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13日の金曜日とは、英語圏やドイツ、フランスなどで忌み嫌われている日付である。
理由としては数学的に非調和な13を「忌み数」とした説、イエス・キリストを裏切ったイスカリオテのユダが13番目の弟子であったという説、テンプル騎士団メンバーが逮捕(後に処刑)された日が13日の金曜日だった説などさまざまである。
イタリアでは17日の金曜日、スペイン語圏では13日の火曜日が不吉とされる。
このことに関連する項目は以下の通り。
本記事では1.について記述する。
▲1980年、第1作が公開。監督はショーン・S・カニンガム、特撮にトム・サヴィーニが参加している。
「正体不明の殺人鬼」という斬新な要素、残虐に特化したスプラッター描写が話題を呼び大ヒットを記録。製作費55万ドルに対し、国内興行収入は397万ドルに達している。
ジョン・カーペンター監督の代表作「ハロウィン」(1978年)の影響があると言われている。
また本作において、露骨なセックス描写、登場人物が殺される順番、ファイナルガール(最後の生存者はかならず女の子の法則)などの「米ホラー映画におけるお約束」がいくつか確立される事になった。
そして本シリーズにおける「殺人鬼」ジェイソン・ボーヒーズ(Jason Voorhees)はホラー映画における偉大なるアイコンの一人となった。
2009年2月13日にはマイケル・ベイ製作、マーカス・ニスペル監督によるリブート版が世界同時公開。
更に続編が製作されることも決定した。
この続編がちょうどシリーズ13作目にあたる……予定だったが、2017年2月に撮影開始直前になって制作が中止と報じられた。残念。
1957年某月13日の金曜日。ニュージャージー州ブレアーズタウンのクリスタルレイクのキャンプ場にて、一人の少年が溺れて行方不明となった。
その後キャンプ場では放火や水質汚染が相次ぎ、遂にはキャンプ指導員2名が何者かに殺害される事件が発生。キャンプ場は閉鎖された。
それから月日は流れ、1979年6月13日の金曜日、キャンプ場は再開。指導員候補生の若者7名と責任者がこの地を訪れる事となる。
しかし正体不明の殺人鬼が静かに獲物を見定めている事に、誰も気づきはしなかった……
第5作まではまだ人間っぽいところがあったが第6作以降は不死の存在となり、キャラクターも変化していった。ママの存在はどこへ行った。挙句続編では少年ジェイソンの「亡霊」が登場するなど、時系列的にも大きく食い違う事が増えた。続編になると設定が後付けされまくるので仕方ないね。
しまいには悪夢の共演が実現、『フレディvsジェイソン】にて「エルム街の悪夢」の殺人鬼、フレディ・クルーガーとも戦った。
ニコニコでは木材相手に惨劇を繰り広げる芸術家・ジェイソンさんの元ネタとして有名。
1作目では少年時代のみ登場。2作目では穴の空いた麻袋を被っていた。
3作目で犠牲者から奪って以来気に入ったのか、活動の前に必ずホッケーマスクをどこからか入手しており、以後は彼のトレードマークとなっている。
武器は主にマチェットや斧、自身の怪力である。記念すべき最初の武器第一号はアイスピック。
よくチェーンソーが得物だと勘違いしている人がいるが、それは「悪魔のいけにえ」シリーズのレザーフェイスの得物であり、ジェイソン自身はチェーンソーを使用したことはない。むしろ、幾度かジェイソンはチェーンソーで斬りかかられている。
第3作ではクロスボウ、第7作では芝刈り機を使うなど、ちょっと変わった得物を使うこともある。
