すすきのとは (ススキノとは) [単語記事]

すすきの（ススキノ）とは、札幌の歓楽街である。

概要

ニッカウヰスキーの看板でおなじみのすすきのは、日本三大歓楽街のひとつに数えられることもある全国的に知名度の高い場所である。

開拓の行われていた明治時代に遊郭ができたのが始まり。遊郭の周りに飲食店が並ぶようになって、歓楽街として発展した。
遊郭は大正時代に白石区菊水に移転するものの、売春の斡旋は続き、売春が禁止されると風俗店へと変化している。

また、古くから低温ながら温泉があることが知られていたが、１９８０年代に入って掘削が行われ、現在ではいくつかの場所で入浴ができる。

そんなすすきのであるが、具体的にどのあたりのことを指すのであろうか。札幌市の地図を持っている人は実際に見てみるとわかると思うが、すすきのと呼ばれている地域を調べてみても、区画の名前として出てくるのは「南○条西○丁目」という無機質な地名だけで、すすきののすの字すら出てこない。そう、すすきのは正式な地名ではないのだ。しかしながら、地下鉄や札幌市電の駅名等に「すすきの」が用いられていることもあり、この界隈のことを地元民は慣例的に「すすきの」と呼んでいる。
結局、具体的にどこからどこまでを「すすきの」と呼ぶかは曖昧ではあるが、すすきの観光協会は「南北は南3条仲通から南7条鴨々川まで、東西は西1丁目から西7丁目まで」の周辺としているらしい。

すすきのの名の由来は、この辺りが茅野（つまり、ススキが生えている場所）だったからとか、すすきのの開発に携わった人物の名から取ったとか、いろいろな説がある。

ちなみに、すすきのを漢字で書くと「薄野」。この書き方は地元民の間では滅多に使われないが、中国人向けの案内などでは用いられることもある。

すすきのは地元民の飲み会開催場所としてしばしば候補に挙がるほか、「YOSAKOIソーラン祭り」や「さっぽろ雪まつり」の会場にもなっている。

利用において

すすきの界隈には案内所がいくつか設置されているものの、特定の企業グループのみしか案内しないなど、あまり親切とはいえない。
また、身近な人にお店の場所を聞く場合、大半が客引きであり、そのままぼったくりを行うお店に連れて行かれるので、事前に地図を用意するか、携帯電話、スマホで現在地を確認するようにしよう。声をかけられても応じないこと。