おぢいさんのランプ 単語

オヂイサンノランプ

1.5千文字の記事
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おぢいさんのランプ』とは、新美南吉の児童文学作品である。現代においては『おじいさんのランプ』と表記されることが多い。

概要

初出は1942年刊行の同名の童話集。孫が見つけた古いランプを見たおじいさんが、そのランプに関する逸話を孫に話して聞かせるという構成になっている。

新美南吉作品の中でも『ごんぎつね』『手袋を買いに』に次いで有名なもののひとつ。

あらすじ

1

東一という少年は、仲間たちとかくれんぼをして遊んでいるときに古いランプを見つける。東一と仲間たちはそれを不思議に思って見ていたが、東一のおじいさんがそれを見て彼らを叱りつけたので少年たちは別のところで遊び始め、ランプのことは忘れてしまった。

その後に帰った東一は退屈して、おじいさんを盗んでランプをいじっていた。それを見つけたおじいさんは、そのランプに関する昔話を東一に対してし始める。

2

日露戦争の頃、岩滑新田現在愛知県半田市)に之助という少年がいた。彼には身寄りがなく、使い走りや子守、搗きなど彼にできる雑事を何でもやってにおいてもらっていた。

ある日、之助は人力を引く仕事を頼まれ、初めてを出て大野の町(現在愛知県常滑市)へ行き、そこでランプというものを知る。その明るさに魅了された之助は、人力仕事で得た駄賃でなんとかランプを売ってもらい、ランプを売る商売を始める。

はじめ彼の商売はなかなか軌に乗らなかったが、岩滑新田をはじめ多くのところでまだはほとんど明かりがない時代であったため、徐々にその便利さが認知されランプが売れ始める。
財を成した之助はをもらい子をもうけ、も建ててすっかり独り立ちしていた。

3

ところがある日仕入れのため大野の町へ行った之助は、町に電気というものがひかれようとしていることを知る。当初之助は電気のことをよく知らず、電気の便利さを認めようとしなかったが、になり町に電ったときに思い知ることになった。

間もなくして、之助は自らのでも電気を引くかどうかを決めるということをにする。衝撃を受けた之助は自分の商売を守るために、電線をが伝ってきて田畑荒らすなどと吹聴して抵抗したがそれもむなしく、会で電気を引く決定がなされた。

いよいよ自らの商売を失おうという之助は正常な判断がつかなくなり、区長を逆恨みし、放火を企てる。

4

之助は、区長の小屋にび寄り、出るときになぜか見つからなかったマッチの代わりに持ってきた火打ち石で小屋に火を放とうとする。しかしほくち(着火材)が湿っていたのかなかなか火がつかない。いらだった之助は「古臭いものはいざというとき間にあわない」と吐き捨てたが、そのとき自らの誤りに気づく。
ランプももはや古臭いものであり、これにしがみついて文明開化をじゃましようとするのは見苦しいことであると。

商売をやめる決断をした之助は、在庫のランプに全て火をつけ畔の木につるした。立ち去り際に石を投げて3つのランプを割り、を浮かべながら今度こそ立ち去った。
その後之助は本屋に転身した。こうして、彼はランプ屋をやめたのだった。

5

之助は今でも本屋をしている、といっておじいさん昔話を結んだ。之助というのは東一のおじいさん名前であった。

そしておじいさんは東一に「自分の商売が古くなって役に立たなくなったら、それにいつまでもしがみついていたり、昔はよかったなどといったり、世の中の進歩を恨んだりせずにきっぱりと止めよ」という教訓を伝えたのだった。

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掲示板

  • 13 ななしのよっしん

    2023/05/01(月) 06:52:33 ID: y+2Kv51nWs

    >>12
    使い手次第なんだからくのはやめたげてよぉ!(災害対策に使われる一方で怪文書作成に使われてるAIを見ながら)

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  • 14 ななしのよっしん

    2023/05/03(水) 21:34:25 ID: mlwf80QejS

    そもそも>>4に書かれているように現代では更に町の本屋さんが生き残ろうとあがいているのが嘆かわしい
    絶対におぢいさんのランプを読んでいる職業が古い商売を捨てないとはどういうことか
    本屋になって終わっためでたししか読み取れなかったというのか

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  • 15 ななしのよっしん

    2023/11/16(木) 09:16:36 ID: E2hDvaKDXt

    かなり曲解気味だけれど、『推し変の話』としても読めそう

    自分の推してたものが、今の時代にそぐわないことを自覚して、逡巡を経つつも、最後には別の推しを見つける、という

    んで、推し変してみたらそれはそれで穏やかな生活が待っていた、的な

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