"Hello, world."とは (ハローワールドとは) [単語記事]

"Hello, world."とは、ニトロプラスから発売された18禁 ADV ゲームである。略称はハロワ。

その他の意味については "Hello World" の記事を参照のこと。タグ検索「"Hello, world." or "Hello,world."」

概要

2002年 9月27日に発売された。キャッチコピーは「ハートフル近未来学園ADV」。

2020年の東京、千代田区を舞台に、ロボットと人間の交流を描く近未来 SFである。

開発発表当時、それまで硬派な燃えゲーをリリースしてきたニトロプラスが、遂に萌えゲーに着手したと話題になった。しかし、当時のニトロプラス開発陣に世間一般的な萌えを理解できる人材がおらず、開発は難航。本来ならニトロプラスの3作目として発売されるはずが、後から開発が始まった鬼哭街に先をこされ、4作目としてリリースされた経緯を持つ。

全クリまでの目安は、ボイススキップを一切せずに100時間以上と非常に長大である。当時の開発陣がまだゲームの制作に不慣れなこともあって開発期間が大幅にずれ込み、多数の誤字やフラグ管理の甘さ、男キャラにボイスが入っていないなどの不具合がある。そのため完全版の発売を望む声が挙がっている。

「ハートフル」が何を指すかは諸説あり、「奮えるぞheart！」や「ハートフルボッコ」の略だという説が有力である。

シナリオは南條しかし、原画はきんりきまんとう。

※以下ネタバレ注意

ストーリー

友永和樹はHIKARIによって造られたロボットである。「グローバルイルミネーション計画」のため、人間の感情について調査せよと命令を受けた和樹は、千代田区にある皇路学園に転校生として潜入する。クラスメイトの愛原奈都美らと交流するうちに人間の感情を学習し、人間らしく成長する和樹。しかし、グローバルイルミネーションの真の目的を知ったとき、和樹は愛する者のため、友人達のため、そして人類のために、創造主に立ち向かうことを決意する。

ルートは個別のノーマルが6、トゥルーが5の計11ルート。しかしトゥルールートはエンディング直前のヒロインによるモノローグが違うのみで、後はほぼ同じ流れである。よって実質は計7ルートである。

登場人物

友永和樹（ともながかずき）CV:JUNJUN（ドラマCDのみ）
　ハロワの主人公にして最萌えキャラ。進化するプログラムである「無機知能」とそれを実行し得る「無機頭脳」を搭載しており、疑問を持つ機能、疑問を把握しさらなる疑問を解決していく機能がある。ゲーム序盤では、まだ人間の感情についての学習が進んでおらず、ロボットらしい四角張った思考回路をしている。ゲームが進行するにつれ、徐々に人間らしくなっていく様子は非常に萌ゆる。
　ネットワークを介しあらゆる電子機器にハッキングする「電覚」によって、知り合ってまもない女の子のトイレを覗いたり、毎日のように学校帰りに秋葉原に通ったりする。でも違うの！感情の調査のためだもん！和樹君は変態じゃないもん！
　ルートによっては女の子の太ももをマッサージと称して揉みしだいたり、女の子が忘れていったパンツのにおいを嗅いだり、ダッチワイフで童貞卒業したり、妹を動けなくして○○○したりするけど変態じゃ･･････やっぱ言い逃れできねーや。でも萌えるから良し。

愛原奈都美（あいばら　なつみ）CV:まりあ（榊原ゆい）
　ハロワのメインヒロイン。和樹が生まれて初めて接触した人間が彼女だったので、和樹の中では彼女を含めた女性の情報優先度が高く設定されている。
　一見、エロゲによくあるちょっと頭足りない系のキャラで、会話内で擬態語、擬音語を多用し、思考の飛躍が激しい、一言で言ってうざキャラ。しかしクリアしたプレイヤーは口をそろえて「ハロワのメインヒロインは彼女以外にありえない」と言うとか言わないとか。実はその出生にはある秘密が････

笹ヶ瀬薫（ささがせ　かおる）CV：須本綾奈
　名前で呼ばれないキャラ。通称青、あるいは青髪。水泳部に所属。将来有望の若手ホープとして競泳界から注目されている逸材で、テレビでもたびたび取り上げられるほどの有名人。しかしハロワヒロインズの中では一番の常識人であるのが裏目に出て、非常事態ではことごとく足をひっぱり、また和樹の正体が明らかになると一度は拒絶するなどしたためにハロワヒロインでぶっちぎりの不人気キャラとなる。

北城千絵梨（ほうじょう　ちえり）CV:鳥居花音
　北城コンツェルン総帥の一人娘。独特のもみあげが特徴。お嬢様らしく、登下校は軍用SVTOL機で送迎され、昼食はシェフの特製弁当を毎日届けてもらっている。絵を描くのが好きで、授業にはあまり出席せず、もっぱら公園で風景画を描いている。あまり他人との関わり合いを持たないので、ルートによっては影が非常に薄く、小説版では遂に存在を抹消されてしまった。だから涼風に任せるなとあれほど（ｒｙ。意外にも駄洒落好きで、彼女と親しくなれば寒い駄洒落の応酬が楽しめるだろう。彼女の出生にもある秘密が隠されている。ヒントはインセストタブー。
彼女のノーマルルートエンディングは、ハロワ最燃えENDだと言われている。絶望的な状況の中、愛する人との未来を胸に抱いて死地へと向かう和樹は反則級のかっこよさである。

