本頁ではデータイーストから発売されたFC用RPG「メタルマックス」を初めとするゲームシリーズについて記載する。キャッチコピーは「竜退治はもう飽きた」。
共通している世界観として、人類と、人類に反逆したスーパーコンピュータであるノア(及びノアにハッキングされたあらゆる機械)との戦争である「大破壊」によって文明が崩壊し、人々が嘗ての文明の遺物を食い潰しながらも逞しく生きている退廃的な(マッドマックス或いは北斗の拳に近い)世界が舞台であることが挙げられる。そんな世界で、主人公が様々な理由で旅立ち、戦車(「クルマ」と読む)に乗ってモンスターを狩るハンターとして成長していく物語である。
特徴となるのは異常なまでに自由度が高い作りになっていることで、ストーリー内で強制となるイベントが少ないぶん寄り道できる所が多く、手ごわい賞金首を狩ったり、戦車をチューンしまくったり、酒場で他の客に酒を奢ったり、ドラム缶を押したり、家に戻ったり結婚したり等の理由で途中で旅をやめてみたりと、自由気ままに行動することのほうがゲームの醍醐味である。
特に初代とRに至っては『世界一のハンターになる』と言う漠然とした目的以外の旅の理由が存在せず、ラストダンジョンに行ってラスボスを倒す事さえ「旅をしていたら偶然『大破壊』の原因に出会って、偶然倒してしまった」で片付けても差し支えないと言う有様。なので、文字通り自由気ままに冒険する事こそが冒険の目的と言い換えても良く、そうやって進んだ結果、戦闘可能な時期から見て場違いに強い賞金首がいたり、逆に若干強過ぎるようなレアアイテムがこっそり隠されていたりなど探索や寄り道が楽しい作りになっている。また、デコゲーらしい壮絶なセンスの敵や、荒廃した世界で逞しく生きぬく人々の吐く独特の台詞もいい味を出している。
ちなみに、キャッチコピーの「竜退治」とはドラゴンクエストの事で、決してモンスターハンターのことではない。ただ、作中で上記のような戦車乗りたちの呼称である『ハンター』はモンスターハンターの略であり、3発売に際して復活したこのキャッチコピーには若干後者の意味も含んでいるのかもしれない。(そもそも、『モンスターハンター』と言う単語が先に出て来たのは本作である)
中でも賞金首との戦闘で流れる「お尋ね者との戦い」(現 WANTED!)は屈指の名曲としてファンに親しまれている。
その後データイーストは経営が悪化し倒産、新宿エクスプレスという会社がメタルマックスの商標を取得してしまった為、「メタルマックス」の名前がついた続編は作れなくなってしまった。これについては当時は商標を奪取したとして憎悪の対象となったが、新宿エクスプレスは元々デコゲーの版権管理を行っていた会社で、3発売時にも普通に商標を譲ってもらえたことがミヤ王氏より明言されている。
(一説によれば、メタルサーガ開発時点でメタルマックスの名前を貰えなかったのは、代理人を立てての交渉だったが故に難航した結果だと言われている。その教訓もあってか、メタルマックス3発売時にはミヤ王が直接交渉に行ったらしい)
その後、モリモトナオキ詐欺※1やDC用ソフトとして開発していたワイルドアイズ発売中止と言った悲しい事件を経て、ナウプロダクションが2003年に2のGBA移植版(メタルマックス2壊)を製作したが恐ろしく出来が悪く、憎悪の対象となっていた。
その後、メタルマックスの版権は株式会社エンターブレインに移っている。
※2022年7月に、シリーズのIPがKADOKAWA/角川ゲームスからCygamesに移転したことが発表されている。[2]
1999年初頭、「モリモトナオキ」なる人物がメタルマックスの新作を作る為と称して、一般投資家達から資金を騙し取ろうとした事件。
