すねおん!

概要

小学館の月刊漫画誌『コロコロコミック』にて2007年5月号から連載されている。『別冊コロコロコミック』でも数回のゲストを経て、2008年10月号から隔月連載となった。2009年6月には『週刊少年サンデー』（8月号）にもゲスト掲載された。

本格的なバンド活動の描写よりも、メンバーたちののんびりとした日常を描写することに力点が置かれている。作者のえびふらいは初連載作品として本作を手がけるにあたり、小学時代に経験したバンド活動を作品の題材に選び、主人公に上級者を据えることで、音楽について詳しくない読者にも読める漫画作品を目指したという。

作中での時間経過が現実とリンクしており、第1話が掲載された『コロコロコミック』2007年5月号（同年4月発売）で新入生として登場した部員たちは毎年4月になるたびに進級している。また、作中で行われる季節のイベントも、そのエピソードの掲載時期に則したものになっている。

2009年4月から6月までテレビアニメが放送され、期間限定で「コロコロコミックWeb」にて壁紙が配信された。放送が開始されると、作中に登場する楽器や関連楽曲にも注目が集まるなど大きな反響があった。

あらすじ

私立梅が丘高校に入学した1年生の野比のび太は新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。

同じく1年生の骨川スネ夫は幼馴染で一緒に入学した剛田たけしと共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が３人集まらなければ廃部になると聞かされる。合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の源しずかは、スネ夫とジャイアンの掛け合いを聞いているうちに彼達が気に入り、入部することに同意する。

そんな時、軽音楽部の存在を知ったのび太は「軽い音楽って書くから、きっと楽なことしかしないよ。昼寝とか」と思い入部届けを出してしまう。本来の活動内容を知って自分にはバンドはできないと思い、入部を取り消してもらおうと部室に訪れたのび太だったが、スネ夫に「悪いけどこの部活は3人までなんだ。」と言われ、あっけなくのび太の高校生活は終わった。

こうして集まった３人は練習・合宿・学園祭とゼロからの音楽活動を行っていく。

登場人物

• 野比のび太（のび　のびた）

声 - 小原乃梨子

本作の主人公。梅が丘高校1年3組ギター担当（のはずだった。）。8月7日生まれ（獅子座）、身長？cm、体重？kg、血液型は？型。おっちょこちょいなドジっ娘 。

軽音楽部に入部するはずだったが、定員オーバーであえなく断念。射撃の腕は天下一品だが、まったく活かせる部活がなく、帰宅部となる。

やる気を1度に1つのことにしか発揮出来ないため、「勉強の息抜きで昼寝をし、勉強が捗らなかった」ということが多く、定期テストなど学業面の成績は芳しくない、小学の頃からテスト勉強などは殆どやったことがない。その逆に、1つの事象へ真剣に取り組み、めざましく伸ばせるほどの熱意も併せ持つ。

ギターは、ギブソン・レスポール・スタンダード（ヘリテージ・チェリー・サンバースト）を使用。（購入したが無駄になる。）選んだ理由は「形や色がかわいい」ためで、「せわし」と名付けているほか、服を着せたり添い寝をしたりといった描写なども見られる。（軽音部に入れなかった悔しさからのこと。）

公演時にはボーカルを兼ねるが、演奏に気を取られて歌詞や歌うこと自体を忘れてしまうこともある。アニメではオープニング主題歌『Cagayake!BoyS』のボーカルを担当(予定だった)。また、アニメ最終回では「ふわふわどら焼き」を川辺で寂しく歌っていた。。

父親（声：中庸助）、母親（声：千々松幸子）、ドラえもんとの4人家族だが、両親は夫婦旅行など（父親が国内勤務の多い商社マンで、その父親の世話のために母親も単身赴任へ赴くことがある）で家を空けることが多い「今でもラブラブ」な夫婦である。たぶん。

アニメでは部屋着として「黄色いＴシャツ」や「紺の短パン」など、独特な文言が書かれたTシャツを着用している。なお、このTシャツは後に商品化され、現在ユ○クロで販売が行われているが在庫の山らしい。

• 骨川スネ夫（ほねかわ　すねお）

声 - 肝付兼太

梅が丘高校1年生。キーボード担当。愛称は「スネちゃま」。血液型は？型。

家には執事がおり、各地に別荘が所在する大企業の社長の御曹司であるが、捻くれた性格から他の部員に対して自分の家柄を鼻に掛ける。アニメ番外編ではハンバーガー店でアルバイトをしている。のび太がせわしを購入した楽器店も系列会社のひとつであり、とある無茶を店員に要求して購入を阻止しようとした。

当初はラジコン部に入るつもりだったが、ジャイアンの勧誘もあって軽音楽部に入部した。4歳の頃からラジコン操作を習っていて大会での受賞歴もあり、ラジコン操作は上手である。部室にティーセットとお菓子を持ちこみ、部員や来客に振る舞っている。

•  剛田武（ジャイアン）

声－たてかべ和也

梅が丘高校1年生。6月15日生まれ（うお？座）、身長？cm、体重？kg、血液型は？型。軽音楽部の部長を務めている。愛称は「ジャイアン」。ショートカットが特徴。

社交的な性格だがストレートかつ大雑把で、「指でちまちまする」ような細かい楽器が苦手という理由からボーカルを担当する。歌唱力に関しては、活きが良くパワフルとのことだが、「走り気味」と評されることも多く、同じリズム隊であるスネ夫としてはリズムをキープするのが大変だと語っている。

特技はナレーション喋り、チョークスリーパー、声真似。よく部活動に必要な届出を忘れては、しずかちゃんや出来杉君に叱られている。

スネ夫とは小さいころからの幼馴染で、スネ夫をからかっては泣かせているほか、しずかちゃんを頼って勉強をすることが多い。のび太とは気が合わず、スネ夫とよくいじめている。川辺で寂しく歌っているのび太の姿を見て、彼の繊細な性格を多少心配しているようである。

またその際に、のび太の寂しさを解そうとしてわざとふざけるなどの、部員以外の人物を励ますなど部長らしい一面や、アニメ番外編ではのびたが密かにポストに入れておいた新曲の歌詞を女子からのラブレターだと勘違いし、事実を知り赤面するなどのおっちょこちょいな一面も見せる。

髪の色はのび太やスネ夫とほとんど変わらず、区別がつきにくくなるため、公式サイトでは注意書きが記載された。

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