あ、2位の人だ。とは、"学園アイドルマスター"に登場するアイドル 篠澤広の台詞である。
花海咲季はスポーツ万能で成績優秀、初星学園も首席で合格するほどの優等生。そんな彼女の原動力は、実妹である花海佑芽にとって「自慢のお姉ちゃん」であり続ける、というものであった。勉学はもちろんだが、ことスポーツに至っては佑芽のほうがはるかに高い潜在能力を秘めている。それを見抜いている咲季は、ありとあらゆる努力を行ったうえで佑芽と様々なジャンルで勝負を行い、勝ち続けてきた。佑芽の成長を心から喜びながらも、内心では「もし佑芽に負けたら失望される」と怯え、それを微塵も気取らせないよう自信満々に勝ち誇ってきた。そして初星学園アイドル科に入った咲季は、プロデューサーの協力のもとでなんとか佑芽に勝ち、定期公演『初』を行うことができたのだった。
学科試験の結果が発表され、2位という高い結果を出した咲季。早速佑芽に結果を聞きに、追試なら勉強を教えようと彼女のもとに向かったのだが、佑芽の大きな声が聞こえてきた。
え!? 広ちゃんが1位なの!
すっご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!
お姉ちゃんに勝っちゃうなんて!!
そうだっ! お願い広ちゃん! 今から勉強教えて!
篠澤広。何故かアイドル科にやってきた天才。身体能力は高いが学力に乏しい佑芽と、学力はズバ抜けているが肉体は脆弱な広。同じ2組の真逆の二人はすっかり仲良くなっていた。佑芽が咲季に気が付いたのをきっかけに、広は咲季を一瞥するや
あ、2位の人だ。
と呟く。「2位」という単語が咲季の心を抉る。よりによって佑芽の目の前で「負けた」という事実を突きつけられ、咲季は呆然とする。そんな咲季の異変に気付くことなく、佑芽は楽しそうに
お姉ちゃん!
あたしこれから広ちゃんに
勉強教えてもらうんだ〜。
と無自覚に追い打ちをかける。広は淡々と
ばいばい、2位の人。
と言って踵を返し、それを佑芽が追いかけていく。佑芽の目の前で敗北し、佑芽が自分ではなく勝者のもとへ駆け寄っていく───。それは咲季が恐れていたことに限りなく近い光景であった。一人残された咲季は、人知れず嗚咽を漏らすのだった。
“天才少女はナチュラルに“にて、広に同様の台詞を言われて悔しがる咲季が描かれている。
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最終更新:2025/12/12(金) 19:00
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