「職場の空気が最悪です」シリーズとは (ショクバノクウキガサイアクデスシリーズとは) [単語記事]

「職場の空気が最悪です」シリーズとは、ナイアルPによるNovelsM@sterシリーズ作品である。

概要

2010/02/22に投稿された「765プロの事務員ですが、職場の空気が最悪です」を発端とするシリーズ作品である。
約３分前後にまとまったコンパクトな内容と、「日刊事務員」のタグが付くこともあるハイペースな公開頻度を特色としている。

同シリーズから派生した「春香さんの受難」シリーズや、「絵理の恋愛未満」から始まる「876プロの事情」シリーズ、単発のノベマス短編などとも密接にリンクしており、ナイアルP作品における世界観の基本となっている。

本作では、765プロきっての妄想クイーンである音無小鳥がPと既に、けっこぉん、いや結婚しており、春香は失恋が確定している。この事からもたらされるエピソードが初期の方向性を左右し、２０作を超える大作へとつながった。
作品の「事務員」とは主に律子を指し、職場結婚したPと小鳥の会話に対し、やってられねぇ＝最悪とぼやくこと再三だった。そこへ、失恋娘による横ヤリはもちろん、なぜか両人の会話に興味津々であるその親友やら、百合の香りやらがふたりを巻き込み（というより小鳥が率先してかき回し）、にぎやかな日常が展開する。

事あるごとに、視聴者から「Ｐよ、本当にこいつでいいのか？」と突っ込まれまくる小鳥だが、実はかつて小鳥遊笙子（たかなししょうこ）の名でアイドルとしてトップを争うまでに至ったものの、事務所のスキャンダルに巻き込まれ、人前で歌うことに恐怖心を抱いてしまった背景がある。この、傷みを知る女性としてのさりげない会話が作品を引き締めている（頻繁に台無しになっているが、作者は「小鳥さんはダメ事務員でいいんですよ」とコメントしている）。