かぶき町四天王篇とは (カブキチョウシテンノウヘンとは) [単語記事]

かぶき町四天王篇とは、漫画『銀魂』における長編エピソードの名称である。

概要

原作の第二百九十七訓から第三百九訓までに亘って描かれた長篇エピソード。吉原炎上篇以来の2桁話数を用いる長篇で、泥水次郎長や椿平子などが初登場。かぶき町の勢力争いに暗躍する天人、お登勢や西郷などの過去を織り交ぜつつそれぞれの人間模様を描く。

「かぶき町四天王」とよばれる大侠客の泥水次郎長、孔雀姫・華蛇、女帝・お登勢、鬼神・マドマーゼル西郷の力が微妙に保たれており、かぶき町は今、いつでも戦争が起きてもおかしくないぐらいの緊張状態であった。その中で銀時のもとへ突如弟子入りを志願してきたのは、ヤクザの元人斬り少女・椿平子。

時を同じくしてかぶき町四天王たちの間では、ある1勢力が不祥事を起こした際には他の3勢力をもってそれを強制的に沈める、という約束が華蛇を中心としてなされた。そして平子と銀時が次郎長一家と起こした事件を発端に、かぶき町四天王たちの間で本格的な軋轢が生じ始め、かぶき町に大抗争の危機が訪れる。

しかしこれはとある人物によって巧妙に仕組まれた陰謀によるものであった。また吉原と同様（「吉原炎上篇」参照）、かぶき町を支配下に置こうとする傭兵三大部族で「春雨」の団長の存在が明らかとなる。

この「かぶき町四天王篇」以降では銀時、お妙、あずみ（アゴ美）、黒駒勝男が新かぶき町四天王となっている。

テレビアニメでは2011年 5月末～6月（再放送では2013年同時期）に放映。第210話～第214話が「かぶき町四天王篇」にあたり、全5話となった。

本放送第2期の最初の長編で、OPでも平子や次郎長などのキャラクターが登場。新訳紅桜篇が公開された後の2期としての放送だからか、214話のバトルシーンや特殊エンディングは第1期までの長編と違って劇場版に似た形となっている。

なお劇場版のDVD内の予告篇および第210話、第214話において、平子（第214話では別のヤクザ）が聞き込みしていたバーに置いてある酒の名前が、Hosen（鳳仙）、鴨返し（鴨太郎）、BENIGUMO（紅蜘蛛（地雷亜））、京次郎、Mi tuba（ミツバ）、NIZO（似蔵）、芙蓉と過去の中長編に登場した人物の名前となっている。また、それぞれの人物に沿ったラッピングにもなっているらしい。