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「銀河漂流バイファム」とは、とは、突然の異星人の襲来により練習鑑「ジェイナス」で旅することになった13人の少年・少女達の苦闘と成長の物語を描いたサンライズとMBS制作のSFロボットアニメ作品であり、青い猫型ロボットに戦いを挑んで敗れ去ったアニメ作品のひとつである。
※初回放映は、1983年10月21日より1984年9月8日まで。全46話。
※なおファミコン発売と同じ年に放映された作品である。
「銀河漂流バイファム」は、人類が外宇宙に殖民を開始した中で出会った異星人ククトニアンとの戦いの最中に、両親と生き別れた13人の少年・少女達が、練習鑑「ジェイナス」号を駆って地球へ、そして両親がいるとされるククト星を目指して旅する所謂ジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」をモチーフにした作品である。
※「機動戦士ガンダム」の企画時に提示されたアイディアの転用の為、原案:富野由悠季と言う皆殺しハゲの不吉な名前がクレジットされている。
一応SFロボット作品である為、バイファムと呼ばれるロボット兵器は登場するものの、
といった実験的な内容を数多く含んだ内容として放送され、特にメイン視聴層を考慮した主役の子供達の年齢設定(15歳~4歳)に対して、英語歌詞と言う難解さ抜群のオープニングは、良くも悪くも本作のポイントのひとつとなっている。
また、主役はあくまで子供達であり、その等身大の物語を描こうとした事から、芦田豊雄デザインによる子供達の生き生きとした描写とは対照的に、スポンサー的には大事なロボットであるラウンドバーニアンの外観を、バーニアを露出させて目立たせた以外は、極力特徴をなくす方向に整理し、作中に4種類搭乗したラウンドバーニアンがほぼ同じシルエットをしているという個性の無さを実現しており、武装もビームガンのみというシンプルな構成となっているのだが、逆にメカアクションシーンにおいては、シンプルすぎて誇張できない事もあってか、身体中に設置されたバーニアを使用した独特のアクションを展開し、その評価は高い。
裏番組に国民的人気アニメである青い猫型ロボットがいたこともあり、英語歌詞のOPの難解さや、格好良いメカアクションがあまり見られず、どちらかと言えばロボットアニメの名前をかたった名作劇場タイプな内容だったこともあってか、視聴率が伸び悩み、放送時間の変更が行われた他、当初4クールの予定で始まったが2クールで打ち切りの噂が流れ、28話での打ち切り話が出る等漂流が続く中で46話での完結が確定すると言う状況だった。また地方局によっては、放送時間変更の際に放送を打ち切った局もあったが、ファンの署名運動により放送が再開されるといったある意味での社会現象をおこす程の人気を得ていた作品であり、「子供達の等身大の旅と成長」を最後まで描ききって紙飛行機が宇宙を飛ぶ感動のラストを迎えた事もあってか人気が放送終了後も続き、オリジナルエピソードを描いたOVAや、放送13年後に新たなTVアニメシリーズとして放映されるという作品となった。
戦争をメインストーリーとして描かれるロボットアニメの中でも、戦争・死・別れといった点も正面から描きながらも最後に笑って涙を流せる良作こそ「銀河漂流バイファム」である。
▲地球から43光年離れたイプザーロン星系にあるクレアド星で生活していたロディとフレッドの兄弟は、突如としてアストロゲーターと呼ばれる異星人の襲撃を受けた。
脱出用シャトルに乗り込むも、襲撃の最中で両親と離れ離れになってしまったロディとフレッドは、僅かに残った軍人や避難民らと協力して練習用の旧式艦「ジェイナス」を出航させて、ベルウィック星へと逃げ出す事に成功するとも、そこまでの道のりで軍人達は全滅し、避難民の大人たちもほとんどが死に絶え、リーダーのクレークも行方不明になる等、ロディ達13人の子供達と大人はケイト一人という状況の中で、地球目指してジェイナスを出航させた。
地球への旅の途中で、アストロゲーターと呼ばれる存在であったククト星人「ククトニアン」を救助した際に、仲間のカチュアがククトニアンである事が判明し、抑えられない感情を爆発させてしまったロディやケンツのせいで、カチュアがジェイナスから逃げ出したが、ケイトの説得で無事戻るかわりに、ケイトが行方不明になり、子供達13人だけで旅を続けることになってしまう。
クレアド星やベルウィック星を脱出した地球人が捕らえられているタウト星に両親がいることを知ったジェイナスの子供達は、最年長のスコットをキャプテンに、協力してタウト星を目指して旅を続けることにした。
苦しい旅の最中、バイファム7号機の操縦をマスターしたロディや、仲間達の機転や助力により困難を潜り抜けて成長していく子供達の物語が始まった。
▲「銀河漂流バイファム」の主人公である13人の子供達は、突然のククトニアンの襲撃という混乱の中で練習鑑ジェイナス号に集まった仲間達であり、ケイトら大人たちがいなくなっていった中で、ジェイナス号のコンピュータ「ボギー」に助けられながら、スコットをリーダーにして自分達の出来ることをやりながら航海を続けた。
ククト星に大気圏突入した際にジェイナス号と別れる事になったが、それまでの経験からたくましてくなっていた子供達の成長こそが「銀河漂流バイファム」の見所である。