日本酒やみりんなどに、数種類の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を浸け込んで作られる薬草酒である。よく使われる薬草は、山椒(サンショウ)、桔梗(キキョウ)、白朮(ビャクジュツ)、肉桂(ニッケイ)、防風(ボウフウ)、陳皮(チンピ)など。
正月の朝、おせち料理を食べる前に飲むもので、お屠蘇を飲むときは家族全員で東の方角を向き、年少者から年長者へと順に盃を進めていく。これは、若者の精気を年長者に渡すという意味が込められているためである。
元日に家族だけで飲むものだとばかり考えられがちだが、正月三が日の来客にはお屠蘇をすすめて新年のあいさつを交わすのが礼儀とされている。
中国の唐の時代に、医者が風の予防薬として作ったものが起源と言われており、日本には平安時代に伝わり、平安貴族たちの正月の祭りに使われていた。一般的に広まったのは江戸時代と言われている。
最近ではお屠蘇代わりに日本酒を飲む家庭が多いが、年末になるとドラッグストアやスーパーなどでティーバッグタイプの屠蘇散が売られているため、興味がある方はご家庭で自作してみては。
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最終更新:2024/04/25(木) 10:00
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