7/2(月)よりスマホまたはPCでアクセスした場合、各デバイス向けのサイトへ自動で転送致します
![]() |
もしかして → 納豆(NATTO) |
NATO(ナトー)とは、アメリカを中心とした国際的な軍事同盟である。
ロシアなどで俗にいわれる「西側(諸国)」とは、大体この軍事同盟のことを指す。
正式名称は「North Atlantic Treaty Organization」(北大西洋条約機構)で、「OTAN(オタン)」はフランス語・スペイン語・ポルトガル語での表記。
「集団防衛」「危機管理」「協調的安全保障」を中核的任務とした、北アメリカおよびヨーロッパの国家によって構成されている軍事同盟の一種で、一般社会においては国際機関の一つとしても知られている。1949年に締結された「北大西洋条約(North Atlantic Treaty)」に基づいており、本部はベルギーのブリュッセルにある。
北大西洋条約の中心は第5条で、同盟の1カ国以上に対する武力攻撃は全体への攻撃とみなし、国連憲章第51条で認められた個別または集団自衛権の行使により、必要とおもわれる行動を個別または集団で行い被攻撃国を支援する規定になっている。米国内では欧州有事の際に米国が自国の意志に反し集団自衛に参加する義務が生じるのではないかと懸念されたが、「各々が必要と考える行動」を個別で行いうるという表現にすることで、議会批准を通した。「NATO 変貌する地域安全保証」谷口長世 岩波新書 2000 pp.2-3
第二次大戦後は枢軸国(日本・ドイツ・イタリア)との戦いから共産圏(ロシアら東側諸国)との戦いにシフトしていたため、アメリカという大国を自分たちの陣営に引き込みたい思惑を持つイギリス、フランスが主体となって同盟を構想したことから始まっている。1949年に北大西洋条約を締結した時には、アメリカ、カナダなど12ヶ国が締結して結成された。ソ連崩壊後は、ソ連の影響下にあった国からのNATO加盟が相次いだ。
2020年3月に西バルカンの北マケドニアが正式に加盟、加盟国は30カ国になっている。北マケドニアが正式加盟 NATOに30カ国目[外部] 2020.3.28
また、NCS(NATO Condification System)ピカティニー・レールやSTANAGマガジン、5.56mm、7.62mmなどの NATO弾薬規格などといった各国での軍隊装備品の規格を定めてもいるため、加盟した各国で共通した装備品を融通しあうことが可能になっている。
▲以下の組織図のうち、ブリュッセルのNATO本部にあるのはNATO国際事務局とNATO軍事幕僚部(IMS)である。
北大西洋理事会(NAC) | |
日本はNATOには加盟していない。だがNATOからは「世界におけるパートナー(Partners across the globe)」のパートナー国家として認定されているため、オブザーバー国家としての参加は認められているので"実質的な同盟関係"ではある。
個別での協力も行われており、日・NATO国別パートナーシップ協力計画(IPCP)に基づく軍事訓練への参加が認められたり、NATOの演習に自衛官がオブザーバーとして派遣されることもある。
また、自衛隊の装備・兵器などはアメリカの影響でNATO規格に沿ったものであり、2011年に加盟した装備品データベースNCSにおいては「Tier1」にランク付けされているため、NATO加盟国への援助や装備の融通、および同じNATO非加盟国家でNATO規格を導入している韓国やオーストラリアとも、規格に沿ったものを融通し合うことはシステム的に可能である。システム的には可能だが、憲法の制約や法律の問題という、ルール的にダメな場合というのはある。また、融通はできるが、韓国・オーストラリアは日本よりも上位のNCS正式メンバーである「Tier2」にランクされており、日本よりも装備品に関するシステムが進んでいる。
▲■sm20128412[ニコ動]
■sm16121694[ニコ動]
■sm24159664[ニコ動]
■sm25868536[ニコ動]
■sm25909196[ニコ動]