彼は「メタルマックス2製作に携わった経験があり、既にとあるプラットホームメーカーで承認を得ている」等と投資家達に触れ回っていた。しかし1999年当時データイーストは、「現時点では製作さえ未定の段階」としており(しかもその数年後に倒産)、そんな状況下の元で製作資金を募る事など在り得る筈も無く、同社はこの人物に対する警戒を促していた。 彼が本当にメタルマックス2の製作に携わっていたのか、携わっていたとしてどの程度携わっていたのか等は一切不明。
後にメタルサーガ 砂塵の鎖に登場する戦車捜索請負詐欺師の賞金首、ブック・フォレストの元ネタになったと言われている。(モリモト→森本、森=フォレスト、本=ブック、森と本をひっくり返してブック・フォレスト)
メタルマックスのプレイヤーキャラクターには基本的にデフォルト名が無く(メタルマックス2:リローデッド除く)、その姿も基本的についている職業に大きく依存したものになっている。シリーズを重ねる毎に職業の変遷があるが、この4種類は全作品で共通している。後々のシリーズになれば職業は増えていくが、此処ではシリーズの定番職のみ説明する。
戦闘力を持つ、或いは持ちうる車両の総称。自由に乗り降り出来る。
通常は戦車のことであるが、戦闘能力を有する事の出来る車両ならば、例えそれがバギーでも装甲車でもバイクでもバスでも救急車でも飛べなくなった戦闘機でも機関車でも新幹線でも御神輿でも巨大ロボットでもカボチャの馬車でもガンヘッドでも、それは立派な戦車(クルマ)なのである。
所謂RPG的な成長法を踏襲している人間と異なり、さまざまなパーツの組み合わせで強さが変化する。
クルマ本体は以下のパーツから構成されている。
シャシー | クルマの本体のこと。人間で言えばキャラ本体にあたる。 入手方法はダンジョンの奥にあるのを見つけたり、地面から発掘したり等のイベントのみで入手できる。 シャシーには複数の穴があり、穴によって装備できる武器の種類が異なっている。 見た目、穴の種類(装備できる武器の種類)、守備力、車体本体の重量などが異なる。 |
エンジン | クルマの動力源。このエンジンの出力がクルマ全体の積載量を決める、極めて重要なパーツ。 他の部品をどれだけ積めるかに影響するため、クルマの強さに直結する。 当然積載量は高ければ高いほど良いので、戦車を強化する際には、まずエンジンから手を付けるのがセオリー。 3以降にはエンジンを二つ積める『ダブルエンジン』が可能になり、重戦車タイプの戦車が使いやすくなった。 |
Cユニット | クルマをコントロールする電子頭脳で、命中や回避などに影響する。 初代では本当に戦車を動かすためだけの装備だったが、2から命中回避の数値が付与され、 Rからプログラム等がつくようになり、3と2Rでさらに細分化されるようになった。 更に2RではCユニットを二つ積む『ダブルCユニット』と言うシステムが登場している。 現実では動かすのに3~4人必要な戦車をたった一人で動かせるのは、このCユニットのお陰である。 |
クルマに搭載できる武器は以下の3種類があり、それぞれ対応する種類の穴に装備できる。
主砲(大砲) | 一発の威力が凄まじい戦車の象徴、高威力だが数十発の弾数制限がある。 通常のキャノン、ロケット弾が撃てるスパルク、砲弾を連射するバーストのほか、レーザーなどもある。 榴弾や徹甲弾などの特殊砲弾を発射するのも、この大砲タイプの武器から。 |
副砲(機銃) | 低威力だが弾数無限で広範囲をカバーできる補助兵器。雑魚散らしに最適。 通常は機銃だが音波銃、電撃銃、ビーム砲、火炎放射器等も存在する。 しかし、3以降弾数無制限で範囲攻撃出来るS-Eが登場してからは若干影が薄くなりがち。 |
S-E(特殊) | 様々な種類の特殊兵器。スペシャル・イクイップメントの略称。 対戦車ミサイル類が多いが迎撃装置や多弾頭ランチャー、3と2Rには鉄球にドリルなどもある。 ピッチングマシンのように武器なんだか何なんだか分からないものまである。 バラエティ豊かで見た目が派手なのも多いが主砲以上に弾数制限が厳しく、弾の値段が高い。 2までは弱かったがそれ以降はかなり強く、3からは弾数無制限のS-Eも登場し、副砲代わりに使える物も。 |
