砂の惑星単語

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砂の惑星とは、

  1. フランク・ハーバートによるSF小説シリーズ「デューン」第一作"Dune"の邦題「デューン/砂の惑星」。
  2. 上記シリーズ原作とする映像作品。
  3. 松任谷由実作詞/作曲による、ドラマ「私の運命」前期主題歌アルバム「THE DANCING SUN」に収録。
  4. ロックバンド9mm Parabellum Bulletによる楽曲。1stフルアルバム「Termination」に収録。
  5. ハチ(動画投稿者)によるVOCALOIDオリジナル曲初音ミクマジカルミライ2017テーマソング。→ 動画記事(ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」)

1.の概要

1965年に発表。重厚な世界観と設定、種流離譚を踏襲した壮大な物語によって人気を博す。

砂漠救世主」(1969年)「丘の子供たち」(1976年)「砂漠皇帝」(1981年)「砂漠異端者」(1984年)「丘の大聖堂」(1985年)が刊行。
その後もシリーズは続く予定だったが、ハーバートが1986年に死去した為に未完となっている。

2000年作者息子ブライアン・ハーバートが、作品の背景キャラクターを使用した前日譚『デューンへのシリーズを発表。
スター・ウォーズ』『Xファイル』のノベライズ作品を手掛けたケヴィン・J・アンダーソンとの共著となっており、新たに展開された物語は高評価を受けている。

時代は未来
思考機械の反乱を戦「ブレトリアン・ジハド」にて鎮圧し、宇宙に進出した人類が巨大な帝国を築き上げている。
思考機械を放棄し、高度な演算・推論を持つ人間コンピューター「メンタート」が運用され、高度な文明と技術を保ちつつ、政治形態や文化中世の封建制を踏襲する。
間輸送を始めとした業務を一手に握る「宇宙協会(スペーシングギルド)」、魔女と畏れられる女子のみの修会「ベネ・ゲセリット」など、様々な閥が存在している。

舞台となるのは惑星アラキスに覆われ、巨大なサンドウォーム」が支配する惑星は「丘」を意味する「デューン」の異名でも知られる。
宇宙広しと言えど、このアラキスでしか採取できないスパイス麻薬)「メランジ」が物語を握る。メランジは不老長寿をもたらす一方、様々な超能力を発現させる作用を持ち、宇宙の支配において絶大なを持つ物質だった。
宇宙協会も、ベネ・ゲセリットも、メランジによって特異なを手にしつつ依存しており、それぞれの既得権益や思惑をもって動いている。

帝国の支配者たる皇帝シャダム4世は、帝国下の恒星系を統治する「大公連合」を従えてはいるものの、そのパワーバランスは危うい状況にあった。特に公家メジャーハウス)の中でも海洋惑星カラダンを統治するアトレイは大きく、そのを危惧した皇帝は、当レトを排除すべく、陰謀を企てる。
かねてよりアトレイと対立する公家ハルコンネンウラディミールは、皇帝と結託し、アラキスの統治権を巡ってアトレイと対立。レトを殺してアトレイを滅ぼす事に成功する。しかしレトの寵にしてベネ・ゲセリットの修道女ジェシカと、レトとジェシカの間に生まれた嫡男ポウル砂漠へと逃げ、厳しい環境下でハルコンネンに隷属を強いられる砂漠の民「フレーメン」に保護された。

メランジを摂取し、フレーメンの試練を乗り越えたポウルは、未来予知のを持つ「クイサッツ・ハデラッハ」として覚醒
フレーメンの導者「ムアディブ」として、皇帝およびハルコンネンへの復讐と反攻を開始する。

2.の概要

映画(デヴィッド・リンチ)

1984年開の映画監督デヴィッド・リンチ

原作の発表当時から映像化の話は持ち上がっていたが、あまりにも壮大な物語である為に難航。
1973年アレハンドロ・ホドロフスキー監督に迎え、錚々たる面子えて製作が開始されたが、上映時間が10時間以上というとんでもない構成となり、撮開始前に中止になってしまった。この末は2013年に発表されたドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』でられている。
ちなみにこの時特殊効果をつとめたダン・オバノンが、中止を受けて当時漬けにしていた自分の脚本を書き直し、1979年の『エイリアン』へと結びついている。塞翁がとはこの事か。

その後映像化の権利を買い取った映画プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが監督・脚本にデヴィッド・リンチを、音楽ブライアン・イーノTOTOを迎えて制作
当初はリドリー・スコット監督に内定していたが、製作体制に不満を抱いて降している。

予算や時間的な事情もあって、物語は大幅に短縮されてしまった。結果的にスケールダウンした作品の評価は当然よろしいものではなく、原作ファンはおろか原作者のハーバートにも不評、行的にも失敗。リンチは「最終決定権が自分になく、悔しい思いをした」と当時の事をっている。
とはいえケレン味のある描写や美術メランジの摂取により異形となった宇宙協会のナビゲーター、不気味貌と怪演を見せたハルコンネン伯爵などはおおいに注され、カルト的な人気があるのも事実である。

テレビ用に再編集されたバージョンもあるが、編集に際して色々ゴタゴタがあったらしく、監督の名義がアラン・スミシーになっている。仕方ないね

テレビドラマ

2000年テレビドラマとして新たに制作、放送。

映画よりは原作に忠実であり、省略された部分の描写もなされており、その点を評価されている。2001年クリエティアートエミー賞の撮賞と視覚効果賞を受賞。

2003年には続編が制作、放送されている。

映画(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

2016年レジェンダリー・ピクチャーズがデューンの映像化権を取得して映画化に着手、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を務める事となった。

映画は二部作で製作される構想で、第一部は2021年開、第二部は2024年3月開される。

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最終更新:2024/03/29(金) 15:00

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