おい、その先は地獄だぞとは、地獄へ行こうとする人を呼び止める言葉である。
アニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』第20話にて衛宮士郎とアーチャー(Fate/stay night)が発した言葉。
双方とも心象風景の中で過去の自分の姿を見て発したものであり、過去の自分がこれから地獄を見ることになることを知っていたからこそかけた言葉であるが、かけられた側はそれを聞き入れることなく地獄へ向かっていく。
それは衛宮士郎という存在の原点を見るための過程であり、義父の衛宮切嗣から受け継がれた夢の再確認作業だった。
この言葉は原作であるゲーム版『Fate/stay night』には存在せず、アニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』初出のセリフである。
このセリフの追加、というよりこのセリフが出た第20話の士郎とアーチャーの戦いの構成に関して、原作者の奈須きのこは竹箒日記で次のように述べている。アニメでのスピード感を出すための追加であることが読み取れるだろう。
ボクシングで例えるのなら
ゲーム版はフルラウンド使って戦いきる判定戦、
アニメ版は1R目で燃え尽きるKO劇、みたいな。
―――過去を厚く語るのではなく、互いの心境を対比させる事で先に進む。
環境進化とは機能の取捨選択に他ならない。
複数の要素を切り捨てるかわりに一点を突き詰め、最高速を更新する。
映像作品として気持ちのいいものになるよう、文字通り装甲を外しむき出しの軽さでゴール目指してひた走った。
それがアニメ版UBWのアンサーです。
上記のように、本来のこの言葉は声をかけられた側がその先が地獄であろうとも決して引かずに進み続ける意思を示す感動的なシーンなのである。
が、ネット上では見えている地雷に類するものに突撃しようというキャラクターに対して、あるいは苦行に類するゲームプレイに挑戦しようというプレイヤーに対しての制止の言葉として使われることが多い。
Fateのソーシャルゲームである『Fate/Grand Order』がサービスを開始したのちは、そのガチャに関連して無謀なガチャに挑戦をするものに対してこの言葉が掛けられるようになっている。
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最終更新:2024/04/25(木) 15:00
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