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黄金柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章とは、ドイツが存亡の危機に瀕したときに現れる12人の英雄に贈られる勲章である。
1944年12月に制定された。
参照画像[外部](Wikipedia)
この勲章が制定されることになったのは、かのハンス=ウルリッヒ・ルーデル大佐が発端と言われる。
ルーデル大佐には既にそれまでの最上位の勲章である柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章が贈られていたのだが、その後も余りに多大な戦果を上げたルーデル大佐に対し、特別に製作されたのがこの勲章である。
しかし、総統閣下はついこんな風に考えてしまった。
「いよいよとなったら、ルーデル級の12人の円卓の騎士的な何かが現れてドイツを救ってくれるんじゃね?」
そんな彼らに贈るために、この勲章は12個作られ、うち1個がルーデルに贈られた。
もちろん、ルーデル大佐級の人が12人もいるはずがないのは言うまでもなく、結局受勲したのは歴史上ルーデル大佐ただ一人のみである。
端的に言うと総統閣下、その発想はどう見ても中二病です。本当にありがとうございました。
勲章の名称について、様々な表記が存在している。
「付」の位置が違う黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章と言う表記や、黄金を単に金としたもの、あるいは黄金・柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章と区切りを入れたものなどである。
これについて、原語(ドイツ語)の「Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes mit goldenem Eichenlaub, Schwertern und Brillanten」という名称を分解すると、「 黄金製(golden) の 柏葉(Eichenlaub) 、 剣(Schwerter) および ダイヤモンド(Brillant) を伴った(mit) 鉄十字(Eiserner Kreuz) の 騎士十字(Ritterkreuz) 」となる(詳しくは次項「内容について」で述べる。)
ここでは区切りを入れず、黄金柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章と表記することにする。
見てのように非常に理解しづらい勲章の名前だが。それぞれを分解すると
となる。つまり「黄金製の柏葉飾り、剣飾りおよびダイヤモンド飾りが付いた騎士十字クラスの鉄十字の勲章」である。
下位に黄金抜きの「柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章」があり、上述のようにドイツアフリカ軍団を率いた名将ロンメル元帥にはこちらが贈られた。
騎士鉄十字勲章の下部には「1939」という年号が刻印されている。
これは騎士鉄十字勲章という制度が制定された年号を示しており、各勲章を受勲した年号ではない。
鉄十字勲章はプロイセン王国時代にプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世がナポレオン戦争時に制定したことに端を発する。
その後のドイツ帝国崩壊を経て、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーが1939年に鉄十字勲章に騎士鉄十字勲章を加えて再制定し、その際に鉄十字の中心部分にナチスを表す鉤十字と下部に1939の刻印が追加された。
鉄十字勲章には、プロイセン王国時代のナポレオン戦争時およびドイツ帝国時代の第一次世界大戦時に制定された特に功績のあった大鉄十字勲章受勲者に贈られる鉄十字の背後に一回り大きく8方向に無数の光が広がる星賞も制定され、第二次世界大戦中のナチス・ドイツにも存在したが、こちらは終戦まで受勲者は現れなかった。
なお、第二次世界大戦後の現在のドイツ連邦共和国でも、鉄十字勲章の鉤十字を柏葉に置き換えているものの、1939の刻印はそのまま使用している。
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