赤い人形の人形に黒い頭巾と腹当てを着用し、ちゃんちゃんこを羽織っている工芸品で、お守りとして親しまれている。まんまるな顔と尖った手足で、基本的には表情が無い。
さるぼぼの由来は、「さる=猿」に飛騨弁で赤ちゃんを指す「ぼぼ」で、「さるぼぼ」であり「猿の赤ん坊」という意味。赤い顔が猿の顔に似ていることからそう呼ばれるようになった。
また、猿は「エン」とも読むため、「縁」とかけて「良縁」や「家庭円満」、また「さる」と、「去る」とかけて「病が去る」「災いが去る」というふたつの意味をかけている。
歴史は古く、1200年前の奈良時代に遣唐使が唐(当時の中国)から伝えた「這子(ほうこ)」「天児(あまがつ)」が原型だと言われてる。当時の貴族たちの間で安産のお守りとして飾られていた。
その後、江戸時代に入ると民間にも広まり、前述の通り「安産」「良縁」「子供の成長」「無病息災」などを願うお守りとされていった。
しかし時代が進み、新たな人形が作られたり海外から異文化がもたらされたことにより徐々に衰退、異文化の影響を受けづらい山間部の飛騨・高山地域に残ったとされている。
現在では飛騨高山地域の土産物として定着しており、同地域ではキーホルダーやストラップ、ぬいぐるみなどが土産物屋や商業施設以外にコンビニエンスストアなどでも販売されている。
近年さるぼぼも多様化し、赤色以外にも緑色や黄色、青色などカラーバリエーションのあるものや、うさぎや猫の姿をしたもの、忍者の姿のものなど様々な変化を遂げている。
また、コラボも積極的に行っており、ワンピースやキティちゃんなどとのコラボや、飛騨出身の中日ドラゴンズ所属のプロ野球選手である根尾昂・垣越健伸 両選手のコラボグッズなども販売された。
2008年10月には「飛騨のさるぼぼ」が岐阜県郷土工芸品に指定されている。
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最終更新:2025/03/26(水) 11:00
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