全ての装備には重さがあり、重さがエンジンの出力を上回ると自走できなくなり実質使えなくなる。
余った積載量がHPに当たる装甲タイルを張れる量=SPになってチューン完了となる。
そして、そこに搭乗者の運転レベルが加味されて最終的な戦車の強さが決定する。
例え強くても重い武器を積みすぎるとSPの最大値に余裕が無くなって脆くなる為、積載量を如何遣り繰りするかを考えなければならない。
装備にも高威力だが異常に重いものや、そこそこの威力で異常に軽いのを売りにしているものなどがあるため、無難にSPを確保させたバランス型にするか、SPを度外視して只管強力な武器を積み込んだ攻撃偏重型にするか、逆に軽量なパーツだけを選別して装甲タイルを山のように貼り付けた鉄壁守備型にするか、或いは実用性をガン無視して見た目を重視したロマン仕様に走るか、プレイヤーごとの個性が出るシステムとなっている。
SPが0になっても戦車は死なないが、SPが0の時に敵から攻撃を喰らうと、シャシーやパーツが破損しやすくなる。
SPが残っていても、敵の特殊攻撃(電撃や音波や車両型モンスターの特殊砲弾など)で破損することもある。
パーツやシャシーは、破損してもそのまま継続して使えるが、更に破損が進んで大破するとそのパーツは使用不可能になる。
特にエンジンやCユニットと言った戦車の肝に当たるパーツが大破すると自走出来なくなり、更にシャシーが大破すると自走出来なくなるばかりか戦車そのものが使用不可能となり、戦闘中だと車外に放り出されて、以後生身で戦わなくてはならなくなる。
壊れたパーツは街の修理屋で直してもらうか、メカニックが同行していれば修理キットやメカニックキットを使うことで直すことが出来る。
また、初代はエンジンとシャシーのみ、2以降はどのパーツも改造が可能となっている。
改造屋で攻撃力、守備力、弾倉などの数値を増減させることができ、これによって性能を強化したり、あえてダウングレードし軽量化を図ることもできる。
改造の限界は装備によって異なるため改造すると超性能に化けるものも存在する。
当然、クルマは人間と比較にならないほどの戦闘能力を誇り「生身で戦車と戦う」のは無謀の代名詞となっているが、狭い洞窟やビル内などにはクルマが入れない場合があり、その時は白兵戦で戦わねばならない。
他にも様々な戦車や車が登場するので、気になる人は実際にプレイして調べてみよう。
個性豊かな科学者(主にマッドサイエンティスト)が数多く登場するのもこのゲームの魅力の一つ。
怪しい人物ばかりだが、冒険には非常に役立つ方々であり、彼らの協力なしではクリアできない作品もある。
掲示板
747 ななしのよっしん
2023/11/03(金) 04:03:21 ID: CCFmwoT2aA
一年以上経つのに全く情報出てきていないの?
これは…今までも味わってきた、イヤな感じがする…
748 ななしのよっしん
2024/04/01(月) 10:22:34 ID: BZMZHxGtVU
ゲーム版サンドランドが砂漠を戦車で練り歩いて戦闘みたいな感じらしい
ゼノシリーズで消化不良だった人は少しは救済されるかも?
749 ななしのよっしん
2024/04/12(金) 17:35:23 ID: HsMCrzY6Vo
4や漫画のキャラデザがキモいからもうこいつは使わないでほしい
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 17:00
最終更新:2024/04/25(木) 17:00
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