ベセスダとは、聖書に登場する池「ベテスダの池」、およびそれを由来とする名前である。
日本、特にニコニコでは、ゲーム会社のベセスダ・ソフトワークスの意味が強い。
もとはエルサレムにあったと新約聖書に書かれている"ベテスダの池 (Pool of Bethesda)"が語源とされている。実物はエルサレムの市内にて遺跡として保存されているが、現在は水たまり程度しかないらしい。
なお、ベテスダの池はローマ帝国の時代から存在していて、当時は医療の神様アスクレピオスの神殿があったとされており、イエスによる奇跡で有名になる以前から医療的な施設として活用されていたようである(一神教の聖地エルサレムなのにローマの神様の信仰が広まっていたあたり、ローマの歴史の影響がどれほどだったかを示しているとも言える)。
エルサレムにある羊門ちかくにヘブライ語でベテスダと呼ばれる池があり、そこには病人や、障害者、衰弱した人間などが横になっていた。時おりやってくる神様のお使いがこの池に来て水を"動かす"と、その水が動いたとき一番に入った者はどんな病気でも完治したからである。
38年間も病気に苦しめられている病人がいた。イエスが治りたいかと聞くと「水が動く時には誰も自分を池に入れてくれない。自分が入ろうとすると他の人が先に入っていく」と病人は答えた。そこでイエスは「起きてあなたの床を取りあげ、そして歩きなさい」と言った。 とたんにこの病人は快癒し、イエスの言いつけどおり床をとりあげて歩いて行った。
しかしその日は安息日であった。ユダヤ人たちは治った病人に「今日は安息日だから床を取りあげるのは良くない」と責めたところ、病人だった者は「私を治してくれた方が床を取りあげて歩けと言った」と答えたため、ユダヤ人たちは安息日にこのようなまねをしたと言って今度はイエスを責めた。するとイエスは彼らにこう答えた。
「わたしの父は今に至るまで働いている。だからわたしも働くのである」。
ユダヤ人たちはますますブチ切れ、イエスを殺そうとするようになった。イエスが安息日を破るようなことをしただけでなく、神を"自分の父"と呼んだ(= 自分自身を神にも等しい存在と主張した)からである。
この伝説に由来したベテスダ/ベセスダの名前は、イギリスやアメリカなど他の地域でも付けられ、現在に至っている。
なお、上記の引用部分で「ヘブライ語でベセスダと呼ばれる」となっていることからもわかると思うが、ギリシア語で書かれた新約聖書「ヨハネの福音書」では現地での呼び名をそのまま音訳した表記「ΒΗΘΕΣΔΑ」をそのまま載せていただけで、この言葉の意味などは掲載されてはいない。
これはおそらくヘブライ語かアラム語(イエスや同時代の人々はアラム語を話していたと推定されている)の「
アメリカのベセスダで最も有名だと思われるのは、メリーランド州にある地域である。こちらの名前の由来は上記のベテスダの池が語源ではなく、この地域に設立されたベセスダ長老派教会が由来となっている。
また、メリーランド州と南のヴァージニア州とのあいだを流れるポトマック川に面しているのが、世界的に知られるアメリカの首都ワシントンDCである(地図で見るとワシントンDCはメリーランド州内にあるように見えるが、れっきとしたアメリカ中央政府直轄の独立地域である)。
なお、ワシントンDCに近いためかアメリカ政府の官僚ほかたくさんの高収入な方々が住んでいる高級住宅地であり、そして具体的に公式の区画が定められていない"非法人地域"でもある。国勢調査局の調査による定義では、34.2平方kmという数値が出ている(SkyrimやOblivionの41平方kmよりちょっと小さい)。
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最終更新:2024/04/20(土) 08:00
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