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F-15


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F-15とは、マグドネルダグラス社(現ボーイング社)が開発した制戦闘機である。


概要



成り立ち


F-15

システムコマンドは、27 トン可変戦闘機の設計を洗練する企業募を行い、ノースアメリカン変態企業ロッキード、ボーイングの三者が初期設計を行う契約を結んだ。

参謀部はジョン・マコーナル参謀総長の肝いりで E-M 理論を打ち立てたジョン・ボイド少佐ら「戦闘機マフィア」を呼びつけ『新戦闘機 F-X概念研究』その物の見直しを命じる。

戦闘機マフィアの方々は当時トレンドだった VG (可変) をすっぱり諦め、ミサイルのみで武装するのではなく機関も搭載させる考えだった。パイロットの乗り降りに必要なラダー(はしご)に至るまで喧々諤々のやり取りが交わされた。

当初計画 28.4t をなんとかダイエットさせ「16t の固定戦闘機」というコンセプトしたようだが、ソビエト連邦(当時)が 1967 年のモスクワエアーショーMiG-25 を始めとする次世代軍用機群を発表したことで状況は逆戻り。 結局 F-X は重量 18t (出来てみれば 20t 近くなったが)の固定戦闘機と言う方向性を決定し、航空機メーカーに要望を提出しすることになった。

ちなみに戦闘機マフィアの方々は F-15 が大化・高機・高価格になってしまったことから、さらに突き詰めた思想を持つ F-XX(のちの F-16)の開発へと突き進んで行くことになる。詳しいことは当該項目をどうぞ。

1972 年の試作機による初飛行を経て、

以上のような設計変更を行った。単座 18 機と副座 2 機の計 20 機の試作機が製造された。

余談だが、このうちの一機に修(塗装を含む不用品をすべて取っ払った)を施した、上昇時間記録を打ち立てるための専用機「ストリークイーグル」と呼ばれる機体も存在する。

量産型に F-15A の形式が与えられ、複座の訓練機は TF-15A とされた(後に F-15B と称)。1974 年には、ベテランを中心とした機種転換訓練が始まったが、アビオニクスの初期不良F100 エンジンの信頼性の低さと予備部品の枯渇によって、訓練スケジュールに遅れが出た。

こので、75 年の F-15 と対地攻撃兵装の適合試験、および対地攻撃訓練は省かれる事となったが、この事が、行して配備の始まっていた F-16 の運用にもし、F-16 Block 15 以降については攻撃機としてのを伸ばす方向で良が進められる事となった。

1976 年には、バージニア州のラングレー基地に所属する第 1 航空団で最初の実戦部隊が誕生した。

改めて制空戦闘機 F-X の開発が求められた経緯

全ての発端は、1958 年 9 24 日の台湾峡上であった。この日、台湾空軍F-86 (迎撃機として開発されたが、侵攻(制戦闘機としても優秀な戦闘機である)に搭載される形で、初めて実戦投入された AIM-9 空対空ミサイルが大戦果を上げた事が、1950 年代から 1960 年代の戦闘機開発に大きなを与えた。

戦闘機による空中戦の軽視

当時の空軍機としては、リパブリック F-105 サンダーチーフノースアメリカン F-100 スーパーセイバーロッキーF-104 スターファイター等が挙げられる。

ミサイル義や核軍拡競争のを受け、それに対応できない既存の戦闘機はそれぞれの役割を探っていた( F-100 は戦闘爆撃機化、F-104 は全迎撃機化)。

運用の処も立っていたのだが、どれもわりと期退役している。例えば F-104公式には「SAGE (半自動式防管制組織)の機材が搭載できない」という理由で防空軍団(ADC)からは短期間で退役させられた。

この背景にあるのは、ミサイル義を生み出してしまうような「戦闘機ミサイルラットフォーム化や、戦闘爆撃機化」をよしとする空気であった。現場のパイロット達は、この中戦軽視の流れに反対のを上げていたが、選挙区への利益誘導や天下り先の確保に走るペンタゴンや議会の者たちはど気にしていなかった。

