きれいなアルマジロとは、民明書房発行の小説「あたしの尻を舐めろ(亜名留痔朗著)」内で使用された表現である。
「あたしの尻を舐めろ」は本文500Pの文庫版が120円(税込み)で大好評絶版中。
怒りにまかせてまくしたてた私に、メカ・ルイーネ・ルカはロングをかきあげて宙に遊ばせるようにし、嘆息した。
「きれいなアルマジロ・・・なわけがない、と言いたいのね?」
「きれいだなんて言葉が似合わないことこそが彼の勲章です!」
「……貴方自身、自分の全てを理解できてる?」
「えっ?」
唐突な質問に面食らう私をルカは哀れむような眼差しで見た。
そして、やれやれと言うように軽く肩をすくめる。
「アルマジロがシモネタを極めんしているのは事実。でも、様々な技術開発に真剣に勤しでいるのも事実。現在開発しているメカタコリ菌も、メカたこルカ達に妹を、という彼の優しさ」
「それは、知っていますけど」
「アルマジロの味方をしたいという貴方の気持ちは良く解かるけど、事実の一面だけを理論武装に利用する必要はない。外野がなんと言おうと、私たちはあの人の全てを堂々と全肯定すればいいだけ」
彼女の言葉に澱みはなかった。
「私と異なり多面性で構成されているのが人間という生物……きれいなアルマジロも存在しているのよ」
(亜名留痔朗「あたしの尻を舐めろ」より抜粋)
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最終更新:2024/04/19(金) 09:00
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