前述の通り、6作目からは不死の存在となった。その為、生半可な攻撃では彼を止めるのは不可能で、行動不能になるほどのダメージを与えなければとまることは無い。また、「ジェイソンの命日」では心臓さえ残っていれば他者に乗り移ってしまえるほどの生命力も見せつける(ただし、これは一時的な処置で、本格的な復活には同じボーヒーズ家の血筋の者に乗り移らなければならない。が、同じボーヒーズ家の人間に封印される恐れも)。
余談だが、基本的にしゃべらない為、一部作品を除いて声優はいない。
2009年のリブート版では設定が一新されている。
母パメラへの愛情は強く、殺された母の頭部やペンダントを保存したり、母に酷似した女性は殺さずに監禁している。母を殺した「若者」に対しては執拗に殺害しようとするが、周辺の住人には無関心。また住人からも黙認されている。
罠や鳴子を仕掛けて獲物を追い詰めたり、わざと殺さずに放置して叫ばせ、仲間をおびき寄せる囮にしたりと、かなり狡猾な立ち回りを見せる。超人的なタフネスは相変わらずだが、不死身の怪物ではない。筈なんだけど……
1946年6月13日に誕生。先天的な奇形で醜い容貌だったが、両親からは愛情を注がれて育った。
しかし11歳の時、キャンプ場でクラスメイト達から陰湿ないじめを受け、頭に麻袋を被せられた状態で湖に突き落とされてしまう。この時監視員の男女はセックスに夢中で異常事態に気づかず、ジェイソンは消息不明となり、事件は闇に葬られてしまった。
これにより母パメラは精神に異常をきたし、父エリアスは彼女を見限って去ってしまった。
しかし実はジェイソンは母の前に姿を現さないまま、何らかの方法で生存し続けていた。後付け後に明かされたところによると、この期間は記憶を失いながらも何らかの形で人を襲っていたと思われる。
クリスタルレイクのキャンプ場で殺戮を繰り返していたパメラが、最後に生き残った一人の反撃によって死亡するのを目撃。同時期に母の記憶を取り戻したようで、現場からパメラの生首を回収している。
湖から飛び出してきた腐乱したジェイソンが生存者を湖に引きずり込む「衝撃のラスト」で知られるが、それは幻覚であった。
前作から3ヵ月後、母の復讐のために、前作の生存者・アリスの家に侵入。アイスピックで殺害後、遺体を持ち帰り保存する。
その後クリスタルレイクに、かつて自分を見殺しにしたキャンプ場指導員の新たな候補生が集まっているのを知り、殺戮を開始。8人を殺害、最終的に女性1人を取り逃がしたが、捕まらないまま湖周辺で行方をくらませた。
奇形であることにコンプレックスを持っていたのか、今作では麻袋に穴を開けたマスクを被って行動していた。ラストシーンでその素顔が映るが、これはシリーズを通じても稀な描写である。なお顔を出した俳優とスーツアクター(?)は別人。
前作の翌日、大量殺人事件が発覚して周辺地域は恐怖に包まれる。それを他所に湖近辺のカフェで2人を殺害し、少し離れた別のキャンプ場に逃げ延びる。そこでキャンプをしていた高校生達を殺害。計10人を殺害するが、最後には頭に斧を叩き込まれて沈黙した。
ちなみに今作のジェイソンは機敏で、全力疾走で追いかけてくる。怖い。
本作は3D作品として公開されており、演出の都合上カメラに物を向ける場面が多い。画面から飛び出してくる凶器に、当時の映画館では悲鳴が上がったとか何とか。
完結編と題されたシリーズ4作目。
前作の直後、遺体として病院へ回収されたが蘇生。クリスタルレイクへと戻る道中で、キャンパーやヒッチハイカーを惨殺してゆく。更に湖の近郊に住んでいた少年、トミー・ジャーヴィスを襲ったことで、以後2度(トミーからすると3度)に渡って戦うこととなる。
母と共に逃げる彼を脅かすが、頭をそり上げ、少年期の自分を彷彿とさせる格好になったトミーに動揺し、隙を突かれて頭に鉈を叩き込まれ遂に絶命。遺体はクリスタルレイクに埋葬された。ここでジェイソンは完全にその命を失い、シリーズに一旦区切りがつく。
