『ごんぎつね』とは、新美南吉の童話作品である。
草稿のタイトルは「権狐」、児童雑誌に掲載された際のタイトルは「ごん狐」であった。戦後、小学4年生の国語科の教材として用いられるようになったが、「狐」の字が常用外であったため、すべて平仮名の「ごんぎつね」と書かれるようになった。
草稿にあったイントロ部分は編集により大幅にカットされている。ラストシーンの描写の違い等、雑誌掲載版とはまた違った趣のごんぎつねを草稿版で読むことができる。
このお話は、ある猟師(兵十)とその母親、そしていたずら好きの狐(ごん)の話である。
猟師に対して日常的にいたずらをしていた狐であったが、猟師は母親の看病の為に猟をしていて、自分のいたずらのせいで猟師は母親の最後の望みを叶えられなかった事を知る。その後はいたずらの償いとして栗等の供え物を置くようになる。
しかし、この償いが猟師に気づかれることは無く、ある日同じように狐が供え物を置いた際に音を立ててしまい、この音に気づいた猟師は狐が「いたずら」をしにきたと思い込み、猟銃で狐を撃って死なせてしまう。
その後、猟師が撃った狐に近寄って確認したところ、口にくわえていた供え物が目に入り、猟師が「ごん、お前だったのか…」と落胆し話が終わる。
このお話は読み聞かせた年代や家庭環境、時代によって意見が変わり「償っていたのに殺されるなんて狐が可哀想」から始まり、近年では「償いをしても報われることは無いこれが現実か…」、「軽い気持ちでやったいたずらが取り返しの付かない結果を引き起こすこともあるのか」、「一度失敗したら次はないという事なんだな」といった具合に幅広く感じ方が異なることもある。
掲示板
127 ななしのよっしん
2024/05/01(水) 01:50:11 ID: jqs2M0ET8X
そもそもこの作品は「語り手が伝えられ聞いた話」でありそれでいて尚且つ「狐視点での話になっている」という点が重要だったりする
128 ななしのよっしん
2024/05/01(水) 02:01:25 ID: x5bPhNcLho
129 sage
2024/12/01(日) 03:59:42 ID: qLi7Ht0xoU
>>119の解釈が正しいと思うけど>>120の言う通りで、ごんの心情を「敢えて書いてない」からこそ考察の余地が残り教材として使われるんだよな。
何年か前にXで感想を述べてください。と言われた小学生が「独り善がりの罪滅ぼしなど自己満足でしかなく犯した罪の報いは受けるべき」と書いたら先生におかしいと否定された話は理不尽だと思った。
こういう価値観の押し付けみたいな日本の教育が子供の自由は発想や可能性を摘み取る。むしろこの年齢でこういう感想が出るのはすごい。相当頭の良い子なんだろうな。
(さすがに「独り善がり」や「自己満足」なんて単語は知らないけど主旨としてそういった内容の感想)
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最終更新:2025/02/12(水) 00:00
最終更新:2025/02/12(水) 00:00
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