ここはモナコモンテカルロとは、絶対に抜けない!である。
「ここはモナコモンテカルロ。絶対に抜けない!」
1992年5月31日のF1シーズン第6戦、モナコ公国シルキュイ・ド・モナコ(Circuit de Monaco、モンテカルロ市街地コース)で開催されたモナコグランプリにおいて、レースを実況をしたフジテレビのアナウンサーである三宅正治の発した同レースのラストを飾ったアイルトン・セナとナイジェル・マンセルのデッドヒートをたった一言で表した名言である。
ナイジェル・マンセルが開幕6戦連続ポールポジションを獲得。アイルトン・セナは3番手からスタートするも、スタート直後に2番手リカルド・パトレーゼのインを突いて2番手に浮上。混戦模様の3位以下を尻目に、上位2台はこの状態が続いていた。
残り8周。28秒ほどのリードを保っていたマンセルが、左リアタイヤに異変を察知(後日、ナットが緩んでしまったのが原因と判明)。タイヤ交換の為、緊急ピットインするが、その間にセナに抜かれていた。マンセルは74周目にファステストラップを叩き出し、残り3周でセナに追い着いた。 この時、使い古したタイヤのセナに対して新品タイヤのマンセルはラップタイムで2秒以上も速かったが、コース幅が狭く、またストレート区間が少なくスピードがのらないという市街地コースならではの特性によりオーバーテイクが難しい。その特性を利用しセナは巧みにブロックしてマンセルを抑え、逃げ切った。
F1ファンにとって有名な言葉であり広く知られてはいるが、中立を保たねばならないアナウンサーの公平性を逸脱した発言であることは間違いない。なんて言ったらやっぱり無粋でしょうかね?
後に三宅正治が出版した著書によると、マンセルの緊急事態をいち早く報じたのは、フジテレビの独自カメラだけであり、フジテレビ以外のメディアは、その状況がしばらく掴めていなかったとの事。
なお、2011年5月29日に開催されたモナコグランプリにおいてルイス・ハミルトンがミハエル・シューマッハを第1コーナー「サン・デヴォーテ」でパスしたのを皮切りに、フェリペ・マッサや小林可夢偉らがオーバーテイクを決めた。この名言が生まれてから実に19年目にして、遂に歴史が変わった。
ここはモナコモンテカルロ。絶対に動画は載せられない!
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最終更新:2023/12/05(火) 23:00
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