「そうかな…そうかも…」とは、漫画作品『動物のお医者さん』に登場する台詞である。
『動物のお医者さん』は、獣医学部に通う主人公の「西根公輝」(愛称、ハムテル)とその飼い犬でシベリアンハスキーの「チョビ」を中心とした、動物にまつわるさまざまなエピソードを描いた漫画である。
同作中のある回にて、ハムテルの友人である「二階堂昭夫」が少し傷心していたとき、チョビが二階堂の手をなめた。
それに対して二階堂が「なぐさめてくれているのか?」と問うたところ、特に深く考えずになめていたためかチョビは『そうかな… そうかも…』と考え込んでしまうのだった。
動物病院でスタッフとして診療にあたっているハムテルと二階堂。
だが、患畜(「患者」の動物版)が暴れたりとびついてきたりするので、二人は顔や腕に多数の軽傷を負ってしまった。彼らはチョビもいる部屋で互いに傷の応急処置をしあっている。
むっつりした顔でそうぼやく二階堂の腕を、チョビはペロペロと盛んになめている。
「チョビ… なぐさめてくれているのか?」
と問う。
だがチョビはそう聞かれて初めて自分の行動の意味を考え始めたようで、自問自答してしまうのであった。
チョビ『そうかな… そうかも…』
なお、この漫画は概ね現実に準じる世界を舞台にしているので、基本的に動物が人語を発声することはない(九官鳥などの、現実でも人語を発することができる動物を除く)。
では登場する動物などの「台詞」がどう扱われるのかというと、原則的に「吹き出し」のかたちではなくいわゆる「描き文字」として描かれる(「このようなことを鳴き声で言っている」といった表現であると思われる)。よってチョビの『そうかな… そうかも…』や『どうだろう…』も描き文字で表現されている。
『動物のお医者さん』は実写ドラマ化などもされている人気・有名漫画作品であるため、この台詞もある程度知られている。そのためかインターネット上では「決まり文句」、いわゆるネットミームのように用いられることがある。
ただ、元の『動物のお医者さん』内で登場した際には、上記のように
「自らがその意図を深く意識せずに行った行為に対して『こういう意図なのか?』と問われたため、『そうだったかもしれないが、どうだろう…?』と自問自答してしまう」
という文脈で用いられていた。
一方、ネットミームとして用いられるときは
「なにかひどく強引な理屈での決めつけを耳にしたが、あまりに当然のように自信満々に言われたために、少し疑問を残しつつも『そうだったかもしれない…』と思い込み始めてしまう」
という素振りとして用いられることも多いように思われる。この場合、少し原作での使われ方とはニュアンスが異なっていることになる。
例:
これは以下の動画の冒頭部分で語られた台詞であるが、まんまと「そうかな…そうかも…」とコメントしてしまっている視聴者が確認できる。正気に戻れ。
おそらく、こういった「誰かのコメント」としての「そうかな…そうかも…」に影響されるなどして、『動物のお医者さん』について知らずに/元ネタについてなどを意識せずに「そうかな…そうかも…」を使っているネットユーザーもいると思われる。
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最終更新:2025/03/25(火) 07:00
最終更新:2025/03/25(火) 07:00
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