ニュートリノとは、中性の素粒子である。光より速いことが一時ニュースになったが、その後、光と同程度の速度であることが報告された。
電気的に中性で、ごくごく小さな質量を持ち、強い相互作用と電磁相互作用を起こさない。そのため我々には「見えず」「触れない」が、宇宙には数多く存在し、たとえば太陽から放射されるニュートリノは一秒間に100兆個もの数が我々の体を突き抜けている。このため一時期は暗黒物質候補のひとつであった。
元はといえば中性子がベータ崩壊したらお釣りが足りなくて(つまりエネルギー総量が釣りあわなくて)困っていたところにパウリ先生が「実は見えねーけど粒子出てんじゃねーの」と言ったので想定された素粒子である。しかしその検出は極めて困難であり、長らく理論上の存在にとどまっていた。
それでも、色んな人が色々やった結果、1959年にはニュートリノの存在が実証された。しかし、その質量については不明のままで、やっぱりゼロなんじゃないかと考えられていた。
ニュートリノの質量が「ゼロではない」と確認されたのは、やっと20世紀末になってからである。しかも、「ゼロではない」というだけでその質量がどれくらいなのかは未だに分かっていない。
とりあえずの想定は「電子の質量の100万分の一よりずっと小さい」というものである。なにをいっているのかよくわからねーと思うが(ry
物質とほとんど干渉しないニュートリノは、何億光年先の宇宙からであろうとも、ほとんどさえぎられることなく地球まで届く。つまりニュートリノの観測によって、宇宙の姿がより鮮明に映し出せることになるのである。
これに先鞭をつけたのは、日本の小柴昌俊教授を中心とする研究グループである。地下にスーパーカミオカンデという巨大な水槽と光電管を組み合わせた装置を設置し、これを用いてニュートリノ観測に大きな実績を上げている。
2011年、イタリアのあたりで実験してみたら光より速いとかいう結果が出てちょっとビビった。新聞の一面に載る程度の騒ぎにはなったが、だいたいの研究者はこの実験結果に懐疑的である。
例えば超新星爆発で放出されたニュートリノが、光のそれより速いという観測結果はない。実験でのニュートリノが光速を超えるようなエネルギーを獲得しているという観測事実もない。
11月に行われた再実験も同様の結果であったが、「違う施設」と「違う条件」で同様の実験を行わない限り、この結果が正当のものと認められるのは難しい。
2012年2月、CERNより光より速くなった原因がケーブルの緩みによるものであることが示唆され、6月のニュートリノに関する国際会議で、複数の施設や違う条件で測定した結果、光と同程度の速度であることが報告された。
掲示板
80 ななしのよっしん
2020/11/13(金) 14:09:30 ID: JwF7XvBOKU
ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊さん死去 94歳 - NHK
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81 ななしのよっしん
2020/12/02(水) 20:13:56 ID: x7y0gJuW7x
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銀河間空間におけるニュートリノの振る舞いをシミュレーション。ニュートリノはダークマターとは全く異なる分布を示す。
82 ななしのよっしん
2021/03/12(金) 10:01:54 ID: x7y0gJuW7x
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特定のエネルギーのニュートリノが電子と共鳴することで起こる「爆発現象」、
グラショー共鳴が南極アイスキューブ施設で確認された。
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最終更新:2024/04/20(土) 08:00
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