ヨーツンヘイム単語

ヨーツンヘイム

3.9千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

ヨーツンヘイムとは、

  1. Jötunheimr - 北欧神話に登場する土地。「巨人(ヨーツン)」の「(ヘイム)」、という意味の名である。「ヨトゥンヘイム」などの表記ゆれがある。
  2. ヨーツンヘイム - OVA機動戦士ガンダムMS IGLOO』に登場する筆のようなラテン文字表記は「JOTUNHEIM」。

1の概要

北欧神話に登場する氷と霜の世界で、霜の巨人と丘の巨人が住む。最初期には存在していなかったようだが、オーディン、ヴィーリー、ヴェーの三が原初の巨人ユミルを殺し、世界の中央の陸地に人間ミドガルドを作った時には既に存在していた。ヨーツンヘイムはミドガルド東方海岸沿いにあるとされ、ヨーツンヘイムとウドガルドに住む巨人人間に危を加えないよう、オーディンたちはユミルまつ毛で防護柵を立てた。異説ではミドガルドとはを隔てた遠い場所にあるとしている。

「スノッリのエッダ」ではヨーツンヘイムに最高オーディンと悪ロキが訪れた事があるが、その際にスリュムヘイムという館に住む山の巨人スィアチロキを誘拐し、解放する代わりに不老不死リンゴを管理する女神イズンを連れてくるよう命じた事で事件が発生。ロキの手でイズンが誘拐されたため々はリンゴを得られなくなり、みるみるうちに老化。このままではアスガルド々が死に絶えてしまう。最後にイズンを見たロキを問いただした結果、自身の犯行を認めてイズンを取り戻してくると約束ロキイズンを取り返し、追いかけてきたスィアチ々が仕掛けた炎のによって焼死した。

ノルウェー南部にある山地がヨーツンヘイムと呼ばれている。

2の概要

全てをみ込む魔女の大

ジオン公国軍第603技術試験隊母艦で、艦種は試験支援艦。深緑色に塗装された筆のような形状をしている。艦名の由来は、古エッダ(北欧神話)に登場する巨人「ヨトゥンヘイム」から。輸送修した補助艦艇であり、最低限の自衛用の武装しか持たない。603に送られてきた試作兵器はヨーツンヘイムに収容され、運用や試験の拠点として機する。同時に乗組員やテストパイロットとの間で繰り広げられる人間ドラマ舞台でもある。元民間ながら、その積載量は正規軍艦であるパプアかに駕する。小説版では、解体すればムサイをも収容できると噂されていた程。このためか地球降下作戦の補給にも参加し、パプアに混ざって補給物資を投下している。諸元は全長292.6m、全幅170.5m、全高97.0m。

民間なので、足の遅さと防御の低さが弱点。だが時間とともに様々な装を受け、着実に戦闘を強化されていった。「遠吠えは落日に染まった」で連邦軍艦艇からの視認性を下げる的でダズル迷彩塗装され、「軌上には疾る」では搭載機のヅダ2機と、それを運用するための着艦用ランディングギアを追加。「ジャブロー海原を見た」からは四連装の追加ブースターを装備し、足の遅さが善された。

艦についてはムスペルヘイム、ウドガルドが確認されている。いずれも巨人から名前が取られている。『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』ではヨーツンヘイムの色違いであるメーインヘイムが登場。初陣を迎える宇宙用の部隊に与えられる訓練艦という設定で、プレイヤー部隊が持つ最初の母艦となる。そのためかペイロードがヨーツンヘイムの3分の1しかない。

デザインを担当したのは荒牧伸志氏。今西隆志監督から「イメージは、昔の青函連絡船諦丸」とアドバイスされ、また諦丸は列車内に格納できる事から「テーマは線路」とも言われていた。これを受けて荒牧氏は連絡理やり軍艦にした雰囲気を出したとっている。

艦歴

元々はジオン共和時代に建造された連絡貨客の1隻。戦前コロニー間を運航しており、地球連邦から経済封鎖されている本サイド3のために監視のを潜り抜けて物資を届けた事もあったという。内には乗客の安全のために設置された監視カメラが複数稼働し、モニター映像を見る事が可

しかし戦争が始まる半年前、優秀な積載量に着したジオン軍に徴用され、技術本部揮下の第603技術試験隊母艦となる。ヨーツンヘイムは貨客ゆえに非武装だったが、すぐに装を受けてブリッジの上に自衛用の単装ビームと対機関が装備される。を運航する乗組員はそのまま軍属となったが、貨客時代にはかった単装ビームを扱うためにジオン軍からアレクサンドロ・ヘンメ大尉率いる砲術科が乗艦。ヨーツンヘイムには技術試験科、技術情報科、そして総統府からの付け役が同乗しており、そのゴチゴチャな様子を見てアルベルト・シャハト技術少将は「シチュー」と喩した。

