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長尾為景(?~1543)とは、越後の戦国大名であり、長尾晴景・長尾景虎(上杉謙信)の父である。
越後守護代(越後長尾氏・府中長尾氏)の長尾能景の子として生まれる。
1506年、父能景が越中般若野での一向一揆との戦いで敗死したため、その後を継ぐ。能景の頃から越後守護である上杉氏と守護代である長尾氏は割と険悪な関係であったが、為景が家督を継いだ翌年(1507年)、越後守護上杉房能との武力衝突に及び、房能は自刃。房能の養子上杉定実を守護の地位に付けるが、これは為景による傀儡に過ぎなかった。
これで越後の実験を握ってヒャッハーする間もなく、自刃した上杉房能の実兄である関東管領上杉顕定のリベンジにより為景は敗走。上杉定実と共に佐渡(越中との説も)に逃亡し、潜む事になる。これで万事解決とは到底いかず、あれやこれやのゲリラ戦や国内扇動など、謀略を尽くして顕定を翻弄。更に、当時は伊勢宗端(北条早雲)が伊豆で下克上の烽火を挙げたのと同時期であり、関東にも火種を抱えていた顕定は越後も平定できずにストレスがマッハ徐々にその力を弱め、そのようなゴタゴタに乗じて為景は反撃を開始。得意の奇襲・伏兵によるゲリラ戦で顕定を破り、最後は北信濃国人で為景の伯父高梨政盛が越後長森原で敗死させた。
為景は前代未聞のダブルアサルト(守護と管領)を成し遂げ、ここに越後の下克上が成立したのである。その後も定実を擁立して自身は守護代として国主の実験を握り、越後を支配した。が、戦国の常というか反為景の勢力や、傀儡にされ続けるのを良しとしない定実の反抗や北越後国人揚北衆の対立などにより国内情勢は芳しくなく、1536年に嫡子春景に家督を譲り隠居。その後も実権は握り続けていたが国内を安定させることはできず、1542年ごろに病死した。
▲以上、ざっくりした経歴でわかるとおり、戦国時代における下克上を成し遂げたまさに筆頭であるが、その後も表向きは上杉定実を守護として擁立し、朝廷や室町幕府にしばしば献金等を行い、その権威を利用した。この辺りは大抵の戦国大名と同じとも思われるが、為景の場合は自身が(名目上とはいえ)国主とならず、更に幕府だけでなく朝廷とも深く誼を通じていたのが他と少し違う。子の春景・景虎も同じように朝廷・幕府を(少なくとも表上は)敬っていた事を考えると、割と本気で忠義心、あるいは勤皇の志があったとも思える。
▲さて、この記事を見るぐらいの戦国時代マニアなら知っているかもしれないが、為景は海音寺潮五郎の小説『天と地と』の中で、末子の景虎をいびりぬく酷い父親として書かれてしまっている。挙句に越中般若野で戦死扱いにまでされ(戦死したのは父能景である)、ダーティーどころか真っ黒な役となっている。まぁ、史実でもダブルアサルトを決めたわけだし、謀略にも長けていたからそういうイメージを持つのももっともではあるのだが。ちなみに、同小説では同じような被害者として脳筋・強欲・好色・節操無し・傲慢と、個人的な恨みでもあるのかと思うぐらい酷い扱いをされた柿崎景家がいる。
▲「信長の野望」シリーズにおける長尾為景の能力一覧。「信長の~」だと年代が早すぎるからか、登場作品はかなりばらついている。
軍事能力 | 内政能力 | |||||||||||||
戦国群雄伝 | 戦闘 | 政治 | 魅力 | 野望 | ||||||||||
武将風雲録 | 戦闘 | 政治 | 魅力 | 野望 | 教養 | |||||||||
覇王伝(PK) | 采配 | 80 | 戦闘 | 97 | 智謀 | 46 | 政治 | 54 | 野望 | 78 | ||||
天翔記 | 戦才 | 184(A) | 智才 | 96(B) | 政才 | 120(C) | 魅力 | 84 | 野望 | 90 | ||||
将星録 | 戦闘 | 智謀 | 政治 | |||||||||||
烈風伝 | 采配 | 戦闘 | 智謀 | 政治 | ||||||||||
嵐世記 | 采配 | 103 | 智謀 | 49 | 政治 | 65 | 野望 | 97 | ||||||
蒼天録 | 統率 | 88 | 知略 | 33 | 政治 | 45 | ||||||||
天下創世 | 統率 | 知略 | 政治 | 教養 | ||||||||||
革新 | 統率 | 99 | 武勇 | 104 | 知略 | 37 | 政治 | 51 | ||||||
天道 | 統率 | 99 | 武勇 | 104 | 知略 | 37 | 政治 | 51 | ||||||
創造(PK) | 統率 | 86 | 武勇 | 86 | 知略 | 84 | 政治 | 66 |
上杉謙信の父親という事も考慮されているのか、さすがの戦闘能力である。ただ、全体的に脳筋に近い数値となってしまっている。史実の動きを見る限り、猛将というよりは謀将っぽい気もするが…中央権力と結んだ政治力もあるし。
「屍を乗り越え、進む先に勝利あり!」
Ver2.2の上杉家にて参戦。武闘派スペックの騎馬隊である。
計略は「天下無二の奸雄」。撤退している上杉家の味方の総コストが高い程上杉家の味方の武力を上げ、更に一定以上だと移動速度も上げる大名采配。ただし撤退している味方の復活までの時間が大幅に加算される。計略の性質上、部隊数も少なくなるため残す部隊を撤退させない運用が特に大事になる。
同時期に登場した宇佐美定満の荘厳華麗や、妻である虎御前の女虎の気品等を重ねるとある程度カバーできる。
なお1コストのみ撤退でも武力上昇は平均以上あるので無理に速度上昇を狙わなくともいい。
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