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通信制高校とは、通信による教育で学ぶことができる高校である。
関連する語として、昼間に学校に通う一般的な履修課程の「全日制」、夜間など特定の時間に開く「定時制」がある。
通信制高校は全日制・定時制と並ぶ教育課程で、個々に合ったペースで学習し高卒資格を得られるため、勤労者や不登校者、中退者、学業不振者に適した学習スタイルとして注目されている。勉強し直したい高齢者も入学するケースがある。通信制「N高校」開校 新入生1482人が入学式 (毎日新聞 2016年4月6日)[外部]
学年制よりも単位が多く、個人の進度で学習を進めていくことが可能なため、法律上では最短3年以上の在学が必要だが、在籍期間を活用して10年以上かけて卒業していく人もいる。また、単位が卒業要件の基本となっているため、全日制のような学年制や進級といった概念がない。
通信制であっても、学校教育法により、所在地とする都道府県に届けを出し認可を受ける必要があり、(各都道府県の認可基準にもよるが)本校となる学校施設(スクーリング用の教育施設、体育用の運動施設)が物理的に存在する事が求められる。
全日制・通信制を併用している学校は(全日制の時間外に開く定時制と同じように)施設をそのまま利用しているが、通信制のみの学校は、本校にスクーリングで来られない人のために、インターネット、あるいは他県にある塾や予備校などの教育サポート施設と提携した通信授業を行う事もある。
平成30年の学校基本調査によると、通信制高校の生徒数は18万6502人で、全日制高校の生徒数は315万559人なので、高校生の40人に2人は通信高校生という計算になる。入試すらない「N高」から慶大生が8人も出たワケ[外部] 2019.10.25
▲基本的に自学自習により課題の添削(レポート)、面接指導(スクーリング)、試験(テスト)等を通して単位を習得する。
学習 | 内容 |
---|---|
レポート | 通常は自宅で学習し、学校が定めた回数のレポートを提出し、添削指導を受ける。 教科書で学習し、与えられた課題をレポートにして提出するのが主流だが、最近ではインターネットを活用したe-ラーニングを実施している学校もある。 |
スクーリング | 通信制高校にもスクーリングと呼ばれる、実際に学校に出席するという指導がある。毎日の自学自習で分からない、あるいは疑問に思った事を、登校した時に質問するなど直接指導を受けることを言う。一般的には登校日という考え方をされている。スクーリングは学校によって特色があり、月二回程度が主流だが全日制のような毎日登校型から年5日程度の合宿形式のスクーリングまで様々なものがある。 |
実地学習 | 全日制や定時制における遠足・修学旅行と同様に、学校側が学生を集めて遠出する形での授業も実施されている。史跡巡りやその土地の特産品作りなど伝統芸を学んでいく講座などもある。 |
部活動 | 厳密に言えば卒業要件としての学習とは異なるが、学校活動の一環として存在する。全日制に比べると数自体は少ないものの人数も年々増えており、大会も開催されている。 |