宇宙世紀0079年1月3日ジオン軍地球連邦政府に対して宣戦布告。いよいよ一年戦争が幕を開けた。この時、ヨーツンヘイムはパプアから引き渡される試作艦隊決戦ヨルムンガンドの収容作業を行っていた。ところが、そこへサラミス級2隻からなるパトロール艦隊が襲撃し、初の実戦を経験。ビームに貫かれたパプアが撃沈されるという被害をこうむりながらも、護衛のムサイが敵を撃退した事で辛くも難を逃れた。1月4日(もしくは5日)、ブリティッシュ作戦で確保したコロニー「アイランド・イフィッシュ」とそれを護衛する第二艦隊と遭遇。偶然進路上にいたヨーツンヘイムへ進路変更勧告が出された。このブリティッシュ作戦連邦軍決死の抵抗により失敗し、1月10日アイランド・イフィッシュアラビアで崩壊した。ジオン軍ルナツーに逼塞する連邦軍艦隊をおびき出すため「第二次ブリティッシュ作戦を決行する」という偽情報を流布。これに引っかかった連邦軍は総を挙げて出撃する。

1月15日ルナツーから出撃してきた連邦軍艦隊を迎撃するためサイド5宙域に進出。現地でヨルムンガンドの発射準備を整えるとともに、進撃する味方艦隊を見送っている。そして同日中ルウム戦役に参加。敵の射程圏外からヨルムンガンドによる撃を試みるも、間接射撃示が届かないで有効弾が出ず、翌16日にはザクⅡに出番を奪われる形となる。追い討ちをかけるかのようにマゼラン戦艦との交戦でヘンメ大尉以下砲術科が壊滅。やむなくヨルムンガンドを放棄した。

3月地球へ降下した地球攻撃軍に補給物資を投下する作戦に参加。多数のパプアとともに補給コンテナを下ろした。同時期、技術本部から送られてきた試作モビルタンクヒルドルブテストパイロットデメジエール・ソンネン少佐がヨーツンヘイムに来訪。ムサイからコムサイの貸与を受け、5月9日に北アリゾナ砂漠へ降下。地上での評価試験になるため、コムサイに移乗したオリヴァー・マイモニク・キャディラックが進行役を担った。元々ヒルドルブは回収の必要がない使い捨てであり、今回の評価試験にヨーツンヘイムはど関わっていない。その後、現地でフェデリコ・ツァリアーノ中佐率いるセモベンテ隊と交戦し、相討ちとなる形でヒルドルブは放棄された。8月中旬頃、水中ビームを発射する試作兵器エーギルを受領。今回の評価試験も地上もとい南太平洋で行われ、偽装貨物のフォルケッシャー号が代役を務めた。

10月に入ると、モビルスーツヅダを3機受領して評価試験を開始。ヅダは新モビルスーツとして営放送に大々的に喧伝されており、ヨーツンヘイムにも取材スタッフが来訪している。プロホノウ艦長へのインタビューも行われたが、ガチガチだったせいかカットされてしまった。ところがヅダ空中分解事故連邦軍の対ジオン放送により、ヅダプロパガンダに利用された哀れな兵器だと全世界に暴露される。11月9日、艦隊部からの緊急通信を受けて地球上に移動。オデッサの戦いに敗れて撤退してきた数万の友軍が、連邦軍の落ち武者狩りを受けていた。ヨーツンヘイムから出撃したヅダによって連邦軍の部隊を撃破し、友軍を守り抜く大活躍を見せた。その際にジムが放ったバズーカが直撃するも、損軽微で済んでいる。11月中にソロモン宙域でゲム・カモフの評価試験を実施。

12月上旬、第604技術試験隊の母艦ムスペルヘイムが撃沈されたため、ヨーツンヘイムがゼーゴックの評価試験を引き継いだ。しかし既に地球上の制宙権を失いつつある状況にあり、ヨーツンヘイムもミサイル攻撃を受けている。続いて観測ポッド・バロールの評価試験を実施。サイド5宙域に隠された連邦軍の秘匿台を発見し、味方MS部隊通報。見事破壊する活躍を見せたが、台の警護についていたサラミス級の追跡を受ける。小惑星が多数散在する危険な暗礁宙域であったが、バロールからの的確な示と乗組員の高い練度によって突破。追跡していたサラミス小惑星に衝突して沈没した。しかしバロールはコントロールを失って行方不明になった。

12月下旬、生き残っている技術試験隊はア・バオア・クー宙域へ向かう事になり、ヨーツンヘイムも防衛戦に数えられた。12月30日、試作モビルポッドオッゴを40機ほど受領し、カスペン戦闘大隊が着任。グラナダからの更なる援軍を督促する意味合いも含め、面へ陽動に現れるであろう連邦軍艦隊の迎撃に向かった。その中でソーラ・レイが発射される場面に遭遇している。

最後はア・バオア・クー攻防戦に参加。終戦まで生き延びた。その後の動向は不明。

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

急上昇ワード改

最終更新:2024/03/29(金) 05:00

ほめられた記事

最終更新:2024/03/29(金) 05:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP