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当記事では3のISLANDについて解説する。
『ISLAND』とは、フロントウイングの15周年記念作品として発売されたゲームである。
シナリオライターは名作同人ゲーム『ひまわり』を手がけたごぉ。原画・キャラクターデザインは空中幼彩が起用された。
ジャンルは「せつなとえいえんのおとぎばなし」。このジャンルの真の意味は、あなたの旅の果てに見つかることでしょう。
2016年4月28日にPC(Windows)版、2017年2月23日にPC版から一部変更・追加が行われたVita版、2018年6月28日にPS4版、翌年6月29日に設定資料集などが追加されたアニメ化記念版が発売された。
PC版の予約特典およびアニメ化記念版には本編終了後のエピローグとしてドラマCD『明日、わたしは――』が同梱された。Vita/PS4版ではビジュアルノベル化してゲーム内に収録されている。
同作の空中幼彩を起用してキャラクターグラフィックを一新した『ひまわり -Pebble in the Sky-』のリファイン版が2015年8月27日にVita版、2016年2月12日にPC版が発売された。
電撃G'sマガジンより『ひまわり』と『ISLAND』の世界を繋ぐ『SILENTWORLD』が2015年8月29日より連載開始。後に挿絵のフルカラー化、前日談と後日談が追加された単行本がPC版『ISLAND』と同時発売された。
コスプレチャンネルにて矢尾なおや氏によるコミカライズ化がなされていたが、3話以降から休刊となり実質打ち切りとなった。
2018年7月から9月までテレビアニメが放送された。全12話。
▲本土より遠く離れた南の島、“浦島”。
そこは豊かな自然に恵まれた、まさに楽園。
「いつまでも――こんな時間が続けばいいのに」
しかし複雑な過去を抱え込んだこの島は、
歴史から静かに消え去ろうとしていた。
島の風土病“煤紋《ばいもん》病”による本土との確執。
放棄され廃墟と化した“海上ステーション”。
五年前に“浦島御三家”を襲った三つの事件。
子供たちの間でまことしやかに囁かれる“神隠し”の噂。
そして、島に残された古の“伝承”――。
島を救う鍵となるのは、
御三家に属する“三人の少女”たち。
しかし彼女らにはまだ、島の行く末を変える力はない。
「この島はもう終わりだよ。救われっこねー」
「……――今は、何年だ?」
未来から来たと主張するその青年は、
島の因習なんぞくそ食らえとばかりに、
未来を変えるために孤軍奮闘し始める。
だが彼には、別の目的があった。
果たして三人の少女たちは、この島は、世界は、
彼によってどう変えられていくのか――。
三千界 切那(さんぜんかい せつな) (アニメ版CV:鈴木達央)
この物語の主人公。 全裸で島の砂浜に打ち上げられていた謎の青年。御原凛音に助けられ、住み込みの使用人として働き始める。世界を救うという使命を背負い未来から来たのだと主張する。使命を果たすためには元凶となる人物を殺さなくてはいけないのだが、肝心の名前をどうしても思い出せない。それどころか自分がどこの誰なのかすらも覚えていないが、あまり深くは考えない脳天気な楽天家。ぶっちゃけ、ただの不審者。奇天烈な言動で閉鎖的な島の雰囲気にマシンガンのごとく風穴を開けていく。
“浦島御三家”の一つ、御原家の跡取り娘。 引きこもりで昼夜逆転生活を続けており、昼間は頑なに外に出ようとしない。 趣味は深夜の散歩。 人物を紹介する時に年齢を付け加える癖がある。 ぶっきらぼうで冷淡なところがあるかと思えば、一方で、自らを「お姫様」と称する夢見がちな側面も。 不審人物であるはずの主人公・切那に衣食住や仕事、そして名前を与え、執拗に絡んできたり嫉妬の表情を見せてくる。 切那について何か知っているのは間違いないが、頑なに口を割ろうとしない。 同じ島の住人にとっても謎の多い人物。 五年ほど前に神隠しに遭ったと噂されているが、その詳細を語ろうとする者はいない。 一部には、本当に御原家の血を引いているのかと疑う島人もいる。
“浦島御三家”の一つ、枢都家の長女。 島の町長の娘。 男勝りな口調で、常にナイフを所持しているなど、未だに反抗期のまっただ中。 その実、恋愛ごとに関しては奥手で、よく主人公・切那に弄られる。 勉強は出来ないが、島の人間の中ではかなりの常識人で情に厚い。 その家柄や人柄から玉の輿を狙う島の男は多いが、本人は、家出をして本土に行くという夢に向かって邁進中。 切那のことを本土の人間だと信じており、興味を寄せてくる。 五年前に家族を捨てて島を去った母親に憧れており、母親の背中を追いかける過程で、その背中の大きさに気付いていく。
伽藍堂 紗羅(がらんどう さら) CV: 村川梨衣 (アニメ版CV:山村響)
「私は――この島を救う宿命を負う者です」
“浦島御三家”の一つ、伽藍堂家の跡継ぎ。 浦島神社の巫女。 主人公・切那のことを何かと目の敵にし命を狙ってくる。 呪術や超能力に傾倒しており、非科学的な力の存在を信じてやまない。 その理由は彼女が口にする「もう一人の未来人」と関係がある。 島人の間では非常識な言動で有名で、生暖かい目で見守られているが、一部には熱狂的な信者も存在する、島の小さなアイドル。 五年前の火事で両親を失っており、現在は境内に建てられたプレハブ小屋で一人暮らしをしている。 両親は何らかの事件に巻き込まれて殺されたのではないかと疑っており、真相を探る中で自らの「宿命」の本当の意味に気付いていく。
「切那さんは――あの子を救ってくださいますか?」
御原家の現当主で、凛音の母親。 五年前に夫を病で亡くしている。 彼女も同じ病を患っており、日光を避けて生活している。 一人の母親として、目の前の幸せを守り続けることの重要性を説き、 空回りしがちな主人公・切那を導いてくれる。 だが、彼女自身もこの島のあり方には納得していない部分がある。
「いやぁ、昔からこう、結婚して不幸な目に遭っている女性に弱くてね」
島唯一の警官。 島の出身だが、本土で暮らした経験もあるらしく、温和で人当たりの良い性格で、島に流れ着いた主人公・切那にも偏見を持たずに接してくれる。
「私たちは変わることなど望んでいないのだよ」
“浦島御三家”の一つ、枢都家の現当主。 浦島の町長であり、夏蓮の父親。 島の変化を嫌い、部外者である主人公・切那を何かと排斥しようとする。 最近抜け毛が気になっている。
枢都家の長男。 父親との見解の相違から、四年前に島を出ていった。
「いいんじゃよ。人を救うのが、医者の勤めじゃ」
森須診療所の院長。 島唯一の医者。 かなりの高齢で耳が遠いが、腕は随一。 新人看護婦と二人で診療所を切り盛りしている。
「いい香り……先生と同じ……」
大学院生。 海洋学の第一人者に師事し、 彼の跡を継ぐべくフィールドワークにいそしんでいる。
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まだ世界に神や魔物が跋扈していた時代 二人が村から追放されることを怖れた夏蓮は |
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