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Mr.Children(ミスター・チルドレン)とは、日本の4人組ロックバンドである。通称ミスチル。トイズファクトリー所属。名の由来は、チルドレンという意味合いや響きが気に入っていたが、でも大人が「子供」を用いるのはどうかということで、大人の男性の定冠詞であるMr.を付けたという(なお、英文法的にはおかしいのだが、まあ気にすんな)。
B'zなどとともに平成期を代表するロックバンドであり、1994年にはミスチル現象という言葉も生まれるほどで、サザンオールスターズと並んで日本の音楽界を塗り替えた一つである。CD売上は今まで累計3000万枚以上。オリジナルアルバムも、このご時世でも売上30万枚を超すというほど根強いファンが多く、2017年の一番好きなアーティストでは1位となった。(ちなみに、一時はB'zらとともに同性支持の高いバンドとして採り上げられたこともある)。
ヴォーカルの桜井和寿が作詞、作曲、歌唱をこなし、他の3人はそれぞれその世界観を表現するというスタンスであり、かつて音楽誌の誰かが「桜井」だけで活動してみたらどうかと発言したら、「そんなに、僕らのメンバーを解散させたいのか!」と激昂し、他のメンバーの重要性を説いたエピソードがある(その証拠に、結成から今に至るまで全くメンバーの離脱がない)。なお、出身は全員東京と思われがちであるが、ギターの田原健一は福岡県、ベースのナカケーこと中川敬輔は長崎県生まれである。
元々鈴木を除く3人が高校の軽音楽部で活動していたため、初期の音楽は割と軽い感じだった。これが『Atomic Heart』がリリースされるまでの、いわゆる初期三部作である。
その後は『CROSS ROAD』がドラマ人気も助け大ヒット、その後の『イノセントワールド』で大ブレイクし、『Tomorrow never knows』で不動の人気を博したが、それとは裏腹に桜井自身は家庭生活の元妻との不仲や商業音楽への失望などもあって病んでいき、現代音楽を批判するような曲も作ったりして、そしてある出来事をきっかけに無期限の活動休止を宣言する。だが、世間ではこの頃の3部作が一番売れており、特に『深海』は名盤としてファンの評価も高い。
その10ヶ月後『終わりなき旅』で復活し、『Q』を経てファンの間でも名盤と名高い『It's wonderful world』をリリースした直後に小脳梗塞という人生最大の危機を迎え、病院を転々とする。その後復活を遂げ、人生観も大きく変わったと発言し、その後にリリースした『HERO』で本人がライブ中に号泣した。
その後は、『HOME』で原点回帰したり、批判していた商業音楽も徐々に受け入れるようになり、レコード大賞の授賞式初参加『Sign』や紅白歌合戦初出場『GIFT』など、顔見せも増えた。そして、2009年頃に新生Mr.Childrenとして今までプロデューサーだった小林武史がサポートメンバーとして参加することになる。
その後、311の影響でしばらく音楽を書けないようになったこともあった。2014年頃から小林武史から独立しセルフプロデュースとなり、ファンの間で傑作の誉れ高い『REFLECTION』をリリースした。その後は年齢を重ねるとともに自分の死を意識した楽曲が増えていく一方で、青臭さ、若々しさに漲った曲も増えている。
▲ぶっちゃけ幅広い。とはいえ、ミスチル節と呼ばれる独特の旋律があり、ファンなら新曲でもイントロ1秒ぐらいで「ミスチルの新曲来た!」とわかるほど。ファンが多い理由は、曲の引き出しが多く聴き飽きないからという意見も多い。そして、3度もCMや映画のタイアップになった『蘇生』や結婚式の定番曲『365日』など、シングル曲以外にも名曲が多いことにも定評があり、特に近年はシングル化もあまりしないことから、『擬態』『Starting over』など、なぜシングルにしなかったのかという曲は更に増加傾向にある。
ちなみに、桜井和寿のメロディは洋楽をヒントにしているものが多く、逆に今まで邦楽しか聴いてこなかった人の方が、当時すごく斬新なメロディに聴こえたらしい。
また、歌詞の表現力にも定評があり、『HERO』や『彩り』など、別業界の人にも絶賛された歌詞の曲もある。なお、桜井は2番に一番訴えたい部分を凝縮しているとのこと。
▲ミスチルに影響を受けたバンドは非常に多く、代表的な名前だけでもコブクロ、スキマスイッチ、RADWIMPS、いきものがかり、[Alexandros]、back number、official髭男dismなど枚挙に暇がない(Mrs.GreenAppleの藤澤やUNISON SQUARE GARDENの田淵もミスチルに影響、ファンを公言)。スピッツ草野マサムネ、スキマスイッチの大橋やサザンオールスターズ桑田佳祐、GLAYのTERUなどとも親交がある。また、一方で、ミスチル自身も若手の楽曲を非常に評価したり、楽曲にエッセンスを採り入れたりしている部分もあり、BUMP OF CHICKENはメンバーに入りたいというほど才能を買っており、いきものがかりも毎回カラオケで歌う、RADWIMPSの野田とはお互い才能を認め合っている仲。
▲桜井和寿…ボーカル&ギター
田原健一…ギター
中川敬輔…ベース
鈴木英哉…ドラムス(リーダー)
オリジナルアルバム (シングル カップリング※リカットは除く アルバム代表曲 インストゥルメンタル)