいプレイとなります。閃の軌跡は電撃の攻略本でとあるプレイヤーが達成したとあります。
A7.周回要素が明確に表れたのは零の軌跡からで、2周目限定のクエスト発生、一部クエストやシナリオの会話に変化などがあります。
ただ進行に重大な影響を及ぼすものは無く、どちらかというと世界観をより詳しく知るためというものが大半です。
空の軌跡SC→the 3rdを除き主人公が変わる場合は引き継ぎはありません。
引き継ぎが可能な場合、それによる変化は以下の通り
・共通
開始時のLv。ただし引き継ぎ無し時のLv以下の場合は変化なし。
クエストの達成有無。一部クエストの会話内容の変更。中には前作でのクエストクリアが前提になっているものがある。
・空の軌跡FC→SC
一部キャラのSクラフトが変化 (PSP版)
・空の軌跡SC→the 3rd
開始時に拾えるアイテムが変化
一部キャラのSクラフトが変化 (PSP版)
・閃の軌跡→閃の軌跡II
学生ランクによる初期アイテム変化
PSNで購入した各キャラクターの私服(クロウは除外)(予約特典や周回クリアによる追加衣装はなし)
※今作は前作からのLv引き継ぎはありません。
ハードウェアの違いによるセーブデータ引き継ぎ可能な組み合わせは以下の通り。
・PC版 FC→PC版 SC→PC版 the 3rd
・PSPまたはPS3版 FC→PSPまたはPS3版 SC→PSPまたはPS3版 The 3rd
(PSP版とPS3版はクロスセーブ対応)
・空の軌跡FC Evolution→空の軌跡SC Evolution→空の軌跡 the 3rd Evolution
・PSP版 零の軌跡→PSP版 碧の軌跡
・零の軌跡 Evolution→碧の軌跡 Evolution
※碧の軌跡PC版は日本語版は発売日未定(中国版は発売済み)
A9.現時点では不明。閃の軌跡で同姓のキャラクターが登場していますが繋がりは不明。
▲技術レベルは導力革命で発達したオーブメントと呼ばれる機械によって、現実世界の我々と同程度と思われるが、時折そのレベルを超越した存在も登場する。
太古に起こった大崩壊以前の文明のもの(アーティファクトなど)や、結社《身喰らう蛇》によるものなどが該当する。これらは物語の根本に関わってくるケースが多く、世界観を形成する重要なパーツでもある。
空の軌跡FC、SC、及びthe 3rdの冒頭の舞台。
王都グランセル(人口約30万)を首都とした君主制で元首はアリシア女王3世。ZCF(ツァイス中央工房)の高い動力技術を用いた製造業と、七燿石の採掘が代表的な産業である。
西ゼムリア大陸でも小国に分類されるがアリシア女王3世の巧みな外交及び、高度な導力技術でエレボニア帝国及びカルバード共和国相手に対等に立ち回っている。