オキクルミとは、
である。ここでは1と2について記載する。
北海道で伝承されてきたアイヌ民話の英雄で、アイヌの祖。別名が非常に多い事で有名。
父親は雷神カンナカムイ、母親はニレの木の精チキサニカムイとされ、オキクルミ自身もカムイ(神)の一人である。しかしながら天上界ではなく地上で生活し、人間と行動を共にしてきた。アイヌ民話自体、伝承に地域差がある上、失伝しかかっているので正確な資料や記録は殆ど残っていない。数多く居るカムイの中でも格別の強さを持ったオキクルミには多数の英雄譚や活躍劇が残されている。風に姿を変えたり、父親の力が宿った刀で魔王を討伐するなど、枚挙に暇が無い。豪快で腕っ節が強い一方、知略や巫術にも長ける超人として描写されている。
現在の北海道平取町に降臨したオキクルミは、自身の知識を人間に分け与えた。稗の栽培方法や神事の執り行い方、大船の造り方、狩猟の仕方など数々の事を教えたり、人々を苦しめる魔王を討伐したりと人類の発展に尽力している。しかし知恵を与えたことで人間が堕落したため、オキクルミは見限って去ってしまった。が、完全に捨て切れなかったのか時折雷とともに現れては様子を見に来ていた。
極北の國カムイにある、神の双山エゾフジの麓に抱かれた村「ウエペケレ」に住むオイナ族の青年。オイナ族全員に言える事だが、常に仮面を付けており素顔が分からない(設定資料集にはちゃんとあった模様)。人形態と獣形態の2種類あり、状況に応じて使い分けている。愛称は「凡人」。おそらくオキクルミの迷言(?)である「そこで凡人と英雄が別れるのだ」から来ていると思われる。村長のサマイクルとは旧知の間柄。
ヤマタノオロチの死骸から飛び出た怨霊がカムイに流れ込み、エゾフジの頂上に封印されていた双魔神が復活。カムイを氷漬けにしようとしたため、ウエペケレの村長サマイクルらとともにイリワク神殿に乗り込むも、双魔神の強力な力の前に敗れ撤退している。そのため内心かなり焦っており、村の宝剣クトネシリカを勝手に持ち出してしまう(村の言い伝えとして、「クトネシリカが青鈍色に光り輝く時、氷壁は砕かれ天への道は拓かれん」というものがある)。オキクルミはクトネシリカを光らせて双魔神を倒そうとしたが、いくらケムラム(妖怪)の血を吸わせても光らなかったため、彼はもっともっとケムラムの血を吸わせようと、手当たりしだいに妖怪を斬り伏せていった。
宝剣を持ち出し、一人で村を出て行ったオキクルミの事をカイポクは心配している。
物語終盤に当たるカムイ編の主要人物かつ鍵を握る存在。戦士だけあって腕っ節は強く、妖怪が強いカムイの地でも独力で生き延びられるほど。傲慢で無鉄砲な面が強調されているが、誰よりも故郷の危機を憂いている。一度双魔神に敗北した事実も、その危機感に拍車を掛けている。ちなみに彼に頭突きをしようとしても、残像によってかわされてしまう。しかし、ある方法を使うと頭突きが可能。その際の台詞もしっかり設定されていて、憎悪を込めて舌打ちされる。一方で、カムイの危機を救った後に頭突きをすると「お前も相変わらずだな」と柔らかな物腰となっている。
村の外で居を構えたオキクルミは、ケムラム狩りに腐心していた。そんな中、ナカツクニからやってきたアマテラスと遭遇。さっそく一戦を交え、只者ではないと悟ると一旦矛を収めた。そしてアマテラスとイッスンに、現在カムイが置かれている状況を説明した。
打開策が見えない状態が続いた結果、オキクルミは焦燥。いつしか血を吸わせる事に固執するようになり、強敵と戦えるという理由でヨシペタイの奥地にある禁忌の幽門扉をくぐって100年前の神木村へ渡った。十六夜の祠に潜むヤマチノオロチの背中には、同じ村の住人で物語の鍵を握る少女ピリカがいたが、承知の上で斬りかかろうとし、身近な命さえ救おうとしなかった。しかしオキクルミの放った渾身の一撃はオロチの結界に難なく弾かれ、反撃をモロに喰らってしまう。主人が危機に陥っても一向に光ろうとしないクトネシリカに、オキクルミは疑問を感じずにはいられなかった。
物語が進むと、単身イリワク神殿へ乗り込んでいってしまう。プレイヤーも後を追う形でイリワク神殿に入る。そして神殿の奥でプレイヤーが双魔神の片割れ、コタネチクにトドメを刺そうとした瞬間に壁をブチ破って現れたモシレチク。そのモシレチクの顔にはオキクルミが取り着いていて、何度も斬りつけていた。やがて振り払われて地上に落ちるも、ようやく追い詰めた事で勝利を確信していた。しかし不穏な動きを見せる双魔神。イッスンや白野威の制止を振り切り、勇んでモシレチクに飛びかかったオキクルミだったが、双魔神の罠に掛かり敵前で時間を止められてしまう。自由に動けないオキクルミにコタネチクはトドメと言わんばかりに鋭利な杖を振り上げた。
だが、すんでのところで自由になった白野威が身代わりとなってコタネチクの攻撃を受けオキクルミを助けた。白野威は致命傷を負いながらも一瞬のうちに反撃し、双魔神を斬り付けた。しかし、白野威は吹っ飛ばされ高所から転落しかける。が、アマテラスとイッスンによって何とか支えられた。引き上げようとするアマテラス。そんな時、後ろにあった木がアマテラスらに向かって、倒れようとしていた。助けられたオキクルミは悩んだ。ダメージを負った双魔神は慌てて逃げていく。今ならトドメを刺せるが、命がけで自分を助けてくれた白野威を救出するのが先か。
オキクルミが選んだのは、白野威を助ける事だった。倒れ掛かってきた木をクトネシリカで斬ったのである。白野威はアマテラスによって引き上げられ、事なきを得た。
その瞬間、クトネシリカは青鈍色に光り輝いた。そしてオキクルミは気づかされる。
今まで自分は双魔神に勝つ事に執着しすぎて、心が曇っていたという事。身近な命さえ救おうとしなかった事。これではクトネシリカが光るはずもない。深く反省し、頭を垂れたオキクルミにイッスンが喝を入れる。今自分がやるべき事は双魔神を倒す事のみ。改心したオキクルミはアマテラスとともに双魔神と決着をつけるべくイリワク神殿の最深部へと向かう。
改心後のオキクルミは非常に勇ましく、かっこいい事からイケメンモードと呼ばれる。
対岸にある祭壇で、傷を癒やしていた双魔神と会敵。カラクリ仕掛けの双魔神を倒すには、一気に攻めるしかない。ここにアマテラス&オキクルミ対双魔神の決戦の火蓋が切って落とされた。双魔神は2対2の戦いとなる。オキクルミは氷の魔法を使って攻撃するが、まず独力ではダメージを与えられない。ダメージを入れるにはプレイヤー自身が奮闘する必要がある。一定のダメージを与えると双魔神に隙が出来、アマ公の方へオキクルミが駆け寄ってくる。そして彼の体を弓の原理で飛ばすと、双魔神の顔に張り付いて墜落させられ、更に大きな隙が出来る。
掲示板
8 ななしのよっしん
2019/01/05(土) 17:17:39 ID: 8vn5W2Spt5
自分の成すべき事にひたむきだからすごくすきなキャラだわ
9 ななしのよっしん
2023/06/23(金) 22:29:50 ID: 6j0wyE99rV
実は、人型、狗型の敵キャラクター中トップの技性能を持っていたりする。
カムイ百鬼に、ウシワカとツヅラオが連戦で出るけど、2戦目はホントはオキクルミだったのではないかと思っている。強すぎたのでボツだったのではないかと。
オキクルミが悌狗並みに速かったら最強だったよ。
10 ななしのよっしん
2023/06/23(金) 22:44:52 ID: UFLsAroq9n
Destiny of Spiritsっていうゲームのオキクルミが獣人なのは何でだろうとずっと思ってたけどもしかして大神のオキクルミもうっすらモチーフだったんだろうか
あのゲーム結構色んなゲームのパロディが含まれてたし
大神は知らなかったのでここで知ることができて良かったわ
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最終更新:2024/04/25(木) 05:00
最終更新:2024/04/25(木) 05:00
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