ゆっくり歩いて襲ってくるようになったのは本作から。ラストで頭に鉈を叩き込まれて前のめりに倒れ、重力によって食い込んだ鉈で頭が割れるさまは非常に衝撃的。しかもその状態でまだかすかに動く。怖い。
また、2作目~4作目にかけての出来事は時系列上ではわずか2日間に起こったことであり、多少の矛盾が存在する。
前作から10年後、青年となったトミー。しかし彼は未だにジェイソンの悪夢に悩まされていた。
悪夢を払拭するためにジェイソンの死体を完全に火葬することを決意し、死体を墓から掘り起こす。ところが突き刺した鉄芯に落雷が落ち、ジェイソンはまさかの蘇生を遂げてしまう。そのまま湖近辺で再び殺戮を繰り広げ、18人を殺害した。最後はトミーによって鎖を巻きつけられ、湖に引きずり込まれてその活動を再び停止する。
今作では高圧電流によって蘇った死体となっており、体の腐りきったゾンビである。以後のジェイソンは不死身の化物として活動しはじめ、その能力もだんだんと人外のものへとなっていく。
シナリオがかなり強引な展開となっているが、これは5作目「新・13日の金曜日」で新たなジェイソンを生む予定だったのだが、不評を受けた為に軌道修正したからである。仕方ないね。
トミーとの対決はここで終了。しかし次回作でまたも子供にボコられる羽目になるジェイソンであった。
6作目から数年後、クリスタルレイク近辺に住んでいる超能力少女・ティナが主人公となる。
彼女は幼少期に自身の超能力によって、誤って父を湖の底に沈めてしまったという過去を抱えていた。それから数年後、過去を乗り越えるために主治医と母と共に湖に戻ってきたティナは父を蘇生しようと湖へと念を送るが、それが前作で沈められたジェイソンに届いてしまい復活を遂げてしまう。酷い人違いだな
またも本作で殺人事件を起こすジェイソンだが、後半は超能力の使い手であるティナにボコボコにされてしまう。その後は一矢報いるかと思われた寸前でティナ父の娘を想う奇跡を受け、成すすべもなく湖に再び沈む。人外と化したジェイソンが本当に手も足も出せずに完敗する、恐らくシリーズで最も情けない姿を晒した作品。奴は歴代ジェイソンの中でも最弱
常軌を逸した展開が多く、ホラーとしてみるかコメディとしてみるかで評価の分かれる問題作。
7作目から数年後、クルーザーの誤運転によって切断された湖底ケーブルによって感電からの復活を遂げる。クルーザーの乗組員を襲撃後、川から海へと抜けた。
更にニューヨークへ向かう豪華客船にたどり着き、乗り込んで殺人を犯す。わずかな生存者がボートで逃げ出してニューヨークへと何とか辿りつくが、なんとそれを追って泳いで海を渡り、自身もニューヨークへと乗り込んだ。
生存者を執拗に追いまわすが、最後は工場廃液の溢れる下水道で汚水に流され行方をくらます。 その後クリスタルレイクに何とかたどり着き、9作目までの間にやはり殺戮を繰り返していたようだ。鮭の遡上じゃあるまいに。
(2作目の冒頭を除けば)湖の外へ遠征を果たした初の作品。ジェイソンがブロードウェイをノシノシと歩く場面はシリーズ屈指の珍シーンである。
ただし船の生存者以外にはあまり興味がないのか、絡んできたヒッピーに素顔を見せて追い払うと言う平和的な場面もある(が、下水道にいたホームレスはあっけなく殺した)。
シリーズでも最も雑な、好意的に言っても大味な作りの作品で、フック一発で被害者の首を飛ばすなど超人的な身体能力が目立つ。
今作で最も目に付くのは、下水道などで見せた物理的にありえない先回り=瞬間移動で、あくまで先回りの描写がそれっぽく見えるだけだった過去作と違い、本当に瞬間移動を果たすようになってしまった。
また、何故か主人公達の前に、溺れることに怯えるジェイソンの霊が現れるなど、もはやシリーズ設定を無視して物語の整合性が取れない作品と化していた。