いきなりステーキとは (イキナリステーキとは) [単語記事]

いきなり！ステーキとは、日本最大手のステーキハウスチェーン店である。正式名称は『いきなり🚀ステーキ』。ロケットは!の絵文字。

概要

株式会社ペッパーフードサービスが運営しているステーキハウスチェーン。予約不要の立ち食いスタイル(店舗によっては座れる)を特徴としており、主に低価格のステーキを提供している。同社代表取締役兼CEOの一瀬邦夫がシェフ姿でポスターや冷凍食品などに映る姿を見たことがある人は多いだろう。ちなみに現いきなりステーキ社長は息子の一瀬健作。

2013年に銀座に1号店を開店して以来、急速なチェーン展開で店舗数を増殖。創業から約5年で47都道府県全てに出店する快挙を達成した。この展開に関しては通常の直営店に加え、2017年に幸楽苑ホールディングスとのフランチャイズ契約を交わしたことが要因となっている。2019年には国内400店舗を突破、今後も新店オープン予定が続々とアナウンスされている。

ちなみに沖縄には、「やっぱりステーキ」という名称の似た溶岩焼きステーキハウスチェーンが存在する。当然いきなりステーキとの関連性は無いのだが、ここ最近は沖縄県外にジワジワと店舗数を増やしつつある新興勢力のようだ。

無計算な大量出店がたたり近年は店舗が大量に閉店する事態となってしまっている。一時社長のお願いが全店舗に貼りだされたがネット上では怪文書と言われ不評だった。牡蠣やカレーにも手を出したがこれもあまり評判は良くない。一瀬社長は経営術を改めて学ぶなどワンマン経営から脱却中なので立て直しに期待しよう。

1グラム数ごとに単価が設定されているのが特徴。スタンダードメニューのワイルドステーキは1390円、ワイルドハンバーグは1188円(共に2019年 3月現在の300グラムでの税込み価格)。様々な部位を使った乱切りはかなりの人気を誇るため早めの入店＆注文が必須。ランチタイムではワイルドステーキとワイルドハンバーグはライスとスープ、サラダが無料(この時ライス抜きで注文すると100円引きされる)。

鉄板上で焼き加減を調整するため頼めば鉄板を再加熱してくれる。この応用として、ライスにバターとソースを加えて混ぜ合わせ、ガーリックバターライスを締めとして作ることも可能。

ワイン持ち込み無料。開栓サービスは1000円(自分で開けると無料)。

2014年から導入された、いきなりステーキの代名詞とも言えるポイントシステム。Android/iOS アプリにも対応。購入額ではなく消費した肉のグラム数によりマイレージが溜まる仕組みとなっており、来店ごとに指定ドリンクが無料になったり、誕生日には指定のステーキが無料、ダイアモンド・シニアカードによる優先入店といった特典が用意されている。

消費した肉のグラム数はマイレージランキングでランク付けされ、PCやアプリで閲覧することができる。総合、月間、重量、マラソンの4種でカテゴライズされたTOP 100がサイトに掲載されるので、自信のあるユーザーは自分に合ったカテゴリで勝負してみるのも良いかもしれない。

……だったのだが、2020年 12月24日よりマイレージシステムが変更されることになり、これまでの消費グラム数から当該年の上半期・下半期の6ヶ月間の来店回数（10回でシルバー、20回でゴールド、30回でプラチナ、40回でダイヤモンド）でランクが決定するという形となった。しかも半年周期でそのランクに満たない来店回数である場合は降格もあり＆6月末・12月末でポイントリセットという形に。
ランクアップ時のクーポンや誕生日の無料ステーキもなくなりその代わりに来店10回ごとにタダ肉クーポンを配布しその枚数とランクに応じたステーキが無料で食べられる形式＆誕生日も500円引きクーポンに変更される。
ライトユーザーにとっての気軽さをとった形になるが、これまで必死に食べてきたプラチナ以上のヘビーユーザーにとっては改悪でしかなく、今までの苦労も水の泡となるため不満の声も少なからず上がっている。

また、2015年 10月には肉マネーと呼ぶ独自の電子マネーシステムを導入している。肉マイレージカードや公式アプリに店頭での現金チャージ、またはクレジットカードやコンビニ等で販売しているギフトカード、dポイントでチャージし、それを支払いに使う物である。チャージ金額に応じて、または29日（肉の日）などの期間限定でチャージボーナスが付くのも特徴となっている。
だが、以前からクレジットカードやSuica・iDなどのおサイフケータイ系電子マネーに対応、2020年 9月から各種QRコード決済にも対応することから、支払い手段の充実を理由に2020年 11月末でチャージ機能を、2021年末で支払い機能を停止して肉マネーのサービスを終了することになった。