おけけパワー中島とは (オケケパワーナカジマとは) [単語記事]

この項目は概ね2020年 7月時点の内容に基づいて記載されており、現在の作品から読み取れる人物像とは大きくかけ離れています。
情報更新、改稿にご協力ください。

おけけパワー中島とは、真田氏 (@sanada_jp )の創作漫画の登場人物である。略しておけパ、おパ中など。

ざっくり言うならば、「自分が簡単に近づけないような『憧れの存在』と気軽に一緒に楽しそうに過ごしていて、さらにその『憧れの存在』に影響を与えている人物」として捉えられている。

漫画作品の概要

ツイートを読み込み中です
 https://twitter.com/sanada_jp/status/1269465337675698176

2020年 6月7日に上記の漫画がTwitterに投稿された。いわゆる天才字書きである「綾城」と、綾城に興味を持ってもらいたいという原動力から創作を続ける主人公「七瀬」、そして綾城の友人で、綾城と仲良くリプライを飛ばし合う「おけけパワー中島」が登場する。

https://twitter.com/sanada_jp/status/1278618394099474433

2020年 7月2日にその続編となる上記の漫画が投稿された。主人公は「友川」に変わり、綾城の別アカウントを発見した友川のクソデカ感情がリアルに描かれている。

この漫画は大きな話題となった。作品中では姿すら描かれていないおけけパワー中島に対する嫉妬、各主人公に対する共感、作品全体への考察などのツイートが溢れたことにより、翌日には「おけけパワー中島」がTwitterトレンド入りした。

おけけパワー中島

各作品に共通して登場するおけけパワー中島はおそらく綾城の古くからの友人であると推察される。各作品の主人公は綾城への憧れの感情をこじらせ、綾城に馴れ馴れしくリプライするおけけパワー中島に対する嫉妬のようなネガティブな感情を持つことになる。

おけけパワー中島自体は主人公が投稿した小説を賞賛して綾城へ紹介したり、通話中に無言になった綾城へ「毒マシュマロをもらった？」と気遣いをしており、純粋に綾城と仲が良いだけの創作仲間である。言動やノリが軽く悪目立ちしてしまってはいるが、決して害悪な存在ではないのだ。にも関わらず、多くの創作者の憧れの存在と気軽にリプライを飛ばし合える仲であるおけけパワー中島に対し嫉妬や悔しさを覚えてしまうという感情や既視感が、同人界隈内での「あるある」ネタとして多くの共感を集めた。

反応の中には、おけけパワー中島と同様に人気創作者と親しく会話した経験を「私もおけけパワー中島だった」と顧みるツイートも散見される。あなたも誰かにとってのおけけパワー中島だったのかもしれない。

男女の性差

「おけけパワー中島」の存在や、七瀬・友川のおけパに対する感情について「男性には共感しにくい」という声が見られた。一方で、声優やアイドルなどの状況を例に挙げ「男性でも起こりうる」とする指摘もあった。

また、「この感情自体は男女の両方が持ちうるが、『二次創作同人誌』という環境下では何らかの要因により男性より女性が抱きやすくなっているのではないか」という意見もある。

また、男性もこの感情を抱くことはあるが、周囲から「みっともない」とされることが多いため、その感情を表に出さないのではないかとする声もある。

また、男女の違いというより、「執筆系の創作にかかわっているか」という経験や、性格によってもこの漫画の共感度は変わってくるとも指摘されている。

また、単に状況が限定的であるため共感しにくい人が出ているとする説もある。実際、「ジャンル移動」や「毒マシュマロ」という概念自体がピンと来ないという人も多い。そういった文化が男性向けの創作ではあまり見られないため、結果として男性が共感しにくくなっているのではないかとする説もある。

ネーミングについて

そもそも「おけけパワー中島」という名前の響きそのものが面白いという声もある。「おけけ」はおかかやオケラのような響きにも聞こえる一方、単純に「OK」の意味を指す場合もある。そうなると「おけけパワー」は「肯定の力」ということになると思われる。

しかし、「お毛々」となった場合は「毛」の俗称を指すことがある。転じて、「おけけ」は女性のアンダーヘアーを指す場合もある。また、ゲイ用語では「ノンケ」の対義語、すなわち同性愛の気がある人を指す場合もある（関西以西限定の表現であり、現在ではほぼ死語ともされている）。どこまでを意味してこの名前になったのかは不明。