久我山深佳（くがやま　みか）CV:夏野向日葵
　久我山若菜の妹。ハードウェア面では大人顔負けの知識を持つ天才児。久我山重工社長の父に自分の技術を認めさせたいがために、日々研究に勤しんでいる。遥香のボディを修理する際、自ら設計したアクチュエータを組み込んだがすぐに壊れてしまい、自信を喪失する。飛び級しているので本来なら中学生このゲームの登場人物は全員 18歳以上です。

久我山若菜（くがやま　わかな）CV:岬友美
 久我山深佳の姉。和樹達のクラス担任でもある。担当は現国。ソフトウェア方面の造詣が深く、以前はそれを専門としていたが、突如転身し現在の職に就く。エロ教師。
　愛車はF91 1GT2。本来2シーターだが、リアに2名分の座席を追加している。車のチョイスからわかるようにかなりのスピード狂。
ハロワヒロインの中では多分一番心が弱い人。彼女の弱さに和樹がすっかり影響を受けてしまう若菜ノーマルルートは本作最高の鬱度を誇る。

友永遥香（ともなが　はるか）CV:栗林みな実
　元は秋葉原のペットロボット販売店のコンパニオンロボット。ロボットによるゲームセンター襲撃事件が起きた際に破壊されてしまい、不憫に思った和樹が深佳に修理を依頼した。和樹がHIKARIに頼んで取り寄せた無機頭脳が搭載されている。この無機頭脳は和樹からの感情についての報告がフィードバックされた次世代型で、和樹が成長するにつれて獲得した感情を司るクラスタ、「知能イメージ統合認識クラスタ」を一部ハードウェア的に実装している。そのため起動当初から豊かな感情の発露が見られる。名実ともに和樹の妹である。なお、そのことに気づいた和樹が「自分は旧型になってしまったのか」とショックを受けるシーンはなかなかに萌ゆる。しかし起動直後に破壊されたときの記憶が蘇って恐慌状態となり、過大な負荷で股関節のアクチュエータを破損させてしまう。そのため車いす装備の病弱妹へとジョブチェンジ。物語終盤ではさらに軍服妹へと華麗な転身を遂げる。基本装備は日本刀、オプションでDOCUTI916 やF2000 、アイトールジャングルキング１、ワイヤーによる三次元機動装置を装備することができる。
カタログスペックではハロワヒロイン最強。

麻生純子（あそう　じゅんこ）CV:七瀬舞
　警視庁サイバーテロ対策室所属の刑事。どうして純子さんを攻略できないのぉぉおおお派 VS 純子さんは攻略できないからいいんでしょぉぉおおお派の終わらない闘争の爆心地（グラウンド・ゼロ）。
物語序盤では和樹にハッカーの嫌疑を掛け対立するが、パーカー男の事件をともに解決し、和解。和樹がもっとも信頼し、彼がロボットであることを受け入れた初めての人物。立ち位置としては和樹と共に戦う戦友ともいうべき人。基本装備はPDAとSIG SA UER　P226。オプション装備は雷閃とM82。

入間佐知美（いりま　さちみ）CV:乃嶋架菜
　ネット TV「どんとこどっこい」のレポーター。常にテンションが高く、マイクを手放さない。取材のために違法行為に手を染めることもあるが、報道に対する信念も持ち合わせている。純子さんと同じく和樹がロボットであることを最初に受け入れた人物。

古屋都（ふるや　みやこ）CV:河合春華
　皇路学園の大学院生。すべての元凶。

パーカー男
「俺を笑い死にさせる気かあああああ」
　和樹が生まれる前にHIKARIによって造られた感情調査ロボット。いわば無機頭脳第一世代。人間社会へ潜入するための偽名は響一哉（ひびき　かずや）。これは作中では一度しか出ないので覚えていた人は偉い。

北城霧江（ほうじょう　きりえ）CV:海原エレナ
「どう、美しいでしょう？　航空力学に裏打ちされた流線型のボディは！」
純愛に生きた人。生身の体を捨て、戦闘機として生まれ変わる。

帯刀（たてわき）
　千絵梨の専属執事。ニトロ作品に登場する執事の中では一番戦闘力が低い。精々米軍特殊部隊レベル。射撃から航空機の操縦までそつなくこなす。

神田川むつお（かんだがわ　むつお）
　頭に9って描いてるけど、わし馬鹿じゃないもん！

品川圭介（しながわ　けいすけ）
　薫の幼なじみ。和樹のことを親友と思っているが、和樹にしてみればモブとさほど変わらないレベルの知人である。

景山貴神（かげやま　きしん）
　ブラックジャック

そあら
　ピノコ

野田瑞穂（のだ　みずほ）
　縞パン。薫ルートクライマックスにおいて、ルートヒロインの青髪があのていたらくだったために、急遽ヒロインに抜擢された。登場回数は数えるほどしかなく、その時点で彼女の名前を覚えているプレイヤーもほぼ皆無だったが、そんな逆境をはねのけて彗星のように現れた彼女のヒロイン度数は青髪を余裕でぶっちぎっていた。野田さんマジぱねぇぜ！！