かぶき町野良猫篇とは (カブキチョウノラネコヘンとは) [単語記事]

かぶき町野良猫篇とは、漫画『銀魂』における長編エピソードの名称である。

概要

『銀魂』は基本的にギャグメインで1～3話完結の短編が中心の漫画だが、同じくギャグ中心な長編が描かれる。
その長編の1つが、原作の第二百七十五訓から第二百七十九訓までに亘って描かれた、この「かぶき町野良猫篇」である。

『銀魂』のほとんどの長編がバトル・シリアス中心なのに対し、この長編はギャグの多い長編である。
しかし、話の筋としてはややシリアスなストーリーである。

かぶき町の野良猫の去勢の一環で、かぶき町の野良猫たちを仕切るボス・ホウイチを捕まえようと神社へ来ていた万事屋3人。
志村新八と神楽は捕まえようとかまえていたが、坂田銀時はのんきに立ちションをしていた。

結局、ホウイチを捕まえることができず、お登勢のところへ戻る新八と神楽だったが、銀時はいつの間にかすでに行方不明になってしまっていた。
一方、神社で目を覚ました銀時は野良猫がしゃべっていることに違和感を覚えるものの、野良猫たちにうながされ水たまりへ行くと、自分自身が猫になっていることに気づく。
銀時は万事屋へ戻ろうと街を歩き、人間に捕まりそうになったが、ホウイチに助けられ神社へと戻る。
神社ではなぜかホウイチと戦闘になり互角に戦い、その後、ホウイチは去って行った。
それを見ていたほかの野良猫たちに囲まれる銀時であったが、その様子を見ていた不審な黒猫に気づき、その黒猫に立ちションをしたところへと招かれる。

その黒猫は銀時が立ちションをした場所は野良猫の墓であり、その祟りによって猫になってしまったと告げる。
また、その黒猫はその場所でウンコをしたと告げ、同じく猫になってしまった桂小太郎であると判明する。
その直後、突然ゴリラが現れ、そのゴリラは桂小太郎を追っていた真選組の近藤勲であると判明する。

一方で、そんな中、ほかの野良猫たちが餌に混入していた睡眠薬によって眠らされ、人間たちによってどこかへ連れて行かれてしまう。

そして、ついにはホウイチまでもが捕まってしまい、そんなホウイチを助けるべく3匹は行動を開始する。

テレビアニメにおける「かぶき町野良猫篇」

テレビアニメでは2010年 1月に放映。
第190話～第192話が「かぶき町野良猫篇」にあたり、全3話のエピソードとなった。

基本的に原作に忠実にアニメ化。
一部に原作では描かれなかったシーン・カットが盛り込まれている。

第189話での次回予告で「次回よりかぶき町野良猫篇スタート」と長編であることを唱っていたものの、同クール（1月～3月）に「かぶき町野良猫篇」より話数が多い長編である「陰陽師篇」がのち（2月中旬～3月中旬）に放送されたためか、特殊エンディングは存在しない。
また、このクールからオープニングの映像が「陰陽師篇」仕様へと変更されている。
そのほかにも終盤に変更が施されている。