『ごんぎつね』とは、新美南吉の童話作品である。
草稿のタイトルは「権狐」、児童雑誌に掲載された際のタイトルは「ごん狐」であった。戦後、小学4年生の国語科の教材として用いられるようになったが、「狐」の字が常用外であったため、すべて平仮名の「ごんぎつね」と書かれるようになった。
草稿にあったイントロ部分は編集により大幅にカットされている。ラストシーンの描写の違い等、雑誌掲載版とはまた違った趣のごんぎつねを草稿版で読むことができる。
このお話は、ある猟師とその母親、そしていたずら好きの狐の話である。
最初は猟師に対していたずらをする狐であったが、猟師は母親の看病の為に猟をしていた事に気がつき、その後はいたずらの償いとして栗等の供え物を置くようになる。
しかし、この償いが猟師に気づかれることは無く、ある日同じように狐が供え物を置いた際に音を立ててしまい、この音に気づいた猟師は狐が「いたずら」をしにきたと思い込み、猟銃を構えてこの狐を撃って死なせてしまう。
その後、猟師が撃った狐に近寄って確認したところ、口にくわえていた供え物が目に入り、猟師が「ごん、お前だったのか…」と落胆し話が終わる。
このお話は読み聞かせた年代や家庭環境、時代によって意見が変わり「償っていたのに殺されるなんて狐が可哀想」から始まり、近年では「いたずらをしても報われることは無いこれが現実か…」、「一度失敗したら次はないという事なんだな」といった具合に幅広く感じ方が異なることもある。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2023/03/20(月) 18:00
最終更新:2023/03/20(月) 18:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。