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パイロットの操縦と機体の操縦装置の特性が干渉して引き起こされる機体の持続振動現象。コンピュータにより飛行制御を行うFBW機の発達と共にクローズアップされている問題である。
PIOは事前に発生を予測することが難しい。また、航空機開発の最終段階である飛行試験で発生するため、修正に時間がかかり、開発スケジュールが大きく狂わされることもある。
軍用機だけでなく民間機でも開発段階での発生例がある。
1983年、カナード付き形態での初飛行時、離陸直後に横PIOが発生した。この時はパイロットの判断で操縦装置をメカニカルバックアップに切り替えたことにより回復した。
地上滑走試験中に横PIOが発生。この時パイロットは機体の破損を避けるために機体を「離陸」させている。 https://www.youtube.com/watch?v=giBNt_Vr1VM
1992年、ゴーアラウンド中にスラストベクタリングがONの状態で脚を上げたところ縦PIOが発生、そのまま滑走路に衝突した。
1989年に原型1号機が着陸中に乱気流を受け、ロールとヨーのPIOを発生させて操縦不能に陥り着陸に失敗、機体は大破した。
1993年には量産2号機が航空ショーでの飛行中にPIOを発生させ墜落している。