おこれ!!ノンクロとは (オコレノンクロとは) [単語記事]

おこれ!!ノンクロとは、ナック制作の短編アニメーションである。

概要

元々はパイロット版アニメであり、伏線を回収しきれていない部分がある。長い間幻の作品であったが、アニメの王国版のチャージマン研！のDVDに「透明少年探偵アキラ」「スーパータロム」の2本と共に収録され、日の目を見ることになった。後にチャージマン研!のブルーレイにも収録され、こちらは音声が別バージョンになっている。

上の二作と比べ作画・演出共に常識的なレベルの作り（逆に言えば平凡）で、「この作品だけ外注ではないか」とも、「制作年代が異なるのでは」とも言われている。（前者の言われ方ははナック側にとっては何とも屈辱的ではあるが・・・）

実際、1970年代のナックアニメでキャラクターデザインを勤めていた田中英二氏（代表作：「アストロガンガー」「チャージマン研！」「ドン・チャック物語」「星の王子さま　～プチ・フランス～」など。ただし複数人の共同ペンネームである可能性を指摘されている）の劇画的で独特の色気があるタッチとは異なるデザインが使われている。

登場人物

秋野家

秋野力作（通称：リキ）: 秋野家の長男。レミが落ちた穴でノンクロと出会い、ノンクロの薬で他の犬の言葉を理解できるようになる。冒頭でチャウのしっぽを踏んでしまったことが原因で、後半チャウと野良犬たちに襲われるもののノンクロに助けられる。
ノンクロ: 隕石に乗って地球にやってきた宇宙犬。二足歩行で人間の言語を喋る。不思議なリボンを持っており、リボンの力でパワーアップすることが出来る。リキは当初彼を秋野家に迎え入れようとしたが、一度は反対される。しかし、チャウや野良犬からリキを守ったことで改めて秋野家に迎え入れられたのだった。
レミ: 春山家に迷い込んだ、可愛らしい垂れ耳のメス犬。春山家にはすでにチャウがいたため、秋野家に引き取られた。リキがノンクロの薬を飲んだことで、ノンクロとリキにだけは意志疎通が出来るようになった。チャウに一方的に惚れられているが、レミは彼（？）が大嫌いである（あのような振る舞いをされれば仕方がないが・・・）。
秋野大作: リキの父。出版会社の社員（記者？）らしい。犬は大好きだが、すでにレミを迎え入れていたこと、そして引っ越し直後で経済的に余裕がないことからノンクロの迎え入れに最初は反対する。しかし、リキがノンクロに助けられたと言う話を聞き、それならばとノンクロが秋野家に来ることを許可するのであった。
秋野ヒミコ: リキの母。父同様、当初はノンクロの迎え入れに反対する。
秋野サクラ: 秋野家の長女でリキの姉。「おしゃれな」と言われている通り、独特の外はねの髪型が特徴。

春山家

編集長: 秋野大作の上司。大作にレミを託す。
編集長の妻: ザマス言葉を話すステレオタイプな金持ちの夫人。
女の子: 編集長のこども。しずかちゃんのような服をしている。
チャウ: 春山家の番犬（？）冒頭でリキにしっぽを踏まれ、しかも自分が悪いわけでもないのに女の子に怒られたことからリキを恨み（決して逆恨みではない）、野良犬と共にリキに襲いかかる。しかしノンクロの活躍で撃退される。レミに惚れているが、アプローチの仕方が下心丸出しで下劣すぎるためにレミには嫌われている。