準急

準急とは、列車の種別のひとつである。

概要

略さずに言うと「準急行」。ポジション的には急行＞準急＞各駅停車となる。
かつては国鉄でも運行されていたが1968年10月に消滅し、現在では私鉄のみが採用している。

事業者によっては、「通勤準急」「区間準急」というものもある。
通勤準急:小田急電鉄・西武鉄道・京阪電鉄が採用。
区間準急:東武鉄道・近畿日本鉄道・阪神電鉄が採用。 

採用事業者

※2021年6月現在。

• 津軽鉄道
  津軽鉄道線　毘沙門駅・川倉駅・深郷田を除く各駅(川倉・深郷田は下り津軽中里方面行きのみ通過)
  ※津軽鉄道公式HPでは準急の呼び方をしていない。通過駅がある列車を区別するため便宜上そう呼ばれているようである。(Yahoo路線情報やNAVITIMEの時刻表では準急、駅探では急行と表示されている) 
• 西武鉄道
  西武池袋線・狭山線準急　池袋駅-練馬駅-石神井公園駅⇔飯能駅/西武球場前駅間の各駅
  西武池袋線・狭山線通勤準急　池袋駅-練馬駅-大泉学園駅⇔小手指駅/西武球場前駅間の各駅
  有楽町線　各駅停車扱い
  西武新宿線・拝島線　西武新宿駅-高田馬場駅-鷺ノ宮駅-上石神井駅⇔本川越駅/拝島駅間の各駅
• 東武鉄道
  伊勢崎線・日光線準急　押上駅-曳舟駅-北千住駅-西新井駅-草加駅-新越谷駅⇔久喜駅/南栗橋駅間の各駅
  伊勢崎線・日光線区間準急　浅草駅⇔北千住駅間の各駅-西新井駅-草加駅-新越谷駅⇔太田駅/南栗橋駅間の各駅
  東上線　池袋駅-成増駅⇔小川町駅間の各駅
• 東急電鉄・東京メトロ
  田園都市線・半蔵門線　中央林間駅⇔長津田駅の各駅-青葉台駅-あざみ野駅-たまプラーザ駅-鷺沼駅-溝の口駅-二子玉川駅⇔押上駅間の各駅
• 小田急電鉄・東京メトロ
  小田原線・千代田線・JR常磐緩行線直通準急　我孫子駅⇔代々木上原駅間の各駅-下北沢駅-経堂駅-千歳船橋駅-祖師ヶ谷大蔵駅-成城学園前駅-狛江駅-登戸駅⇔伊勢原駅間の各駅
  小田原線・千代田線・JR常磐緩行線直通通勤準急　取手駅←代々木上原駅間の各駅←下北沢駅←経堂駅←成城学園前駅←登戸駅駅⇔伊勢原駅間の各駅（取手方面のみ運行）
• 名古屋鉄道
  ※斜体は一部列車が特別停車するのみ。
  名古屋本線　伊奈駅-国府駅-本宿駅-藤川駅⇔東岡崎駅間の各駅-矢作橋駅-新安城駅-牛田駅-知立駅-豊明駅⇔有松駅間の各駅-左京山駅-鳴海駅-本笠寺駅-堀田駅-神宮前駅-金山駅-名鉄名古屋駅-栄生駅-二ツ杁駅-須ケ口駅-新清洲駅-大里駅-国府宮駅-一宮駅-新木曽川駅-笠松駅-名鉄岐阜駅
  津島線　須ケ口駅-甚目寺駅-木田駅-勝幡駅-津島駅
  犬山線　上小田井駅-西春駅-岩倉駅⇔新鵜沼駅間の各駅
  豊川線　各駅停車扱い
  常滑線・空港線　神宮前駅-大江駅-大同町駅-柴田駅-聚楽園駅-太田川駅⇔古見駅間の各駅-新舞子駅-大野町駅-常滑駅-りんくう常滑駅-中部国際空港駅
  河和線　太田川駅-南加木屋駅-巽ヶ丘駅-阿久比駅-住吉町駅⇔青山駅間の各駅-知多武豊駅⇔河和駅間の各駅
  瀬戸線　栄町駅-東大手駅-大曽根駅-小幡駅⇔尾張瀬戸駅間の各駅
