クラリネットをこわしちゃったとは、フランスの童謡、およびそれを元にした日本の童謡である。
父親からもらった大事なクラリネットの音が出なくなってしまい、困り果てる子供の歌。作詞・作曲・成立時期いずれも不詳。
フランス語版での原題は "J'ai perdu le do"(ドの音が出ない)もしくは "J'ai perdu le do de ma clarinette"(僕のクラリネットのドの音がでなくなった)。フランス語版では曲の長さの違うバリエーションが何種類か存在する。歌詞も日本語版とは違い、フランス語版では1番から7番まで順に1番ずつ、ドの音からシの音までそれぞれ1番ずつ歌っていく。またフランスで最もよく歌われる長さが最長のバージョンでは、「オーパッキャマラド」の前に日本語版ではカットされた旋律と、父親が子供に「お前はリズムがわからないのか! リズムに乗ってステップを踏むんだ」とアドバイスする歌詞がある。つまり、音が出ないのはクラリネットが壊れているのではなく、子供の実力不足だということになる。
原曲は「玉葱の歌」という行進曲であるとされ、日本語版でも繰り返し特徴的に歌われる「オーパッキャマラド(Au pas, camarade)」という歌詞の部分が旋律共に共通している。但し、玉葱の歌自体も作詞・作曲・経緯いずれも不詳であり、クラリネットを題材とした童謡に変化した経緯もわかっていない。詳しくは玉葱の歌の記事も参照。
日本では、NHKの「みんなのうた」にて、訳詞・石井好子、編曲・服部克久、歌唱・ダークダックスによるものが1963年に放映され、広く知られることとなった。以後、様々な歌手によってカバーされており、同じNHKの子供向け番組『ハッチポッチステーション』ではグッチ裕三とグッチーズによって、映画『ステイン・アライヴ』に使用されたBee Geesの同名の楽曲及び同映画主演をつとめたジョン・トラボルタのパロディを交えながら歌われた。また、ゲーム『セクシーパロディウス』のStage 5のBGMとしても使われている。
ポルトガルでは、クラリネットではなく『ギターのドの音が出ない(Eu Perdi o Dó da Minha Viola)』という童謡として親しまれている。内容は、例えば「ギターのドの音がでない……dormir(眠ること)っていいよね」のように、音階名とその音を頭に持つ言葉の遊び歌になっている。
スウェーデンでは、「オーパッキャマラド」の部分にあたる旋律が、『小さなカエル(Små grodorna)』という童謡として知られている。
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最終更新:2024/04/26(金) 01:00
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