うずしおとは、国鉄→JR西日本・JR四国で運行している列車である。
岡山駅・高松駅~徳島駅間を、宇野線・本四備讃線・予讃線・高徳線経由で結ぶ特急列車である。
かつては宇高連絡線を介して関西~四国を結ぶ特急列車であった。東京駅~宇野駅間の昼行特急富士の間合いとして大阪駅~宇野駅間に設定されていたが、当時の特急列車の走行距離としては異例の短さであった。山陽新幹線岡山開業に伴い山陽特急としては廃止された。
瀬戸大橋線開業のダイヤ改正で高徳線にも特急をという事で、岡山・高松から徳島へ行く特急の列車名として復活した。それ以来、主に高松駅~徳島駅間の両県庁所在地を結ぶ特急列車として運行されている。
主に2600系、2700系が運用に就いており(一部キハ185系で運転)、最高速度130km/h運転(2700系)が行われているが、途中停車駅を多くし利便性を重視したダイヤが組まれているため、高松~徳島間の平均所要時間は約67分、表定速度は66.8km/hに留まっている。しかしながら平均途中停車駅間距離が7~8km程度で行き違い待ちで数分の停車を度々行い、なおかつ急カーブの多い単線を走っていながらこの数値であるため、振り子を効かせてカーブを通過することも相まって乗車時のスピード感はかなりのものである。
ちなみにN2000系引退後も振り子非対応でややのんびり気味なキハ185系の運用が残り続けるのは「剣山(列車)」「むろと(列車)」への送り込みで車庫のある高松から徳島まで送り込みをする必要があるため。上記列車でアンパンマン列車の増結などがあった際はうずしおも増結される。(2024年3月ダイヤ改正以降は連結するものの遊戯室は閉鎖され通り抜けのみ可能な状態になった)
また、途中7~10駅前後停車しつつ平均67分、最速4駅停車で59分という所要時間は、かつて国鉄時代にキハ28・58系を使用し高松~徳島間をノンストップで走っていた便の所要時間が79分であったことを考えると、国鉄時代の人から見ると異次元に映る数字である…かもしれない。(こんだけ速いなら四国新幹線この区間には要らなさそう・・・。)
岡山駅発着の列車は、全国的にも珍しい2度スイッチバックする列車である。また、気動車特急としては宇和海と並び日本一運行本数が多い特急である。
うずしお単独編成の場合、6・13号を除き指定席が0.5両分程度しかないのも特徴的である。これは高松-徳島の都市間輸送より両都市間の途中駅の利用を前提としている為に乗り降りが多く発生する事が関係している。(e5489等ネットで特急券買う人としては若干不満のある席数ではあるが・・・)これはうずしおに限らず他のJR四国の特急も同様で、全席指定化の流れがある中で特徴の強い要素だと思われる。
←徳島駅 高松駅→ | |
1号車 | 2号車 |
指 | 自 | 自由席 |
←徳島駅 高松駅→ | |
1号車 | 2号車 |
指 | 自 | 自由席 |
←徳島駅 高松駅→ | |
1号車 | 3号車 |
指 | 自 | 自由席 |
←徳島駅 | 高松駅→ | |
1号車 | 2号車 | 3号車 |
指 | 自 | 自由席 | 自由席 |
←徳島駅 | 高松駅→ | ||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 |
指 | 自 | 自由席 | 自由席 | 自由席 |
←徳島駅 | 高松駅→ | |||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 |
指 | 自 | 自由席 | 自由席 | 自由席 | 自由席 |
←高知・徳島・宇多津駅 | 高松・岡山駅→ | |||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 6号車 | 7号車 |
G | 指 | 指 | 自 | 自由席 | 指 | 自 | 自由席 |
南風 | うずしお |
←高知・徳島・宇多津駅 | 高松・岡山駅→ | ||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 |
G | 指 | 指 | 自 | 自由席 | 指定席 | 自由席 | 自由席 |
南風 | うずしお |
←高知・徳島・宇多津駅 | 高松・岡山駅→ | |||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 |
G | 指 | 指定席 | 自由席 | 自由席 | 指定席 | 自由席 | 自由席 |
南風 | うずしお |
駅名 | 岡 山 駅 |
児 島 駅 |
宇 多 津 駅 |
高 松 駅 |
栗 林 駅 |
屋 島 駅 |
志 度 駅 |
讃 岐 津 田 駅 |
三 本 松 駅 |
讃 岐 白 鳥 駅 |
引 田 駅 |
板 野 駅 |
坂 東 駅 |
池 谷 駅 |
勝 瑞 駅 |
徳 島 駅 |
|
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下記以外 [高松~徳島] |
● | ● | ▲ | ● | ▲ | ▲ | ● | ▲ | ▲ | ● | - | ▲ | ▲ | ● | |||
1・7・8・11・14・ 20・23・24号 [高松~徳島] |
● | ● | ● | ● | - | - | ● | - | ● | ● | - | ● | - | ● | |||
2-4・27号 [高松~徳島] |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - | ● | ● | ● | |||
13・22号 [岡山~徳島] |
● | ● | ● | ● | ● | - | ● | - | - | ● | - | - | ● | - | - | - | ● |
6・29号 [岡山~徳島] |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - | - | ● | ▲ | ▲ | ● | - | ● | ▲ | ● |
1968年10月 同区間を走っていた特急ゆうなぎ1往復を吸収すると共に1往復増発して計3往復となる。また、運行区間も下り1本が大阪駅始発だった以外は新大阪~宇野間となる。
1972年3月 山陽新幹線岡山開業で宇野線はほとんどの優等列車が廃止されたのでうずしおも3往復共廃止された。
1988年4月 急行阿波の格上げで岡山駅~徳島駅1往復、高松駅~徳島駅10往復の計11往復で特急うずしおが設定される。
1990年11月 2往復増発して13往復に。また、3往復が牟岐線海部駅まで乗り入れる。
2001年3月 上りのみ伊予西条駅始発の列車が1本設定される。
2003年10月 伊予西条駅始発の列車を高松駅行のいしづちに変更。
2012年3月 途中で三本松駅と志度駅のみに停車していた速達便が廃止。
栗林駅と板野駅が全列車停車駅になる。
2024年3月16日 アンパンマンカーの営業終了(多客期に連結される事があるが、非営業扱いで遊戯室の開放も無し)昼時間帯の停車駅が統一され、高徳線内の停車駅が高松駅・栗林駅・屋島駅・志度駅・三本松駅・引田駅・板野駅・池谷駅・徳島駅に集約され(岡山直通のうずしお除く)、讃岐津田駅と勝瑞駅が通過駅となった。
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最終更新:2024/12/22(日) 13:00
最終更新:2024/12/22(日) 13:00
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