くまぇりとは元ネットアイドルである。現在は連続放火の罪により服役中。
2006年に長野県諏訪地方で発生した連続放火事件の犯人である。
熊田曜子に似ていると自称し、くまぇりとは熊田の「くま」と自らの本名の一部を合わせた名前である。
『火災現場の詳細なルポを書く』という前代未聞のスタイルを持ったネットアイドルとして話題を呼んだが、事実は自ら放火して火災を引き起こしていたという自作自演であった。
2005年頃より、顔出しでブログを開設。いわゆるネットアイドルとして活動する。
当時よりアイドルである熊田曜子のそっくりさんを自称する。
2006年頃になると、下着姿など、披露する姿が段々と過激になり、稀に裸体やタトゥーをも晒すようになる。
これによって段々と人気が上昇したものの、未だよくいるネットアイドルの範疇を出なかった。
同年の4月、諏訪市で発生した不審火事件の現場に駆けつけ、その様子を詳細に報告するという記事を書いたところ、一気に注目を浴びる。
モラル的に間違った行為ではあるが、ネットユーザーの心に火をつけ、くまぇりの唯一無二のスタイルとして確立される。
以降、諏訪地域で火災・不審火が起こる度に現場に直行し、赤々と燃える現場を背景に自らの写真をブログにアップし続ける。
しかし、「くまぇりは萌えアイドルではなく、燃えアイドルです!」「火災大好き!」といった発言を繰り返すようになり、ブログウォッチャーに引かれるようになる。
6月頃になると、自宅の庭でキャンプファイヤーをして喜ぶ言動を行い、火災の被害者に対する配慮がないなどとして、批判の声が強まった。
やがてブログは炎上となり、くまぇりへの注目は段々と悪い意味でのものとなっていく。
同時に、「そもそも諏訪地域で短期間(約3ヶ月)に何件も火災が起きうるのか」「消防よりも早く駆けつけるのはおかしいのではないか」「何で都合よく現場に現れるのか」という疑惑も噴出。
約3ヶ月の間に起こった10件近くの火災現場に姿を現すという、放火犯の疑いがかかって然るべき行為に、段々と疑惑は大きくなっていった。
警察の一連の事件の捜査によって真相が判明する。
くまぇりは諏訪地域で起こった連続不審火の内、9件を自らの手で起こしたのである。
7月、くまぇりは逮捕された。
「ネットが生んだ凶悪犯」としてマスコミから叩かれ、他方で「いじめを受けていた自らの母校に放火した」として偶像視されもした。
そしてある意味風評被害を受けた熊田曜子は、生放送番組でくまぇりに対して怒りを表した。
彼女の放火によって死者は出なかったが、一歩間違えれば恐ろしい被害を生む放火は、強盗や殺人よりも重罪とされる。
くまぇりには懲役13年が求刑され、2007年には懲役10年が確定。現在、服役中である。
服役が始まってからまもなく、刑務所内で自殺未遂に及んでいる。
当人によれば「楽しみにしていた20代を全て刑務所の中で過ごさなくてはならないことに絶望した」という理由からだそうだ(逮捕時20歳)。
その後は模範囚として服役し、ボイラー技士の資格を取得する。そして月刊誌『創』に4コマ漫画で服役生活を描いている。服役中にこのように外部の雑誌に発表するケースは珍しいらしい。今は「早く出所して新しい人生をやり直したい」と言っており、判決の頃と比べると考え方が前向きになっている。詳しく知りたい方はヤフーニュースの篠田博之氏の記事を参照してほしい。
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最終更新:2024/04/19(金) 12:00
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