FX芸人とは、外国為替証拠金取引=FXにて、体を張ったダイナミックなパフォーマンスを披露する人々である。
概要
恐らくニコニコ動画、というよりニコニコ生放送が発祥と思われる。
ニコ生では、FXの取引の様子を生放送で行う放送主がおり、市況2などとはまた違った形で、FXに関する話題をネットに提供している。これらの放送主全体を指す言葉かもしれないが、タグ検索などの結果を見る限りは違うと思われる。
FX芸人とは、これらの中でも、生放送で大損をかまして鑑賞者にメシウマな幸福感を与える存在のことである。
詳細は後述するが、ひどいケースでは10万円の軍資金を6億円にまで膨らませ、そこから転落して30万円にまで溶かした、という主もいる。
取引の軍資金にしても、自分で稼いだ金でやる人が大半だが、中には親や金融会社から借りた金で行う者いる。
そして、それらがどんな金であろうと、等しく負けるときは負ける。
そこからがFX芸人の腕の見せ所である。
阿鼻叫喚の醜態を晒す者もいれば、言葉を失って呆然とする者もいる。追証金の額に激しく動揺する者もいれば、現実逃避を突き詰める者もいる。
これまでネットに流れるFXの断末魔と言えば、市況2などでの文による書き込みが殆どであったが、ニコ生という映像・音声の生放送の中で生み出される新鮮な断末魔は、取引者の焦りや絶望がより鮮やかに伝わる良質なメシウマ動画として一部で人気なのである。
主なFX芸人
GFF
ニコ生、ひいてはFX界においても名の通る生放送主。通称:ぐふふ。
2010年デビュー。
10万円の元手からわずか3ヶ月で4億円を掴み、含み益ベースでは最大で6億円にまで達したという名トレーダー。
が、その後、3億円をロスカットされるというニコニコ生放送史上でも類を見ない圧巻の負けっぷりを披露し、2011年に突入してからも断続的に負けが続く。
そして2011年5月、涙ながらに引退を宣言。
この時点での資金は、30万円である。
元手を3倍にしたとも言えるが、一度4億円を掴んでいる以上、その分の納税義務が発生してしまっているため、少なくとも数千万円を支払わなくてはならない状態にある
塾講師
塾講師参照。
別名:田中騎士、てんてー、イカ講師とも。
ニコ生FXでも一際人気の主であり、男性生主人気ランキングでは2位にはいるなど、FXに留まらない人気を持っていた。
当初の軍資金は1000万円だったが、2010年7月には400万円のロスカットを食らう。
ロスカットする! 次こそはロスカットする!
手がしびれてる! 本当に! ボタンが押せない!
グーで押すしかないのか、ボタン!
強制ロスカットを待っていては損が膨らむばかり。怪しい雰囲気を察知したら、多少の損は我慢して素早くロスカット(損切り)するのが一番だが、それが簡単に出来れば苦労しない。後述の彼の行動も、人間の本能の一つである「利益はほしい、けど損をしたくない」が現れているに過ぎないのである。
彼もその本能に抗えず、100万単位で損が膨らんでいても、戻ってくるわずかな可能性に賭けてロスカットしたくない、というトレーダーの多くが経験する極限状態をまざまざと見せ付けた。
その後も負けが続き、2010年11月時点で、その残高は約55万円となっている。
パフォーマンス解説
お祈り
買いポジションの時に上がってください、売りポジションの時に下がってください、と目の前のチャートにひたすらつぶやき続ける技。
大抵は損失が出ているときにこの技が発動するため、悲惨さをより強調する基本パフォーマンスである。
利益が出ているときにこの技が発動すると、屑人間ポイントが上昇する。
ご都合主義
自分の持っているポジションに対して、有利なテクニカルシグナルやファンダメンタルを見つけ出しそれを強調し、自分のポジションの正当性を主張し自分を落ち着かせる技。
一見普通の技に見えるが、当人は一つのシグナルしか注目していないことが多いため有効性は低い。
FX芸人はロウソク足チャートしか見ていない場合が多いので、この技は偶然的に発動することが多い。
妄想、希望
XXXまで上がれ、下がれ、上がるだろう、下がるだろう、と根拠のない発言をする技。
具体的な数値が出ているものの形態としてはお祈りに近い、そのためお祈りとの相性が良く、妄想希望からのお祈りとコンボが繋がりやすい。
超短期、大量ナンピン
その名の通り損失を抱えた状態で、短期にナンピンを繰り返すことで短い時間で莫大な損失を抱えることのできる技。
FX芸人としては小額の損失では満足できない、そこで彼らはトレンドの見極めも無いまま短期間でナンピンをする。当然、資金管理という概念は皆無であるため、あっという間に1回の負けで市場から一発退場を食らうような水準まで資金をつぎ込んでいる状況に陥ってしまうことが常である。
現実的には比較的中長期のトレンドに引っ張られ損失が膨らむのは目に見えているのだが、彼らはあえて身を削りこのパフォーマンスをしている。
この技はリスクを極端に増やし多大なダメージを被るため、この技ができるかどうかでFX芸人かそうでないかが決まると言っても過言ではない。
関連動画
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関連項目
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