  尾西線　各駅停車扱い 
• 近畿日本鉄道・阪神電鉄
  阪神なんば線・近鉄難波線・近鉄奈良線準急　尼崎駅⇔鶴橋駅の各駅-布施駅-河内小阪駅-東花園駅-石切駅⇔近鉄奈良駅間の各駅
  阪神なんば線・近鉄難波線・近鉄奈良線区間準急　尼崎駅⇔鶴橋駅の各駅-布施駅-河内小阪駅-東花園駅⇔近鉄奈良駅間の各駅
  近鉄大阪線準急　 大阪上本町駅-鶴橋駅-布施駅-近鉄八尾駅-河内山本駅-高安駅-河内国分駅⇔名張駅間の各駅
  近鉄大阪線区間準急　大阪上本町駅-鶴橋駅-布施駅-近鉄八尾駅⇔名張駅間の各駅
  近鉄京都線　京都駅-東寺駅-竹田駅-丹波橋駅⇔新田辺駅間の各駅
  近鉄南大阪線・吉野線　大阪阿部野橋駅-河内松原駅-藤井寺駅⇔吉野駅間の各駅
  近鉄御所線　各駅停車扱い
  近鉄長野線　各駅停車扱い
  近鉄名古屋線　近鉄名古屋駅-近鉄蟹江駅⇔近鉄四日市駅間の各駅
• 京阪電鉄
  京阪本線・中之島線・鴨東線準急　淀屋橋駅/中之島駅⇔京橋駅間の各駅-守口市駅-萱島駅⇔出町柳駅間の各駅
  京阪本線・中之島線・鴨東線通勤準急　出町柳駅～萱島駅間の各駅→京橋駅～淀屋橋駅/中之島駅間の各駅(下り淀屋橋/中之島方面行きのみ存在)
• 南海電鉄・泉北高速鉄道
  ※種別名「準急行」
  南海本線　羽倉崎駅～堺駅間の各駅→天下茶屋駅→新今宮駅→なんば駅(上りなんば方面行きのみ存在。)
  高野線・泉北高速鉄道線　なんば駅-新今宮駅-天下茶屋駅-堺東駅⇔三日市町駅/和泉中央駅間の各駅
• 阪急電鉄・OsakaMetro
  今津北線・神戸本線　宝塚駅～門戸厄神駅間の各駅→塚口駅→十三駅→大阪梅田駅(梅田行きのみ存在。)
  宝塚本線　宝塚駅⇔曽根駅間の各駅-十三駅⇔大阪梅田駅間の各駅(宝塚駅→大阪梅田駅、大阪梅田駅→雲雀丘花屋敷駅、大阪梅田駅⇔箕面駅行きのみ存在。)
  箕面線　各駅停車扱い（宝塚線直通のみ存在。）
  京都本線　大阪梅田駅-十三駅-南方駅-淡路駅-上新庄駅-南茨木駅-茨木市駅-高槻市駅⇔京都河原町駅間の各駅
  千里線・堺筋線　天下茶屋駅⇔天神橋筋六丁目駅間の各駅-淡路駅（通称「堺筋準急」。千里線の淡路より南でのみ運行、京都線及び地下鉄堺筋線直通のみ存在）
• 神戸電鉄
  神戸高速線・有馬線　新開地駅-湊川駅-長田駅-鈴蘭台駅⇔有馬温泉駅間の各駅
  三田線　各駅停車扱い
  粟生線　各駅停車扱い 

結局のところ、準急って速いの？遅いの？

結論からしたら、「一部だけ速い、各駅停車よりは」。
結構遅いと言われている区間急行よりも遅かったりする。
具体的には、区間急行よりも各駅停車区間が長く、速達運転区間も区間急行と同じかそれより停車駅が多いのが特徴（ただし京阪電鉄を除く）。

採用事業者の項目を見てもわかるように、ごく一部を除くほとんどの路線でターミナル付近の一部区間だけ速達運転を行い、郊外区間では各駅停車となる設定になっている。

ほら、イメージ的にも準急って結構遅いでしょう？ 

関連動画

関連項目

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