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007


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1962年ショーン・コネリージェームズ・ボンドに迎えて第1作「ドクター・ノオ」制作。低予算で制作されたが大ヒットとなり、演のコネリーも一躍スターダムに上り詰めた。シリーズ化される事となり、第2作「ロシアよりを込めて」も続いてヒット第3作「ゴールドフィンガー第4作「サンダーボール作戦製作開始当初、第1作はこの作品になる予定であった)を経て、1967年第5作「007は二度死ぬ」では日本舞台となり、日本公安トップタイガー田中」に丹波哲郎ボンドガール若林映子・美枝を迎えて製作された(この時、ロケ地であった姫路城の一部を壊してしまうという事故が起きた)。この作品でボンドカーとなった「トヨタ2000GT」は、歴代ボンドカーの中でも特に人気である。ショーン・コネリーはこの作品でボンドを降する事になった。

コネリーの後継となる俳優を選ぶのと同時に、サルツマンの提案によって第6作が女王陛下の007」に決定。2代目ボンドとしてジョージレーゼンビーを迎える(後にボンドを演じるロジャームーアオファーを受けていた)。ところが前5作よりも行収入が芳しくなかった事に加えて、オーストラリア出身であったレーゼンビーの英語発音の悪さ(いわゆる“オージー・イングリッシュ”)や、演技のたどたどしさ(長身ゆえに動きががさつに見えてしまう)などが颯爽としたボンド像に似合わないのではないかという意見が集中した為、レーゼンビーはこの一作だけで降となってしまった。この事については、レーゼンビーの態度が悪かった等々の噂もあるが、それが直接的な降原因ではなかったとブロッコリもサルツマンも述懐している。レーゼンビーは「もう1,2作はボンドを演じるつもりでいた」と回顧しており、ブロッコリからは1作のみで降させた事を詫びる電話がかかってきたという。

この「女王陛下の007」は以後のボンドの歩む歴史において重要なポイントを描いた(結婚と妻との死別)ものである事や、ボンドテレサが次第に惹かれあっていくというラブストーリー的展開など人間ドラマの重視、また後のティシーダルトンが演じたボンド像に近い、一人の人間としてのボンドの姿が描かれた作品である。アクションシーンバリエーション豊かではあるが舞台のほとんどが山の中とあって単調に感じられるとの意見もある。しかしアルプスの頂上にある研究所という閉ざされた間における諜報活動、敵との対峙が多く終始緊した雰囲気を出している本作は「スパイものらしさが出ている」としてファンの中では割合人気が高い。映画評論家も007シリーズの中で「最も好きな作品」として紹介される事も多く、近年再評価されている。

ジョージレーゼンビーを1作だけで降させたことによって次作のボンドにするかが問題となった。この時も、後に3代ボンドを演じる事になるロジャームーアに再びオファーがいくも、多忙の為に再び契約がかなわなかった。

紆余曲折があった後に、人気もあったショーン・コネリーを「1作品のみ」という条件でカムバックさせる。第7作「ダイアモンド永遠にはブロッコリの提案によって製作された。行収入は再び上がったが、サルツマン導であった前作の不振に対してブロッコリ導となったこの作品は大ヒットを記録した事で、二人の間のパワーバランスが変わり、サルツマンの影は弱くなった。最終的にアルバート・ブロッコリがイオンプロダクション導者となったが、シリーズを支えてきたプロデューサーケビンマクローリーとブロッコリの間に権利を巡る争いが起き、この問題は長引く事となる。

コネリーは本作品を撮影後、再びボンドに対する熱意が再燃し、独自に007シリーズ映画製作したいとの意向を示すがイオンプロダクションは当然ながらそれを拒否し、両者は決裂する。なおもコネリー側は交渉を続けたが、結局話はまとまらず、1982年にコネリーはオリジナルレーベルで「サンダーボール作戦」をリメイクした「ネバーセイ・ネバーゲイン」を「スターウォーズ」でメガホンを取った経験のあるアーヴィン・カーシュナ監督制作する。コネリーは以後も続編を制作する意志はあったが、本家の007シリーズにはわず、1作で終わる事となった。コネリー側とイオンプロダクションは一時対立関係にあったが、後に和解。これによって同作品は007シリーズの「外伝」的な作品と位置づけられた(「ミスター・ビーンシリーズで有名なローワン・アトキンソンは本作でイギリス大使館員を演じており、後に007のパロディー映画ジョニーイングリッシュ 偽りの報酬」を制作している)。

これまでオファーを出すも、多忙の為なかなかOKが出なかったロジャームーアとようやく契約が結べた事で、3代ボンドが決定した。ウェールズ出身のコネリー、オーストラリア出身のレーゼンビーに変わって、イングランド出身であるムーアボンドになった事で、初めて原作設定通りの「クイーンズ・イングリッシュ」を話すボンドが誕生した。ムーアボンドの初作「死ぬのはらだ」(シリーズ第8作)では音楽担当に元ザ・ビートルズポール・マッカートニーと、ビートルズの元プロデューサー作曲の才もあったジョージマーティンを迎えた(演奏ポール・マッカ-トニーウイングス)。コネリー時代の作品で「ビートルズヘッドホンをして聞く事(“ロックンロールは聞くものではない”という意味)」と皮を言われていた人物が音楽担当になった事となる。

軽妙で、時にジョークを交えたテンポ良いセリフ回しを持ち味としながらも、シリアスシーンラブシーン難にこなせるムーアの安定した演技は作品の安定化にもつながった。第9作「を持つ男」では原作イアン・フレミング従兄弟にあたるクリストファー・リーが悪役スカラマンガとして出演した。第10作「私を愛しスパイが大ヒットした事で制作意欲がより高まったことにより、次作予定であった「ユア・アイズオンリー」(第12作)製作を急きょ繰り下げて、ボンド宇宙で大活躍する第11作「ムーンレイカー開した。本作はフレミング原作であるが、同時期アメリカで「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「スターウォーズ」といった宇宙モノの映画ヒットしていた事に便乗した作品という一面もある。本作は記念碑的作品の色が強く、現在でもその作品の評価が色々となされる。だが当時最新鋭の宇宙船として開発され、運用される直前であったスペースシャトルを登場させている部分は先見の明があったと言えるだろう(蛇足だが、本作は「2ちゃんねる実況を大量に消費した“お化け作品”という一面もある)。

「ムーンレイカー」にも代表されるように、ムーアボンド作品はこれまで以上に広い舞台テーマに活躍した。またバラエティー化も図られ初期作品にはペッパー保安官(「死ぬのはらだ」「を持つ男」)や鋼を持つ巨人ジョーズ(「私を愛しスパイ」「ムーンレイカー」)といった個性的な常連キャラも登場させ、より広い客層を獲得した。第13作「オクトパシーショーン・コネリーの007リメイク作品「ネバーセイ・ネバーゲイン」同時となり話題となった(行収入の“対決”は、予測通り本家の「オクトパシー」が勝った)。そして第14作「美しき獲物たち」を最後としてムーアは降ムーア1973年から1985年まで、合計7本の作品に登板し、歴代で最長期間ジェームズ・ボンドを演じた。ちなみに、ロジャームーアは初代ボンドショーン・コネリーの1歳年上で、最終作の時点で57歳であった。ムーアは後に降理由を「このままだと本当に殺されると思ったからだ」とジョークにしている。なお、ムーアボンドロータススポーツロータスエスプリ)をボンドカーとして使用した。

ロジャームーアの後継において、当時若手俳優として人気を集めつつあったピアース・ブロスナンに注が集まりオファーが行ったが、ブロスナンもまた多忙のためにボンド役を引き受ける事は出来なかった。結果、もう一人の最有補として波を送っていたティシーダルトンとの間に契約が交わされ、4代ボンドが決定した。第15作「リビング・デイライツにおいてダルトンムーアが作ったヒーロー然としたボンド像とは異なる、人間味の強いボンド像を描き人気を博した。つづく第16作「消されたライセンスは親友であるアメリカCIAエージェントであるフィリックスライターと、彼の新妻デラの悲劇に接したボンドが怒りに燃え、職務を視して復讐をする、という作品であった。これまでの作品は任務の遂行がメインであったのに対して、本作は任務を視して個人的復讐を行うというシリーズでも異色の作品であった。今までのボンドらしからぬダーティーなやり方や残酷な方法で復讐を遂行する本作品は同時に、欠ではない人間としてのジェームズ・ボンドの姿が際立つ作品となった。異色作となった「消されたライセンス」の最終的行収入はそれほど芳しくはなかったが、2代目ボンドの作品「女王陛下の007」と同じく、後年になって再評価されている。

「消されたライセンス」の開後、ダルトンは数作品への出演契約をしていたが、アルバート・ブロッコリとプロデューサーであったケビンマクローリー、さらには原作イアン・フレミングの関係者間における権利を巡る係争が長引いていた事、制作会社であったイオンプロダクションの経営不振などがあった上に、ハリウッド映画人気の波に押されたこと、そして東西冷戦終局・ソ連崩壊によって“大きな敵(悪役)”が設定しにくくなった事などの影が重なり、制作が滞っていく。為に時間だけが過ぎた結果、ダルトンとの契約も切れてしまい(ダルトンは後年「作品が出来ない事でボンドに対する熱意が薄まってしまった」と回想している)、結果的に2作品でボンドを降する事になった。ダルトンの演じたボンドは知性的でありながらアクティブ人間らしい一面(感情が豊か)も併せ持つ存在として人気があっただけに、期の降は惜しまれた(日本では今でも賞される)。

ダルトン後、5代目ボンドにピアース・ブロスナンが決定するまでの間、6年の空白が出来る事となった。1995年ファン映画関係者の強い期待やイオンプロダクションの財政状況が持ち直した事を期に、アルバート・ブロッコリとバーバラによってようやく製作が再開され、アース・ブロスナンを新しいボンドとして迎え17作「ゴールデンアイ制作した。実は、ブロスナンは既に何度もボンドオファーが来ていたが、他のドラマ出演の関係上なかなか契約を結ぶことが出来なかった。ロジャームーアが降時すでに後継補にも挙がっており、ティシーダルトンオファーを断り、ブロスナンが承諾していたら「リビング・デイライツ」「消されたライセンス」はブロスナンボンドになっていた(逆を言えば、トラブルければ「ゴールデンアイ」「トゥモロー・ネバーダイ」までダルトンボンドを演じた可性もあったという事になる)。まさに“意中の相手”であったブロスナンボンドに抜されることで演者・製作ともに意欲的に動くことになった。

約7年ぶりに帰ってきた007シリーズは予想通り大ヒットを記録した。また、様々な媒体ともタイアップ。当時新発売のゲーム機NINTENDO64スパイアクションゲーム007 ゴールデンアイ」を発売した。このゲームについては別に項があるのでここでの詳細な言及はしないが、ニコニコ動画でもおなじみの作品である事は間違いない。(2014年トークショーに出演したブロスナンがついにこのゲームプレイする事となった。だが、ゲームは慣れていないという事で敵に見つかり“即死”する)。

続いて第18作「トゥモロー・ネバーダイではボンドガールにミシェール・ヨーを迎えた。ボンドガールアジア人に選ばれるのは「007は二度死ぬ」以来。また前作「ゴールデンアイ」からボンドサポートするCIAエージェントのジャックウェイド役として「リビング・デイライツ」で敵役ブラッド・ウィティカーを演じたジョードン・ベイカーが出演している(吹替え担当は「リビング・デイライツ開時ティシーダルトンの担当をした小川真司)。続く第19作「ワールドイズ・ノット・イナフ」ではソフィー・マルソーが妖艶な演技を見せた。

2002年シリーズ20作品にしてシリーズ40周年記念の作品となった「ダイ・アナザー・デイ」開後、製作側においてピアース・ブロスナンの後継者選定が始まる(実際は「ワールドイズ・ノット・イナフ」開後から製作のなかで話題には上がっていた)。当初ブロスナン側は契約継続め、次作以降の登板に意欲的であったが、時を同じくしてアメリカ過去TVドラマ化されて以降版権がイオンプロダクション側になかった、007シリーズの第1作(イアン・フレミング処女作)「カジノ・ロワイヤル」の版権を獲得した事で、これまでのボンド像を一新し、「新たなジェームズ・ボンド」を作って行く事に方針が決まる。この事をブロスナン側に伝え、ブロスナンは了承し、降した。


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最終更新日: 17/05/22 19:55
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