コストの合理化を試みたことによる結果的な空中戦性能の軽視

一方で、ケネディ政権で防長官を勤めたロバート・マクナマラは、戦闘機の調達コストの低下や合理化に腐心していた。

戦闘機の機種を、

の 2 機種に統一する決定を下す。

このために、TFX 実用化までのつなぎとして、海軍の新戦闘機であるマクドネル F-4 ファントム II を、空軍にも迎撃機として F-110 という制式名称で採用させた。

防省と海軍は、安く戦闘機を調達できるのでこの案を熱に歓迎をした。一方、ソビエトより憎い憎い憎い(とっても憎いことなので 3 回 ry)アメリカ海軍戦闘機を採用させられる事となった空軍は当然おもしろくないのだが、海軍から実物を借りてテストした結果、F-4 の飛行性に下は見習いパイロットから上は将軍までトリコになったそうな。

これでめでたし、めでたし…と終われば良かったのだがそうは行かない。元々 F-4 が XF8U-3 という機関を備えた競合機から制式採用を勝ち取った経緯には、全攻撃機としても働けるという点が大きく、機動性は XF8U-3 のほうが評価されていた。にもかかわらず F-4空軍でもちやほやされたのは、「艦隊や期警機に誘導されて遠くからレーダーロックオンしたミサイルを敵の爆撃機に発射する」というのが当時考えられていたスタイルだからである。

F-4フラットスピンに陥りやすいというデメリットもあり、しい ACM (中戦機動) を行うには色々と問題があった。

F-4 の後継のはずであった TFX …つまり後の F-111 アードバークであるが…詳細は当該記事を参照されたし。

E-M 理論に基づく米空軍格闘戦能力への危機感

かたやフロリダの片田舎では、のちの戦闘機マフィアの中核となるジョン・ボイド(当時少佐)が E-M(エネルギー-マニューバ)理論を打ち立ていた。エンジンによって得られるエネルギーを高度、速度、機動にいかに振り分けられるか、ダイアグラムではっきりとわかる形を示したその理論に基づいて計算したところ、現状空軍所有の戦闘機では Mig に対して有効性を持ち得ないということがはっきりとに見える形になってしまった。

これらのことにより、F-100A 以降、本当の意味で格闘戦が得意な戦闘機が存在せず (海軍/海兵隊機を含めても F-8 クルセイダーのみ)、多用途戦闘機 TFX の前途が明るい物ではいと言う事を見抜いていた空軍内部の研究機関から、現状ではマジでヤバいという研究結果が表された。そのため 65 年 3 に戦術航空コマンドで小、高性、低価格と言う路線で、新戦闘機 F-X概念研究が始まったが、年末に新戦闘機として開された研究案は、多用途戦闘機 TFX と二つと言ってよい物であった。どうしてこうなった・・・


バリエーションと配備


F-15A/B

初期量産型。F-15Aが単座仕様、Bが複座仕様である。生産がC/Dに切り替わって以降は更新され、第一線部隊から教育・訓練部隊へと下げられていった。

F-15C/D(J/DJ)

A/Bので、単座がF-15C、複座がF-15D。

F-15A/Bにおいて問題となった戦闘行動時の航続距離不足対策として、機内燃料タンクを増設。さらに将来の拡による重量増加を見込んで、ブレーキタイヤの強化などの仕様変更を施した。アビオニクスも大幅に強化され、制イーグルとしては完成形となった。

として、F-15Cをベースライセンス生産された航空自衛隊仕様F-15Jとその複座DJが存在する(ただしC/Dとは細部は異なっている)。

ここまでのA~Dは生産初期ということもあり機体コストが非常に高くついたため、長らく導入するは増えず、イスラエル空軍サウジアラビア空軍、そして航空自衛隊と、親米かつ裕福な3カに限られていた。

この戦闘機コストの増大がハイ・ロー・ミックスという思想を促し、結果としてF-16の生産数にを及ぼすこととなる。

F-15E ストライクイーグル

F-15Bをベースに開発された戦闘爆撃機。全機が複座である。

一見するとA~Dとあまり変わらないが、エンジン側面に機体と一体化したコンフォーマル・フューエル・タンクが追加されているのが外見上の最大の特徴。それだけに留まらず設計は底的に見直され、実に60%が再設計となり半ば別の戦闘機と化している。搭載量と対地攻撃の向上だけでなくアビオニクスと機体構造も強化されており、伸びた機体寿命と合わせて数十年間の運用が可とされる。

的なマルチロール性に加え、機体価格が相対的に下がったため、F-15Eベースの機体をイスラエルサウジアラビアだけでなく、韓国シンガポールも新たに導入している。

F-15SE サイレントイーグル

F-15Eベースにしたステルス仕様デモンストレーター機が1機のみ作られたが導入は現れなかった。

F-15EX(CX)

以前より「F-15X」の名で噂されてきた、アメリカ空軍2020年から新規生産して導入する計画の新イーグル

F-15EXは中東に輸出されてきたF-15Eの性向上アドバンスドF-15」をベースにした複座機であり、こちらの調達は既に決定されている。もしも単座が作られるのであればF-15CXの名が冠される予定。

高価かつ武装の搭載に制約の多い第5世代(ステルス戦闘機を補う、安価ミサイルキャリアーおよびマルチロール機としての側面が強い。


生産数・塗装


総生産機は大雑把なものではあるが、MD 製の機体が約 1000 機、MHI 製が約 200 機、また導入機は米軍が約 900 機、日本航空自衛隊が約 200 機、イスラエル空軍が約 80 機、サウジアラビア空軍が約 60 機と言われている。

アメリカ軍の保有する制 F-15 は、配備当初から 2011 年現在までに、3 回ほど機体塗装仕様変更が行われている。

  1. 配備直後

  2. 単座 34 号機及び副座 10 号機から

    に変更。イスラエル航空宇宙軍や航空自衛隊サウジアラビア空軍の制 F-15 は今日までこの塗装である。

  3. 空軍の保有する機体・1990 年頃から(1980 年代のアメリカ海軍機の同じ塗装を使用したロービジ化に対抗意識を燃やしたのか?)

どうでもいいことだが、この新塗装がなかなかくせ者で、エアスペオリティブルー=C74ダークゴーストグレイC307 か AS25ライトゴーストグレイC308 か AS26、(後方の数字は、Cxx=クレオスのビン入りラッカーASxx=タミヤスプレー塗料)と入手が容易な塗料が存在するが、トーンダウンしたグレーは、雑誌や模型のボックスアート(てか写真)、社外デカール塗装示に書いてある FS ナンバーを色見本帳とつき合わせながら調色する必要がある。ちなみにカッコ内の数字は Federal Standard 595 と呼ばれる色見本のアメリカ連邦政府規格だが、これが結構良い値段な上、日本国内ではど出回っていない。


技術


F-15の特徴としては、チタンを使用した頑丈な機体、巨大なによる安定感と旋回性、ベトナム戦争の戦訓として搭載されたM61A1バルカン砲、強P&W製のF-100エンジン(推重量が1をえるため、理論上は、最小離陸重量に近ければくても推だけで垂直上昇できる)、充実したレーダーなどの電装品、そして何よりも、大の機体とエンジンに支えられたが挙げられる。

システムや装備が後から開発されても、少々の修で対応できるのだ。生産中にいくつかの面でMSIPと呼ばれる良がおこなわれ、それ以前の機体はPre-MSIPとして区別されている。

航空自衛隊でも空軍に準ずるアップデートおこなわれ、そちらはJ-MSIPと呼ばれている。
pre-MSIP/MSIPとの違いは多々あるが、コックピットの計器がアナログ/デジタルかで判別可である。


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最終更新日: 19/06/01 03:01
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